心療内科に通う生活
ここ半年くらい、いや、もっとか?強制的に外にでるようにしないと心療内科に行けないようになってしまった。病院に行くだけの為に前日ビジホに泊まるようにしている。こういうときに自分は精神疾患者なんだなと思う。たぶんそういう思考回路になることも嫌で行きたくないんだろうな。
道中、過呼吸で倒れそうになったので障がい者手帳を御守りかのように握りしめていた。ボーッとした頭で「次、区役所に行くときにヘルプマークをもらおう」「でもあれって社会的認知度はまだまだ低いし、肝心なときヘルプマークを知っている人に気付いてもらえないと意味ないんだよな」「いや、障がい者手帳を御守りにするより意味はあるだろ、変な意地張るのいい加減やめろよ。そういうところまじでダサいよ」脳内で「健常者だと思いたい自分」と「障がい者であることを認めた自分」が口喧嘩をしているうちに病院に着いた。
待ち時間の記憶がほとんどない。動悸が激しくなって、安定剤を飲んだ記憶だけが薄らと残っている。
この日、どうしてもやらなくてはいけなかった事があった。
それは担当医に書類を渡すこと。締め切りを守れなかったが、必ず渡さなければならない書類だ。
小中高時代、夏休みの宿題は1週間前には終わらせるタイプだった。30歳の自分は期限を守れなくなってしまった。
夏休みの宿題も事情を説明すれば何とかなることも知っていたが、自分はそのタイプではないので関係なかった。そしてこの先も関係ないと思っていた。滑稽な話である。
病院から出ると、さっきまでの症状は嘘みたいに一瞬でなくなる。
心療内科に行けた日は自分を肯定し、とことん甘やかすことに決めている。
帰宅後、コンビニで買ったスイーツを食べ、欲しかった新作のコスメと、普段ならパーカーには出さない値段のパーカーを躊躇なく購入した。
そんな生活をしている。