家族だからこそ、言葉で伝えよう
家族だからこそ、言えないことって、実は思いのほか多いような気がします。
例えば、
「まあ、些細なことだし、目をつぶればなんとかなるか」とか
「波風立てるくらいなら、自分が我慢すればいい」とか
家族って、そうそう縁が切れるものでもないし、妥協点ばかり見い出すのもストレスが溜まるし、ある意味厄介だなと思います。
こういうことを書いている私自身も、家族に対して思い切って言うという場面を何度か経験しました。
口火を切れば、言われたほうの気分が重くなるのは重々承知。
言わなくて済むんだったら、ほんと、言いたくない。
だけど、家族みんなが平穏に仲良く暮らすためには、どうしても言う必要がある。
家族みんなというのは、もちろん自分も含みます。
自分だけが我慢すれば、を続けていると、いつか倒れるか、爆発するか、破綻するか。
まあ、ろくなことはないと思います。
で、我慢した結果を相手のせいにしたら、もう最悪ですね。
自分の我慢の上に成り立つ家族の幸せって、本当の幸せなんでしょうか。
自己犠牲、悲劇のヒロイン。
なにそれ、そんなに楽しいの?
その人の苦労は、その人にしかわかりません。
私の苦労も、私にしかわからない。
私、大変なんです!
可哀想なんです!
具体的に何が大変で、どうサポートしてほしいのか伝えるならまだしも、ただアピールするだけとか。
そんな状態で集まってくる人、慰めてくれる人の中に、心からあなたのことを考えてくれている人は、一体どれだけいるのでしょうか。
自己犠牲で自分を蔑ろにする人が、人から大切にされるかというと、どうしてもそうは思えない。
勝手に自分を犠牲にしてひっかぶってくれるからと、利用されるか、そのうち放置されるのがオチかなと。
私も自己犠牲系でしたから、自戒の念も込めて書いています。
もし周りに「自分を大切にして」と言ってくれる人がいるならば
あえて苦言を呈してくれる人がいるならば
言ってもらえるうちが花ですよ。
また、家族が大事だからといって、例えば、夫の世話も子どもの世話も、なんならお互いの親の世話まで、全部一人で背負っちゃって、それって本当に家族のためになるんでしょうか。
あなたがもし倒れたら、一番困るのは、自分では何もできなくなってしまっている家族ですよ。
あなたが不老不死なのであれば、「あら、すごーい」となりますが(笑)
まあ違いますよね。
なので、何でも背負い込まずに、きちんと言葉で意思なり気持ちなり伝えましょう。
意外とあっさり解決することもありますよ。