噛む瞑想〜半断食してきました その2〜
今回、お世話になったのは群馬県にある『マクロビオティック和道』。
群馬県富岡市にあります。
珪藻土の壁、畳と落ち着いた空気と木の香りがする、気持ちのよい空間です。4つの和室を参加者のみなさんでシェアして寝泊まりします。
到着後、問診票のようなものを書き、先生にみていただいた後、生姜シップを初体験しました。すりおろした生姜と粉末の生姜が入った熱いお湯に浸したタオルでおなかと腰を温めてもらいます。
やる前に、先生がお腹を触診してくださいます。
「甘いものを食べる生活になってますか?」
甘いものは大好物ではないのです。
でも、ここんところ、季節限定いちごプリンとかいちごパフェとかロールケーキとか。季節限定に誘われてふらふらしていました。
時々だもんね。と思っていたけど、からだは正直。うそはつけません。
熱々のタオル4枚重ね(半分眠っていたので正確じゃないかもしれませんが)してもらい、冷める気配なし。しかもどんどん、タオルを熱々のものに変えてくださるので、内臓まで温まる感じ。
ぽかぽかで気持ちいい。そのうえ、あれ?
ちょっとおなかがへこんでる?
うふ。→別にダイエットに行ったわけじゃないけどね。
夕食です。
半断食なので、完全な断食ではありません。
なので、とても取り組みやすいです。
夕飯は玄米、はと麦を混ぜたおかゆと梅干し、たくあんです。
これを最初のひと口は200回以上、あとは100回以上噛んで食べてください、と。え?200回?ひと口は、親指のつめぐらいの大きさでとのこと。そんなに噛めるかな?と思いながら、両手を合わせて「いただきます」。
最初の数十回噛んでいるうちに唾液がものすごく出てきました。ふだんから唾液は多いほうですが、わき上がるように出てくるのは初めてでした。
お米の糖質部分はわき上がった唾液に怒涛のように流されていくので、繊維質をひたすら噛みます。
こんなに唾液が出るなんて。
そして、こんなに繊維質は噛み続けないと残っているんだ。
最初は数を数えながら、いろんなことを考えています。
いつも食べているものをどんなふうに噛んでいたのか。
溢れる唾液に流されていく糖質部分の柔らかな甘み。
唾液とその甘みが口の中でマーブル状になりながら、流されていくんだろうなーと口の中のことを勝手に想像したり。
梅干しとたくあんがいらないくらい美味しいと思ったり。
途中からだんだん無心に。
ひたすら噛む、噛む、噛む。
数えなくてもだいたい100回以上の感覚が掴めるようになり、噛むことに没頭しました。
口の中に集中し、口の中で起こっていることをただ静かに感じる。
ゆっくりと食べることに向き合う時間。
それはまるで噛む瞑想でした。
もうちょっとだけ続きます。