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Rain2 -二人の場所に沈むチェ・ヨン-

「Rain・・・Rain・・ Rain・・・・・・」

その言葉を白い息に隠しながら、大股で桟橋を駆けていくチェ・ヨン。
ウンスに見せたくて、この美しいRainを。その躰に感じて欲しくて。この天の恵みを。

躰に一枚羽織っただけの黒の薄い衣が、はらりと舞う。 チェ・ヨンの躍動する滑らかな胸に弾かれた雫。 熱すぎるその躰に触れた瞬間、チェ・ヨンだけが持つ匂いとともに蒸気となって湖へ舞い落ちる。

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