pmconf 2024の落選セッションお披露目会 参加メモ(気になったこと・覚えておきたいこと)

今日はこちらに参加してきました!
会社の同僚が登壇者なので応援も兼ねて📣
スライドは後日共有されるとのことなので、このnoteは私が気になったこと・覚えておきたいことをメモしたものです。


📝参加メモ

📕生成AIを活用した機能を、顧客に提供するまでに乗り越えた『5つの壁』/荒井 利晃(株式会社フライル)

  • 生成AIを使って大量の顧客FBを分析したい、という要望

  • 要約、センチメント分析、VOCの自動分類

  • 企業の関心が高まった

  • 4つの壁

    • 顧客価値の壁

      • 顧客のペインに対して、生成AIを使うことが本当にベストか

      • 生成AIは「あくまでもツール」で価値設計のプロセスは変わらない

      • 間違いが許容できない業務は対象としない(ハルシネーション、あいまいさ)

      • 顧客の声のセグメントによって、CSがプロンプトを調整する(すごい)

        • 化粧品を扱う会社は「ログインできない」より「肌荒れ」が大事

    • 実現の壁

      • コスト試算(赤字リスク。お金をかけずにすむ部分を見つける)

        • モデル精度、料金比較は必須。従来の機械学習方法での代替可能性を探る

      • レート制限

      • そのプロンプトは最適か

        • プロンプトエンジニアリングの知識はMUST

        • 検証するデータが必要

    • セキュリティの壁

      • 自社データがモデル学習に使われるのでは

        • 規約理解

        • プラットフォーム側への粘り強いオプトアウト申請

    • 運用の壁

      • モデルのアップデート作業が確実に、かつ高頻度で発生する

      • モデルアップデートによって出力結果も変わるので、事前検証が必要

      • 日々の情報収集、プラットフォームに依存しないように

        • こんなことやられたら嫌だな、自社の提供価値を問い続ける

        • MOAT(参入障壁)を築くこと。独自価値

📕再現性が鍵!能力の真価を発揮するサービス企画の実践論 〜未経験分野のプロダクトマネジメントをサバイブする〜/千葉 礼美(株式会社LIFULL)

  • BigQueryMLは適合性をレーティングで教えてくれるのでやりやすい

  • 詳細はこのあたりの話⇩

  • 能力の真価を示したと言い切れるとは

    • わたしの仕事が終わる

    • 伝播の義務

      • ナレッジを残す

        • 開発途中でも紹介する

      • わたしがいなくてもプロダクトの価値が持続される

  • 「自分はこれをやり遂げた!」の賞味期限は意外と短い

  • 熱意の対象

    • 愛せる業界

📕いま現場PMのあなたが、経営と向き合うPMになるために必要なこと、腹をくくること/山口 隆広(ユニファ株式会社)

  • 経営と向き合う

    • 経営(経営チーム、経営者)に対して意見したり、話を聞いてもらえる案を採用してもらえるPM

  • 経営者を説得したい

    • プロダクト理解が足りていない

      • プロダクトの意思決定が世の中で語られているものと離れていそう、プロダクトマネジメントの考え方が重視されていない、プロダクト組織と経営の距離

    • プロダクトマネジメントを正しくやれば事業は伸びる、と思っている

  • 10年前の目線は、プロダクトチームの目線で妥当、な話だった

    • そんな話は相手は興味はないし、求められていない

    • 君たちの部門で解決すべきことなのに、なんで貴重な経営の時間を奪ってまでなぜ話に来るの?、という経営は思っていたのでは

    • 事業影響のリカバリは関係ない、と見えていたのでは

    • 経営が求めるのは、できないことの説明ではなく、できるようにするためのプラン

  • 会社は何をきっかけにPMを雇うのか

    • 想定通りに開発が進むように、自分の代わりに進捗管理してほしい

    • プロダクトマネジメントの話は、経営はそこまで関心を持っていない可能性がある

    • 経営の関心ごとカテゴリ

      • セールス、オペレーション、プロダクト、いろいろある。視座が狭い

    • 前提:事業をとりまく状況理解がある

  • 必要なステップ

    • プロダクトを支える、プロダクトじゃない部署のメンバーなら当然知っている言葉、前提を把握する

    • 営業やオペレーション現場での課題も理解する

    • それらの課題と、いま自分が考えているプロダクト体制や手法の課題の両方に影響する大義名分を用意する

  • そのパッケージを作るために必要なこと

    • 最低限、プロダクトの人としての信頼残高をつくる

    • どういった機会と脅威に対峙しているかの仮説を関係者に当てて理解度を上げる

    • 事業責任者と一緒にパッケージにする

  • 効果があったと感じること

    • Slack巡回

    • ふわっとしたプロダクト系疑問をslackでみつけたら、共有する

    • 一見PMの持ち物じゃないものに入る

  • その案に乗ることに時間やコストを払うべき理由が持てると、みんなが乗れる

    • プロダクト部門は助かるんだろうな、だけではない

  • ルート(現実)

    • 全社状況を把握する

    • 担当課題でもよいので、プロダクト関連課題を解決する権限が増え、話せる人が増える

  • 立ち位置(現実)

    • 潜在課題の解決方針を固める

    • 次の相談がやってきて、持ちきれないので既存の課題を引き継ぐ

    • 来る相談の抽象度が上がってきて、訳わからないながらも走り続ける

  • 課題解決を進めるPMになると、経営もあなたと向き合う必要性を感じる

    • あなたが意思決定や検討の場にいる方が、事業成長がより進むと思われ始める

  • 経営と接点を持つために他部署の人の力を借りているうちに、組織強化施策に必要な投資が受けやすかったり、協力が得られやすくなる

📕プロダクトを次々にPMFさせるためのPlayBook/久保 拓也(株式会社estie)

  • 最初にPMFしたプロダクトと、それ以外に立ち上げたプロダクトたちで半々くらいの売り上げ(1年前は20%くらい)

  • プロダクトマネージャーは職種じゃなく役割という前提で今回は話す

  • 2つ目以降のプロダクトをPMFに至らせる上で大切なこと

    • 絶対にやめないこと

      • (投資余力も作っておく)

      • 常に仕込み続ける

    • 1回PMFしてから次のPMFまで2年くらいかかっている

      • 致命的な失敗:新規プロダクトを予算計画に入れる

        • プロダクト価値<予算達成

          • 売れる機能を作りがちで優先順位がゆがむ

        • 売り上げUPのためにはセグメントを増やす:難易度上がる

          • FBが雑多になり複雑になる

    • 偶然起きた2個目のPMF(成功ケース)

      • 投資人数:初期は少ない

      • 説明責任:他組織への説明責任がない

      • 目標:都度自由に設定

      • 時間軸:期限なし

      • リソース:アサインメンバーは固定

    • PMFフレームワーク

      • 当該年度の予算計画に含めない

      • 営業リソースを使わない(toCなら広告費用を使わないみたいなこと)

      • (直属のレポートライン以外は)説明責任を負わせない

    • 投資家への説明は大変になる

    • PMFに向けた卒業試験

      • プレセールスの卒業試験

        • プロダクトチームが売る

          • PMが売れなかったらセールスは再現性高く売れない

        • 3〜6ヶ月

        • 特定セグメント(30社以上)

          • 指標:卒業ラインを決定し設定(セールスが売るより高めを設定)

          • 成約単価

          • 成約率

          • リードタイム

      • PoC(リテンション)の卒業試験

        • 1年後の契約更新前に計測を行う

          • 先行指標で検証を進める

          • あえて3ヶ月PoC→本導入のファネル

          • ショーン・エリステストの実施

          • 6ヶ月時点の継続意向アンケート

    • GTM

      • セグメントごとにプロダクトをフィット

        • PMFは特定のセグメントにフィットしているということ

      • GTMの具体例

        • 既存顧客と新規顧客のルールの違い

          • 何が導入ブロッカーか

        • プライシングは「提示価格」がドライバー(PMMの領域)

          • 定価

          • 初期提示価格(セグメントごとに違う)

          • 提供価格

        • セールスが売れるためのイネイブリングを多面的に実行

    • PMFさせ続けるための学習する組織の構築

      • プロダクトを作る組織をPMFする

        • 当たり前に新規プロダクトの立ち上げが起きるカルチャーが必須)

      • 失敗を糧にするための戦略原則のすすめ

        • 原理原則をドキュメントにまとめていく

        • ゴルフでいうフェアウェイのイメージ(ここは外れないで)

📕プロダクトマネージャーのキャリアQUEST/飯沼 亜紀(ウト株式会社)

  • PMという職種をとりまく環境

    • 若手が抱える悩みとシニアが経験していたことはマッチしていない

      • プロダクトマネジメントの必要性という理念浸透に悪戦苦闘しなくていい

      • 手探り、試行錯誤を通じた成長の機会が減少

        • 実践知を得る機会が減り、インプットが形式知に偏る

      • 他領域からの人材流入により競争の激化

  • キャリアに影響しそうな領域の動向

    • PM組織の拡大、分業化

      • PMの細分化(グロースPM、TechPM、PMM、ドメインエキスパートなど)

    • 技術+戦略+泥臭い仕事の重要性が増大

      • AIの進化(例:ドキュメント化)によりPMがより戦略にフォーカスできる環境へ

    • PM向け教育の充実

  • PMのキャリアの多様化

    • 経営・事業領域への転換:事業責任者、COOなど

    • 隣接する専門領域への転換:UX責任者、グロース責任者など

      • プロダクトマネージャーの隣で働く人たち

    • 横断的機能への転換:HR、プロジェクトマネージャー、PMO、新規事業推進など

    • 新たな市場ニーズへの対応:コンサル業界、PM向けの教育、研修関連など

  • キャリアに軸は必要か?

    • 振り返った時にストーリーを語れるようにすることが重要

      • プロダクトマネージャーに選択を正解にする力をキャリアに発揮してほしい

      • つまり後から無理やり軸を通していくスタイル

💡参加してみて

一言で言うと、今日参加して本当によかった。学び多き有意義な時間でした。
「なんで?」を考えてみると(一緒に参加した同僚と「普段平日に参加するセミナーと何が違うのか」とワイワイしてみると)、こんなことが良かったのかなと。
登壇者&運営の皆様、本当にありがとうございました!!🙌

  • 環境

    • 休日:平日は仕事もあるので集中できない。リフレッシュした気持ちで受け止められる

    • オフライン:オンラインとは違う、圧倒的な会場の雰囲気。マネフォさんの会場レイアウトも登壇者と距離が近くて良かった

    • 同僚と参加:休憩時間に学びをすぐワイワイできる

  • テーマ
    いま仕事で体験していること・悩んでいることを整理して言語化してくれるテーマばかりだった

参加ノベルティ。一緒に参加した同僚と自分がもらった登壇者カード。キラキラ!
最後の懇親会で出たかるちべ堂さん提供の駄菓子。懐かしいものもたくさん!

👀裏トラック発表スライド

残念ながら裏トラックでリアルタイムで見られなかったスライドはあとで見る!

おまけ

私が所属するLIFULLでは、プロダクトマネジメント関連のnoteを執筆中です。よかったらのぞいてみてください!


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