#120 憧れ続けたBROOKLYN BRIDGE ニューヨーク1人旅 2018年11月11日(日)11日目・・・1
今朝も、宿のオーナー・陽子さんの美味しい朝食からスタート。
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雲1つない快晴。爽やかでかなり気持ちいい。空の青さがきれいだ。
日本と比べて青みが深く、見あげると元気が出る。
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今日は初めて路線バスに乗る。
宿のすぐ近くのバス停から、まずはDumbo地区へ行く。
日曜の朝9:00は車の数が少なく、人通りもほとんどない。
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バス停で1人ポツンと待つ。ちゃんと乗れるかな? 変な所へ行ってしまったらどうしようと、不安になる。
けれど、メトロカードさえあれば、どこまで行っても一律料金だし、間違って目的地ではなかったとしても、ついたその場所で楽しめばいい。
長距離移動ではないし、本当に困ったらイエローキャブに乗って戻ればいい。不安から段々と楽しみになってきた。
そうだ、今日ここでバスを待っていた記念に写真を撮ろう。自分で自分の影を撮った。
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まだ日が高くないので、足長のスタイルの良い影ができていた。こんな些細なことで喜んでいると、ほどなくしてB25のバスがやってきた。
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気付かれずに行ってしまわれたら大変と、時刻表スタンドの近くの、道路と舗道のギリギリの所に立って、無言ノーリアクションで乗りますオーラを出し、アピールをしながら、〝止まって、止まって、私は乗るのよ〟と祈った。
バスは時刻表の表示から遅れること、なんとたったの1分。日本の路線バスより正確ではないか。そして、乗りますアピールが通じたのか、バスは私の目の前でちゃんと止まってくれた。
東京と同じく前から乗るようになっていた。
陽子さんから、バスに乗ったらメトロカードを差し込むと聞いていたが、いざ乗ってみると、どこにどう差し込んだらいいのか、わからなかった。
乗ったはいいが戸惑い固まっていると、運転手さんがカードの差し込み口を指差して教えてくれた。見るとちょうどカードの縦幅になっていたので、そのまま奥まで差し込み抜き取った。おお、できた! 心の中でガッツポーズをとったが、顔には出ないよう冷静を装い、運転席から3つ後ろの席に座り、流れていく街の景色を楽しんだ。
さすがに乗客は少なく、私を含めて数人。渋滞も無くスイスイと進んでいく。バス停に止まる度に1人、また1人と乗客は下りていき、最後はとうとう私1人になってしまった。ううぅぅ~心細い。そしてやっぱり少し怖い。
車内には運転手さんと私だけ。
しかもB25のバスは本当にDumboに連れて行ってくれるの?
もしこのまま運転手さんが怖い人に変貌したらどうする?
どうやって逃げる? ピストルを持っていたら? 言葉もわからない。
乗ってから15分程たっただろうか。
何も事件は起こらないまま、無事に終点に着いた。
寂れたローターリーのようなところに、1人ポツンと降ろされた。
右も左もわからない。周りには人っ子一人いない。今さっき降りたバスが、時間調整をしているらしく停車しているだけだ。
もし英語が話せたら、運転手さんと雑談を楽しめたかもしれないと思うと残念だ。けれど、雲1つない快晴。大好きな晴天だ。よし、先へ進もう。
ここは仕方なく嘘つきナビを頼ってあげることにした。いつもは散々嘘をついて私をイラつかせるナビが、今日は思いのほか素直に従ってくれて、Dumboまですんなりといくことができた。
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一見、ヨーロッパかと錯覚するような石畳が現れた。ヨーロッパには行ったことないけれど。
煉瓦の建物、倉庫だったような建物、古びた看板、見ただけでワクワクしてきた。
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驚くほど人通りがなく、少し不安になった。けれどその分、遮るものがなく写真は撮り放題で、心置きなく撮った。
しばらく歩くと、建物と建物の間にBROOKLYN BRIDGEの一部分が見えた。
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〝ああ、あれがBROOKLYN BRIDGEかぁ。でかそうだなぁ〟
どんどん歩いて、ぐんぐん近づいて行った。
すると、急に視界が開け、East Riverに当たった。
前方に、はっきりくっきりとManhattanが現れた。
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〝ああ、これだよ。この風景だよ。今までどれほど憧れたことか〟
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祝福されているかのように、雲1つ無い晴天。とうとう来た。そしてもっと橋の近くに行きたくて、川沿いをどんどん歩く。橋はとてつもなくでかく壮大だ。立ち止まってじーっと見つめた。
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写真集、ネット、ドラマ、ドキュメンタリーなど、New York関連の情報で、何千回何万回と見てきたBROOKLYN BRIDGEが、今、私の目の前にドッカーンと鎮座している。その現実と憧れ続けた強すぎる想いが、きれいには結びつかず戸惑った。
1つだけ残念だったことがある。それは、<初めてのNew Yorkでは、JFKからイエローキャブに乗り、BROOKLYN BRIDGEを渡ってManhattanに入る>、という夢があった。だが、宿がBROOKLYNにあったことと、1人でイエローキャブに乗る勇気がなく、叶わぬ夢となってしまったことだ。
けれど、諦めたわけではない。次にNew Yorkに来るときは、Manhattan内のホテルに泊まろう。そうしたらJFKからイエローキャブに乗り、BROOKLYN BRIDGEを渡ってManhattanに入れる。そして、イエローキャブのドアを、ホテルのドアマンが開けてくれて、優しく、「Welcome to New York マダァ~ム」と言ってくれるかもしれないではないか。
イエローキャブからBROOKLYN BRIDGEを渡るときの風景を、しっかり楽しみたい。
大きな大きなBROOKLYN BRIDGEを目の前に、次こそは、と思った。
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