子宮頸部異形成だった①
子宮頸癌検診、要再検査
2016年の秋頃、生理中の頭痛がひどくて婦人科に行きました。
先生から、年齢的に子宮頸癌検診も一緒にやっておいた方がいいと進められ、そのまま受けました。
2週間後、ASC-USという検査結果でした。
その時は、あまり深刻に受け取っていませんでした。
先生にも「たくさんの人がひっかかる検査だから、心配しなくていい。また6ヶ月後に検査しに来て下さい」と言われました。
その後、6ヶ月に一度検査に行きました。
結果はいつもASC-USでした。
「毎回同じ結果で、特に治療もしないのに、この検査にいったいなんの意味があるんだ?」
とすら、何も知らない私は感じていました。
コロナで1年間検査に行かなかったら
2020年の初めに検査にいくつもりでしたが、「不要不急じゃないな」と勝手に決めて、というか正直、面倒くさい気持ちもあって行きませんでした。毎回同じ検査結果で慣れてしまっていました。
夏頃、デリケートゾーンのかゆみがあって、市販の薬でだましだまししていたんですが、あるきっかけがあり、
「私も自分のからだの事、ちゃんとしないとダメだ」
と思い、12月頃、婦人科にいきました。
かゆみについては、免疫が落ちると出るカンジダという診断で薬を入れてもらいました。
子宮頸癌の検査もしてもらったのですが、2週間後検査結果を聞きにいくと...
「ちょっと上がって、LSILという結果がでた。細胞を検査してくれた先生が、おそらく軽度異形成ではないかと予測してくれている。コルポスコピー検査をした方が良い」
と、先生。
大きな病院でコルポスコピーという組織診をすることになりました。
細胞診と組織診
「今まで受けていた検査は細胞診という検査で、ガンが出やすい所全体を綿棒でこすって異常がある細胞がないかみる検査でしたが、これからする検査は組織診といって子宮頸部の一部をちぎってみる検査です」と、大きな病院の先生。
「一部って、どのくらいの大きさですか?」
「あわより小さい」
「あー泡ですか。泡って、これくらいですか?」
と指で丸をつくる。
「粟って知らないかな、米より小さい」
「泡じゃなくて粟か!」と考えながら、検診台へ。
ほとんど痛みのなかった細胞診とは違い、組織診は一部をちぎってるだけあって痛い。
止血のためガーゼを詰められ終了。
3時間はガーゼを出さないでくださいと注意をうけ、帰宅。
コルポスコピーの検査結果で泣く
2週間後、検査結果を聞きにいきました。
「結果から言うと、CIN2(中度異形成)でした」
「あーそうでしたか。(高度じゃなくてよかった)」
あんまり深刻そうじゃない私を見て、
「今は治療の必要はないけれど3ヶ月後にまた検査をしましょう。細胞診では、おそらく軽度だろうとでていたけど、今回組織で中度だったから...(少し心配な結果だ)」
「次回もコルポという検査ですか?」
「いや、次回はまた細胞診。なぜかというと、全体を見たいから。コルポは本の一部だけとってみる検査で、今回たまたまその部分がとれた。細胞診で中度とでて組織やったら軽度だったというのはよくあるけど、今回のように、細胞診で軽度だったのに組織診やったら中度だったという事はあまりない。医者は組織診よりも全体をみれる細胞診の結果の方をより重視している」
つまり、組織で中度だったんだから細胞診をやったらもっと悪い結果が出るかもしれない、と先生はおっしゃりたかったのだなと診察室を出たあとで気づきました。
支払いに行くまでのエレベーター、涙がでそうなのを必死にこらえました。
そこで初めて、事の重大さに気づいたのでした。
車の中で
「このまま打ちひしがれて、家に帰って泣く事も出来る。
または、図書館へ行ってこの病気について調べることもできる。」
と、私は考えました。
そのまま図書館へ向かいました。
そして、子宮頸ガンの原因となっている、HPVウィルスについて、ヒトの免疫について知る事になります。