大流行中の自作マウスパッドの作り方 素材紹介編
マウスパッドに使える原料には様々なものがあります。
同じ材料でも製品や加工方法によって様々な特性変化があります。
こちらでは素材の基本的な方向性についてまとめたいと思います。
布(繊維)素材
天然素材系
・綿(コットン)-安い、肌触りが良い、吸水性が凄い
・ウール-吸水性が凄い 、身近な製品は寝具
・絹-高級素材、水に弱い、身近な製品はシルク
化学繊維系
・ポリエステル-速乾性がある 、マウスパッドに採用されている、身近な製品は速乾Tシャツ
・ポリウレタン-伸縮性がある、劣化する、混ぜものとして20%以下の割合で混ぜられる事が多い
・ナイロン-吸湿性が低い、丈夫で 柔軟、身近な製品は雨具
参考URL
布の織り方・編み方
布は繊維を糸にしてその糸の織り方・編み方で特性が変わります。
また糸の太さ、糸のヨリの方向・回数によっても特性が変わります。
糸が太ければ太いほど、マウスの接地感がなくなり、スムースなフィーリングを獲ます。
織物系
・平織り系-摩耗に強いガッチリ系の布 、糸の交差する点が多くい、布の中では最もベーシックで様々な製品に採用される
・綾織系-バランス系の布、織りパターン で様々な特性をもつ、平織りよりも凹凸がある生地が多い、マウスパッド製品にも採用が多いアムンゼン生地もこの系統
・繻子織系-繊細な光沢のある布 糸の交差する点が最も少ない、身近な製品はウエディングドレス、スーツの裏地
ジャガード織り - 専用機械で織った布 近年はコンピューター制御で作っている、布面自体に自在な凹凸を作ることができる、身近な製品はカーテン 製造単価がめっちゃ高いらしい
参考URL
https://unagino-nedoko.net/archives/42088/
編物系(ニット)
丸編みと横編みが基本てきな編み方で様々な編み方があります。
速乾Tシャツやタイツなど伸縮性がある製品に採用されることが多いです。
参考URL
https://japan-tex.com/column/article-2489
中間素材編
ゴムスポンジ系
・NRゴムスポンジ(天然ゴム系)
メリット 強い反発力 防滑性が高い
デメリット 臭いことが多い 気泡が安定しずらい
・CRゴムスポンジ(合成ゴム系)
メリット 反発力 気泡が安定している 防滑性が高い
デメリット 値段が高め
その他にも様々なゴム系スポンジあります。
ウレタンフォーム系
ウレタンには様々な製品があり、それぞれ機能性をもたせることができます。ここではポロンのみ紹介とします。
・PORON® 株式会社ロジャースイノアックが生産するウレタンフォーム
メリット 極めの細かい気泡 平滑性(凸凹が少ない)均一な組織
デメリット 値段が高い 防滑性が低い 別途防滑工夫が必要
もともとは電子機器の防振材として採用されていたものであり工業製品として精密性が高い。
ポリスチレン系
いわいるプラスチック素材の発泡体です。
こちらも様々な製品があります。ウレタンフォーム系よりも機能性の幅は少ないと思います。
・EVA Ethylen-Vinyl Acetate (エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂) の略、弾力性、柔軟性がある、ビーチサンドルの材料
メリット 安い 滑り止め性能が高い 軽い 独立気泡
デメリット 瞬発的な弾性が弱い 発泡倍率で柔らかさを決めるため柔らかい物は気泡が大きい
こちらに書いた素材以外にも様々な素材がマウスパッドになりえると思います。
初めて作る方は
布
化学繊維系の綾織系orユニクロエアリズムTシャツ (100%化学繊維+編物)
中間素材
CRゴムスポンジorポロン
でマウスパッドで制作することをおすすめします。
理由は天然素材系は吸水性があり湿気の影響を受けやすいです。
CRゴムスポンジがコスパがいいです。大型ホームセンターで計り売りしていたりもします。ポロンは店頭で触れれる機会がなく、届くまでどのような性質の商品なのか分かりづらいのが難点です。