トラックドライバーに必要な能力3選
ユキーデです。
今回は、トラックドライバーをやっていく上で
仕事を有利に進める
又は
勝手に有利になってしまう
といった能力を紹介します。
ただ、今回話す能力が仮に無くても、全然トラックドライバーとしてはやっていけます。でもあれば、より有利になるというものです。
これからトラックドライバーになろうと思っている方は、少しだけ参考にしてみて下さい。
トラック運転手に必要な能力は全部で三つあります。
以下より解説していきます。
①状況判断能力
状況判断能力とは、状況を的確に判断して、その場その場で適切な行動をとるっていう能力です。
周りを見る能力、周りに配慮する能力とも言えると思うんですが、これができる運転手は、仕事ができる運転手と見られる傾向が強いですね。
状況判断が求められる場面は多岐に渡ります。
例えば、
渋滞時のルートの選択だったり、
事故した時の対応、
運転中の車輌トラブルの対応、
荷物によって積み方を変える、
おろし方をどうするか、
風が強い日には横転の可能性があるからスピードを出さないとか、
雨の日には歩行者に水溜まりの水をかけないように運転するとか、
細かいことはたくさんありますが、これらはトラックの乗務経験によって身に付いていくものなので、少しその辺りを気にして仕事していけば大丈夫です。
それよりも大事なのが実際の作業ですね。
まずはみんながケガをしないように行動すること、道具をつまづくところに置いたり、滑りやすいところで走ったり、こういうケガにつながることをしないこと。
そして荷積み、荷おろしの時ですね。
荷物を積む時は早く出発したいからといって、積む荷物を出してくれる担当者さんを急かすのは良くないですし、他の荷積み中の運転手の邪魔をしないようにするのも大事です。
荷おろしの場合は順番待ちが発生することがよくあって、早く荷物をおろしたいからといって、荷おろし中の他の運転手を急かすのも良くないです。
あと荷おろしが終わって、トラックをホームから離して、箱車の後ろの扉を閉めるときでも、その場で閉めると次にそこにつけたいトラックの邪魔になるので、とりあえず邪魔にならない場所まで移動してから扉を閉めるとか。
こういうのって全部簡単なことだし、ちょっと考えたらわかることばっかりなんですね。でもできない人が多いのも事実としてあります。
とにかく周りを見ること、
自分のことだけを考えない、相手の状況を考えながら行動する
ことが大切になります。
こういうことができる運転手は運転手たちの間でも
「なかなかできるヤツだな」と認められますし、荷物の担当者とかにも嫌われないでしょう。
このような状況判断能力は、長年やってても身につかない人は身につかないです。
常に自分のことしか考えてない人とか、周りが見えない人は、いつまでたってもドンクサイし仕事が遅いまま成長しないですね。
でもそういうドライバーも実際にたくさんいますし、それでもトラックドライバーはできますが、よりスムーズに仕事を進めたいのであれば、この辺りに気をつけてくれればなと思います。
②コミュニケーション能力
トラックドライバーって運転中は一人だから、あまり人と関わらなくてもいい職業だと思う人もいるかもしれませんが、確かに一人で黙々と仕事するタイプの運転手も多いですし、ボクもそういうタイプですけど、
意外とこのコミュニケーション能力がある人の方が、有利に働く場合が多いです。
なぜかというと、荷積みや荷おろし時の担当者とのやりとりがスムーズになるし、話がしやすいから相手に好かれやすいっていうメリットがあるからですね。
これは別に面白い話ができなくても問題なくて、仕事の話でもいいですし、とにかく何かしら話ができる、意思疎通がスムーズにできる人っていうのが有利に働きますね。
あと同じ場所でよく会う運転手とかでも、雑談したりすることで仲良くなったりしますね。
仲良くなったら、もし本当に自分が急いでる時とかに、
「先におろしていーよー」
なんて言ってくれることがあったりとか、どっちにしてもマイナスにはならないです。
性格が明るい人、
意思表示がハッキリしている人、
話しやすくて雑談ができる人
このような人はとても有利ですね。
逆に意思表示が曖昧で、人見知りで暗い感じの人は、苦しい場面が出てくることもあると思いますね。
ボクは完全にこのタイプだったので、いろんな苦しい思いをしてきました。荷物の担当者に嫌われたこともあったし、他のドライバーに嫌われることもありましたね。だから苦しみはよくわかります。
今はある程度話せるようになってきましたが、まだコミュニケーションは苦手なので、すぐに運転手同士で仲良くなって、ぺちゃくちゃ雑談できる人が少し羨ましいです。
③ヤンキー力
ボクは普段からヤンキーをディスっている部分が少しだけありますが、とはいえヤンキーは、トラック業界ではほぼ無双状態です。
荷物を積む場合でも、担当者もやっぱり怖いからシャキシャキ動いてくれて、荷物を早く出してくれるし‥
荷おろしの場面でも、ヤンキー優先になってしまう場面はたくさんあります。
例えば、魚の市場(いちば)とか野菜の市場みたいな昭和気質のところは特にそういう傾向が強くて、ヤンキーは無類の強さを誇っています。
ボクはトラックで市場回りしてた時もありましたが、荷物を受けてくれる担当のリフトマンがいるんですね。
その荷受け担当のリフトマンが、ヤンキートラック優先で荷受けをやりだすことなんてしょっちゅうありましたね。
別の例で言うと、運送会社には「配車係」(それぞれのドライバーの行き先を決めたり割り振る人)という人が何人かいるのですが、その職場の配車係もやっぱりヤンキーが怖いんですね。
だからヤンキーとかイカついドライバーには、無茶な配車をしない傾向があったりとか‥
ボクが前に在籍していた運送会社で言うと、行きやすいコースにヤンキーを行かせたりとかありましたね。
更に言うと、そこの会社の給料は歩合制だったので、運べば運ぶだけ給料がもらえてたんですが、その荷物の中でも軽くて積みやすい割に歩合の良い荷物があったりするんですね。そういう割の良い荷物を、配車係がヤンキー優先で積ましたりすることもありましたね。
ヤンキーって配車係とすぐ仲良くなって、裏でつながってるんですよね。こういうのはあんまりよろしくないことですけど、まだまだそういう「力のあるものが勝つ」ような世界なんですよね。
だからボクみたいな何も言えないヤツはしんどい思いをしたりとかよくありましたね。
まぁでも普段からこういうセコイことしているドライバーは、いつかバチが当たりますし、いざ本当にシンドイ場面ですぐに音を上げて何もできないので、関わらないようにしてほっとけばいいです。
自分は自分の仕事をしっかりやって、給料もらって生活してたらそれで問題ないですね。
ということで、トラック運転手に必要な能力は、
①状況判断能力
②コミュニケーション能力
③ヤンキー力
この三つでした。
ヤンキー力はつけようと思ってつけれるものではないですが、あとの二つは頑張れば何とかいけるかもしれないので頑張ってみて下さい。