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結露があまりにひどすぎる。 [序]

 一人暮らし用の極狭アパートにオットとふたりで暮らし始めて2年。
 引越しの際には諸事情によりあまり時間がなかったので、日当たりと風通りが気に入って、古くて狭くはあったが内覧した最初の物件に決めた。

 前のマンションに16年も住み続けた挙句、「物件選び」の能力値がほぼ0だった私が暮らし始めて気づいたこの住まいのデメリットは「風呂場に換気扇がない」、そして「風呂場に窓がない」、それから「風呂場の壁がト・・・(※注1)している」ということである。

 もうね、ちょっと信じられないんですが、事実です。
今時、いくら独り住まい用とはいえ、こんな風呂場があるのか。
換気できない上に、拭き上げることもできません。
なんでタイルじゃないんだろね。
誰がこの壁を選んだのかね。
 カビがね、ト・・・の間に少しずつ入っていくのに対して、カビトリスプレーを噴射してはブラシでこすろうとも、ほぼ無駄な抵抗である。

 だからといって、不動産会社に文句をいうとか、そういうつもりは微塵もない。
安い家賃に相応の設備で、雨の日などは、屋根があるだけで幸せだと感じることも多いし、全形がほぼ正方形の極狭風呂も、小さくなって肩までつかれば天国である。

 結果、風呂上りには、いや、ほぼ一日中、風呂場のドアを開け放している。
これが喜ばしいことに、丸一日たつとなんとか水滴がなくなる程度には乾燥してくれるのだ。

ブック1

 ところで、その水分はどこへいったのか?

 はい。北側の、私の寝室の(オットは居間に布団を敷いて寝ています)窓に、結露となって毎朝、絶賛お祭り騒ぎをやらかしてくれているのです。
 居間にも窓はあるのだが、こちらは真南なので日当たりがよく、加湿器が絶やせないほどなので結露はめったにできない。

 昔は・・・かわいいものだった。みつけたら相合傘とかハートとか書いたりして、この現象を「けつろ」と呼ぶことを知ったときなどは、なかなかロマンチックな呼び名じゃん、とか思ったりして。
 記憶にあるアイツは、落書きしてもこんなにじゃぶじゃぶ水が流れ落ちることはなかったし、少なくとも敵ではなかった。

 しかし私の部屋のこの結露がまあ、タオル一枚ではとても拭き取れないほどひどく、一拭きすれば下の桟にざぶーんと流れ落ちるほどなのだ。毎朝仕事に行く前に流しで冷たいタオルを力を込めて絞りながら、この水分を何かのエネルギーに変換できれば・・・・!と、虚しい妄想を繰り返していたわけなのだが、最近、看過できない新たな問題が起こってしまった・・・。

(たいした話じゃないけど、つづく)

※注1…トゲトゲ。好きじゃないので繰り返して使うより、一度の表記で済ませたく。それにしても、お借りした写真の結露ははかなげで美しいですね。私の部屋の凶暴なアイツとは違う・・・。