#63 初DELI・・・ニューヨーク1人旅 2018年11月4日(日)4日目・・・8
礼拝でせっかく隣の席になった女の子だったが、英語が話せないではお話にならない。残念だが気を取り直して、駅へ向かう。大通りを挟んだ駅のお向かいにDELIがあった。
そういえば空腹なのだった。
ほんの少し怖くて一瞬躊躇したが、勇気を出して入ってみた。
日本でいうところの、商店街にあるこじんまりとした個人商店のようで、
店内には所狭しとたくさんのパンやお菓子が置いてあり、ガラスケースのカウンターがあった。中にはお惣菜らしきものが並んでいた。
DELIといえば、サンドイッチを作ってもらえるお店だという知識はあったが、私には注文できなかった。
指さしやジェスチャーで何とかなったかもしれないが、それをすると店員さんの手を煩わせて迷惑をかけてしまいそうで、できなかった。それに店員のお兄ちゃんとお客さんが楽しそうに雑談をしていたので、そこに割って入る勇気がなかった。
パンコーナーからマフィンを1個と、冷蔵庫からミルクコーヒーのボトルを1本取り、レジに持って行った。
店員のお兄ちゃんは、他のお客さんと談笑しながら対応してくれたのだが、それが私にはホッとできた。話しかけられても答えられず困ってしまうからだ。会話をしてみたい気持ちはあるのだが、あまりにもチンプンカンプで成立しない事が残念だった。それでも10$札を出して、ちゃんとお買い物はできた。New Yorkでの初DELIはなんとなんと、Haremだった。
DELIの外にベンチがあり腰かけた。New York、Haremの駅前で、DELIで買ったマフィンをミルクコーヒー片手にほおばる。気分はすっかりNew Yorkerだ。マフィンもミルクコーヒーも甘味が強く、甘い物好きの私も、さすがにお漬物がかじりたくなったが、柔らかな秋の午後の日差しを浴びながら、
午前中の疲れをいやした。