真実の原理 ネヴィル・ゴダードを読んで(3)
3.The Principle Of Truth 真実の原理
人間を自由にする真実の原理とは、「人間が意識している存在すべてを復活させ生かす」というものです。存在意識がなければ、復活も命もありません。
なにかが存在する前から、私は存在していました。そして、人間であることに気づく前から存在に気づいていました。そして、人間であることに気づかなくなる日にも、私は存在にまだ気づいているでしょう。存在意識は何かの存在に依存しません。
それ自身のすべての概念に先行しており、それ自身のすべての概念が存在しなくなるときにも存在するでしょう。「私は始まりであり終わりである」。つまり、すべての物事や私自身の概念は私の中で始まり、私の中で終わりますが、形のない意識である私は永遠に残ります。
望むもののレベルまで意識を高め、そのレベルがあなたの本質になるまでそこに留まることが、すべての奇跡に通じる道です。もしあなたが、望んでいるものの自然さに意識を向けることができれば、その願望の顕現があなたに引き寄せられるでしょう。
顕現の性質は、あなたの意識の状態によって決まります。あなたは常に、自分が意識しているものを自分の世界に引き寄せています。もしあなたが現在の人生の表現に満足していないなら、あなたは生まれ変わる必要があります-ヨハネ3:7
「生まれ変わる」とは、あなたが不満を抱いているレベルから離れ、あなたが表現し所有したいと願う意識のレベルに上昇することです。同時に相反する2つの意識状態に仕えることはできません。
意識の中の注意を一つの状態から別の状態に移すと、注意を移した元の状態は消失し、新たに移した状態を表現することになります。人間は、望むものの意識を獲得するという単純な法則によって、自分が望むものを表現することがどのようにして可能になるのか理解できていません。
人間がこのような真理を失っている理由は、現在の状態から自分の限界を決めてしまっているからです。最初に理解しなければならないことの一つは、この意識の霊的法則を扱う場合、今の自分を基準にするのではなく、全く新しい望みが叶った存在意識から考えることです。(ゴールから考える、いまの自分が勝手に作り出している制約や壁を消す)
つまり、目指す状態はそれ自体で完成しており、修正する必要がないからです。意識のあらゆるレベルは、顕現の法則によって自動的に表現されます。いかなる状態のレベルに上昇するということは、表現において自動的にその状態になるということです。しかし、あなたが今表現していないレベルに上昇するためには、あなたが同一視している、うまくいっていない意識を完全に捨て去らなければなりません。
現在のうまくいっていない意識を消失させない限り、次のレベルに上がることはできません。現在のアイデンティティを手放すのは、見た目ほど難しいことではありません。(成功するまで、成功しているフリをする。Fake it till you make it.)
この不可能に思える偉業を達成するには、うまくいっていない自分から注意をそらし、ただ存在することに集中します。単に自分が顔も形もない存在であると感じ、自分が浮遊していると感じるまでそれを続けます。
リラックスした状態で実践します。今まで感覚的な印象に自動的に反応していた感情を、意図的にやり過ごすことで、純粋な受容性の意識状態を発達させることができます。これは驚くほど簡単に達成できます。この完全な無執着の状態では、明確な目的を持った思考の単一性が、修正されていない意識に消えることなく刻み込まれます。この意識状態は、真の瞑想に不可欠です。
この上昇と浮遊の体験は、あなたが肉体や問題から離れ、新しい存在意識とともにいるという印です。この拡張された状態では、あなたは「私は在る‐私は在る」以外の何かであるという意識はなく、ただ存在していることだけを意識するのです。
この意識の拡大が達成されたら、あなたが「望んでいたものがすでに叶った自分」を実感し、新しい概念に形を与えてください。
あなたは、あなた自身のこの形の無い深淵の中で、すべてのものが可能であるように見えることに気づくでしょう。この拡大した状態にある間にあなたが心から自分自身であると感じるものはすべて、やがてあなた自身の自然な表現になります。