受け取る準備をする…練習すべき“下世話”〜繊細さ活用起業記〜
*この記事での「繊細さ」についてはこちら↓から*
受け取り上手への道、
キーワードは“下世話”でした
申し訳なくて受け取れない…!
初めてのお申込みをいただいた時は、
それはそれは嬉しかったです。
お役に立ちたい
その一心で、
ご予約の日まで、コンテンツを見直し、
できる限りのことをしようと
準備をしました。
私の場合、
まずは、
私のコンサルティングスタイルが
ご自身に合うかを体感していただくため、
通常の半額以下の料金で体験していただきます。
料金はお安いですが、内容は料金以上。
初回体験だけで完結してしまうこともしばしばです。
そして。
忘れもしません。
初めて
継続コンサルティングのお申込みをいただいた時のこと。
予想外のことが起こりました。
通常料金をいただくことに、
とてつもない「申し訳なさ」を感じたのです。
相談に来てくださった方の
一生懸命な姿に、
「きっとこれまでも、
相談や勉強を重ねて頑張ってきたんだろうな…。
こんなに一生懸命な方から、さらにお金をとるなんて、
申し訳ない…」
こんな具合で。
受け取れなかったんです、報酬を。
こんなこと、ありませんか?
受け取れなかった原因と思しき2つのこと
今思うと、
考えられる原因が2つあります。
ひとつは、共感性の高さ。
「ぜひ続けたい」
「あなたにお願いしたい」
という言葉の裏側にある不安、
例えば、
解決するまでお金が続くだろうか
のような気持ちを、
なんとなく感じ取ってしまったり、
過去の自分と重ねてしまったりして、
私も一緒に不安になっていました。
そういった不安へのケア(相手のも、自分のも)も
コンサルティングでは大切なことなのですが、
一緒に飲み込まれてしまってたんですね。
そして、もう一つは、
自分への疑いの気持ち。
「詐欺師症候群」というのがありますが、
そこまでいかないまでも、
近い心持ちかもしれません。
誰でも、初めて何かをする時は
多かれ少なかれ不安を感じるものですが、
なにしろ、自分を信じられない。
これでいいはずがない、
まだまだ技術が足りない、
なのに報酬をいただくなんて間違ってる!
の連続でした。
「繊細さ」を持っていると、
その特性を周囲になかなか理解されず、
自信を持てなくなることがあります。
私自身も、
そういった経験に覚えがありましたから、
私もそれかも…
と思えたことで、
ずいぶんと気持ちが楽にはなりましたが。
だからといって、
何かが劇的に改善したわけでもありません。
さすがに、
これじゃマズい!!
と焦りました…。
「繊細さ」をフル活用して、「受け取り上手」になるには
起業するなら、
「受け取ること」
は、ぜひできるようになりたい。
でも、
最初から高額報酬を受け取ることは、
とんでもなくハードルが高く、
申し訳なさに苛まれ続ける可能性があります。
だからといって、
「無償提供」はNGです。
ずっと受け取れないままになってしまいますから。
まず何をやってみたかというと。
「小さく受け取る」「委ねる」ことにチャレンジしてみました。
・ワンコインから始める
・お金の代わりに、
自分にとって価値のあるものを受け取る
(「お客様の声」を書いていただく、とか)
・お客様に価格を決めてもらう
などなど…。
ところがこれだと、今度は、
私の価値って、これだけ…?
という、
なんともいえない虚しさがやってきたのです。
おいおい…です。
その後、
手当たり次第本を読み、試し続け、
たどり着いたのが、
受け取っていい“下世話な”理由を考える
でした。
深く考え深く処理する力を、
存分に発揮。
そして、ポイントが“下世話”です。
“下世話”でなければならない理由
周りへの配慮、気遣いができる、
共感性が高い、という特徴は、
ともすると、
他人の軸で生きる
を加速します。
貢献することは、とても素敵なことですが、
生活するには、
「お金」なり、作物を育てる「時間」なりが
必要なわけですが、
他人軸で貢献ばかりなってしまうと、
そちらに全てとられてしまい、
非常にシビアな状況がやってきます…。
だから、
自分に軸を戻すことが必要だったんです。
“下世話”は、自分軸です。思いっきり自分本位です。
誰にも言わなくて良いんです。
思いっきり“下世話”な理由を考えることが
自分軸の練習になります。
…それでも、なかなかできないのが、
「繊細さ」らしさなんですけれど(笑)
ちなみに、
当時の私はこんな感じでした。
「私がタダで仕事したら、
私の後に続く後輩たちが、お金受け取れないでしょ?
だから、
料金はきっちりいただくわよ!」
…精一杯の“下世話”。
かっこいいでしょ?
かっこいい自分に酔ってるんです(笑)
それでも、
大きく前進した実感がありました。
受け取り上手への道、自分軸への道。
“下世話”から入るのも、面白いのではないでしょうか。