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園児バスの置き去り事故がなくなりますように。【再発防止のための1アイデアを考えました】

まずは、記事のタイトルの通り、このような悲しい事故が二度と起きないことを、心から祈っております。

Emiiセンセのアイデアが気づかせてくれたこと。

何かしら自分にもできることがないか、考えてみました。というより、Emiiセンセ(ちょっとした私のお知り合い)のFacebookの投稿に触発されつつ、このアイデアをもっと実現可能な方法にならないか、考えてみました。
FBの投稿が公開モードじゃなかったので、引用やスクショは避けて、内容を要約したものを記載します。

バスに乗るとき「靴を脱いで引率の先生もしくは担当してる人に預ける」
バスを降りるときに靴を渡し、靴が残っていたら園児がバスに残っている

EmiiセンセのFacebook投稿を筆者が要約

このアイデア、すごくないですか?
動作そのものは習慣化させて無意識でもできるけど、そこで”異常”が発動したらすぐに人が認知できる仕組み。要するに「心がけ」がほとんど必要なく、園児がバスから降りていない、という状況を知ることができる。

わたしは前職で品質管理の担当をすることになってから、トヨタ生産方式などの「仕組み」を勉強することが増えたのですが、まさにこのアイデアこそ「見える化」だと思いました。
ちょっと難しく書いてあるし古い記事ですが、師匠の執筆なのでリンク貼っておきます。
https://thinkit.co.jp/free/article/0610/9/1/

Emiiセンセの投稿には”こういう場合はうまく仕組が動かないのではないか?”というコメントもいくつかつきました。でも、わたしは「それでいい、いや、むしろそれがいい。」と思いました。

園児が全員無事にバスから降りることは、ソフトウェアの開発でいうところの「正常系」というやつで、物事が正しく動いている状態です。
実は正しく動いてるなら問題は全くなくて、今回の事故の最大の問題は「異常を検知できなかった」ことなので、正常系が正常に動くことに関心を置く必要はあまりない、ということ。
もっと言えば、ほんの些細な出来事が”これ、異常じゃね?”と、「仕組の側から警告を出してくれること」で、人が「あ、確認しないと!」と思わせることが仕組/仕掛けの役割であるのです。
そういえば、トヨタ生産方式の本にも、そんな風に書いてあった気がします。

Emiiセンセのアイデアは、仕組そのものが何かを解決してくれるんじゃなくて、そこから人が問題を素早く認知できることで、解決へ導くことができるんだ、ということを教えてくれました。

靴より、もう少し実現可能な方法を考えてみたよ。

靴を脱いだり履いたり、というのは確かに手間とか時間がかかりそう。では、他のことで代替できないかな?と知恵を絞った。
FBのコメントやりとりでも、センセと「100均アイテムでもできる!」というのが出て来たので、その辺で何とかならんかなと。

靴の代わりに、番号札やお名前タグのついたスパイラルスプリングみたいなものを、園児がバスに乗るとき手首に付ける。
https://amzn.to/3LgzOgL

スパイラルスプリングバンド

バスを降りるときに回収して、足らない番号があれば園児がまだ残っている。

懸念されるのが「園児がバスの中でバンドをなくす」ことですが、そうなったら引率の人は必ずバスの中を探します。それと同時にバスの中に何か異常があれば、見つけることができます。園児は全員外に出ているだろうけど。

確かに、バンドがなくなったら探すの面倒だと思いますが、園児の命には代えられないので、ちょっとした異常に責任ある人が「心がけずとも責任を果たせる仕組み」があることが、一番大事じゃないかな、と。



今度、これらのアイテムを駆使した試作品を作って、どこかに展示したいと思います。Emiiセンセ、よかったら一緒に作りませんか?きっと楽しいと思う。


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