マタイの法則　ネヴィル・ゴダードを読んで（10）

10.To Him That Hath 持っている者へ

持っている人はさらに与えられ、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられます。

史上最も偉大な心理学の本である聖書は、人間が耳にする事柄に注意するよう警告し、この警告に続いて「持つ者には与えられ、持たない者からは奪われる」と述べています。多くの人がこの言葉を最も残酷で不当なものの一つと見なしています。それでも、生命の表現の不変の原理に基づいた公正で慈悲深い法則であり続けています。

自分の内面で感じていることが現実世界で増幅されていくので、豊かだと実感している人はどんどん豊かになるし、貧しいと実感している人はどんどん貧しくなります。

自分が聞いて真実として受け入れるものについては、よく注意して選別するように警告しています。人間が真実として受け入れるものはすべて、人間の意識に印象を残し、やがて現実にその兆候が表現されていきます。

知覚的な聴覚は、人間が印象を記録するのに最適な媒体です。人は、噂や感覚が示す反対の証拠に関係なく、自分が聞きたいことだけを聞くように自分を鍛えなければなりません。

知覚的な聴覚を鍛えると、彼は自分が決めた印象にのみ反応するようになります。この法則は決して失敗しません。完全に条件付けされると、自分の望みに寄与するもの以外の音を受け入れないようにできます。

あなたが発見したように、神とは、あなたが存在として認識しているすべてをあなたに与える、無条件の意識です。何かが存在することや何かを持っていることに「気づく」ということは、自分が「存在している」ことに気づいたものになるか、そのものを持っているということです。

すべてのものはこの不変の原理の上に成り立っています。いかなるものも、認識しているもの以外（検索エンジン上で、りんご以外と検索しても、検索にかからないか、りんごがヒットします）になることは不可能です。

「自分が持っていると認識しているものには、それが与えられる」。良いか悪いか、それは問題ではありません。

人は自分が持っていると認識しているものを百倍にして受け取る。この不変の法則に従って、「持たない者からは、それが取り上げられ、持っている者に与えられる」。金持ちはますます金持ちになり、貧乏人はますます貧乏になります。自分が持っていると認識しているものだけを拡大することができます。

すべてのものは、調和している意識に引き寄せられます。
世界中の富をすべての人間の間で平等に分配すれば、すぐにこの平等な分配は当初の不均衡と同じになります。富は、奪われた人々のポケットに戻ってくるでしょう。

持たざる者の抗議に加わるのではなく、この不変の表現法則を認識してください。意識的に、「自分は持つ者」として自分自身を定義してください。

一度定義され、意識的な主張が確立されたら、報酬が得られるまでこの自信を持ち続けるてください。夜の後に昼が来るのと同じように、意識的に主張されたあらゆる属性は必ず現れます。

したがって、眠っている正統派の世界にとっては残酷で不公平な法律であるものが、目覚めた人々にとっては最も慈悲深く公正な真実の陳述の一つとなるのです。一見すると破壊されているように見えるものも、意識の変化の結果です。意識は常に、それが宿る状態を完全に満たします。

これは新しい意識状態への準備に過ぎません。自分が満たされていると宣言してください。

「すべてが成就される。」

「持っている人にはさらに与えられるであろう。」