![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/132794631/rectangle_large_type_2_64942c2101c9fa94bdc2d9d5acdbd915.png?width=1200)
Photo by
natsume_rio
崖のふちに記す奮闘記
え、ピンチですか?
◆ ◆ ◆
仕事においての一番のピンチを、ご存知だろうか。
大小さまざまな仕事のミスをしてきた僕がいえるのは、「仕事の結果が原因で、望んで入った今の部署を飛ばされそうになること」である。
前職では、営業で入って約半年、直属の上司に地方の工場勤務に飛ばされそうになったことがある。神経に火がついたようなひりついた感覚があった。
さて、ベトナムで営業して半年。今の僕になにが起きているのだろうか。
今週、ベトナム人女上司と現地日本人社長に呼び出され、今の評価の話をされた。
◆ ◆ ◆
9項目を4つの段階で評価をされた評価シートをわたされた。一番下の評価が5項目。
語彙力が枯れて、「ヤバい」のひと言に感情が集約される。
現地社長は丁寧に現状を説明してくれる。わかりやすくほぐされたことばを簡単にいってしまえば「君、ヤバいよ」ということだった。
「もしこのままだったら、今の部署を考え直さなくちゃいけない」ということばが、ふたたび僕を射抜いた。
しかし、前職ですでに耐性をつけていた僕は、もう震えることはなかった。
面談が終わり、自分の机にもどる。震えることはなくても、現状はちゃんと理解していた。
大ピンチである。
◆ ◆ ◆
そもそも、ベトナムに来たというのに、ベトナム人の同僚と仕事の会話をさえさけていたのが原因である。力士になったのに、あんまりごはんを食べないようなものだ。
「だって、こわいじゃん」というのが僕のいいわけだが、もういいわけができる段階ではなくなってしまった。
日本に帰りたい気持ちはあるが、この帰り方は僕の本望ではない。ならば、やらなくちゃいけないことはすでに決まっている。
◆ ◆ ◆
人生は、平坦な道ではない。
僕は、いろんなタイミングでそのことを思い出す。