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カヤックで知床半島一周⑩(2日目のキャンプ生活)

次の目的地を見る遠い目。。。。そんなタイトルを付けたくなるほどの写真が撮れてた。なんでこの角度で撮ったんだろう。めちゃいい感じ。。

というか。それくらい確かに疲れてました。。。1日目は予定外に早くキャンプ地に到着しちゃったものだから、2日目の午前カヤック時間がとても長く感じた。。(実際長かったんだけど。。)

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ただ、この日はとてもお天気が良かった事もあり、ここからのカヤックから観る知床半島はものすごく美しかった。。透明度の高い海に美しい山々が映っている様子にうっとり。。。。。そしてBGMは爺のよもやま話。 
実は私のこの度のバディである爺は、寡黙でダンディだったのは最初の半日くらいで、カヤック上ではとーーーーーーーーーーーーーーってもお喋り好きな爺でした。 最初は「お!熊が出てるど!鹿もおるわ。オジロワシだな」と、自然と動物に関するものでしたが、そのうち「そういやうちの母ちゃん」の話になり、更には「母ちゃんの弟」から「おれ(「れ」はちょっと舌巻く感じ)の親父」の話になって、しまいには髪の毛の洗い方から、身体によい食べ物等の話が出てきて、話の最後に「、って「週刊文春」に書いてあったのよ」というオチまでついてた(本人はいたって真剣。)まじか。。

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いやでも、そのお喋りしながら爺は、ものすごい力でカヤックを漕いでくれていたのです。。私がパチャパチャやってる後ろで、ひと漕ぎするだけでグンと進む。ぱちゃぱちゃ(私が)ぐぃっ(爺)ぱちゃぱちゃ、ぐぃっ
70代のお爺ちゃんとは思えない力と技で、お喋りなんて気にならないくらいリスペクト! 

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そして到着したのはタコ岩エリア。青空に映える岩山が絶景!
でも到着した時はもう、かなり疲れ果てていて皆、無言。。。
だって、、これからカヤックの荷物を上げて、テントを立てなきゃいけない。。。しかもお昼抜きだし。。。それに。。。。

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この地面。見てください。。。。。ってか地面ないやん。石やん。
はい。そうなんです。ここでは土を見た事がないんです。 
全て石ころか岩だけ。平面が無い状態。ってそんなんある??? 
ここにテント張るってどゆこと??  もはやどっから手を付けて良いのか
分からなく呆然としている私達に優しい手を差し伸べ、、、、って人は残念ながらいない。。。そりゃそのはず。皆、自分のテントの事で頭が一杯。か弱さは美徳なんてことは一切ないのであります。 とにかくテントを張ると決めた位置の石ころを、とにかくまずは平坦になるように高さを合わせる。
うん、合わせよう。え、合わせれる?あ、合わせれない。。。。。。むり。
って事で、そこはある程度で断念し、次に流木を集めて平を作ろう!ということになるものの、平べったい流木なんてそうそうあるものではない。ここは大自然。 どこからかの海から流木として流れ着くもの以外に、どこぞの家?番屋?が解体された破材?がその辺に流れ着いていて、釘がにょきにょき出てるものばかり。 
「こ。。これは頭に刺さるな。。ダメだ」
「うぅ。これは背中に刺さるな。ダメだ」
「く。。。これはマットが敗れるな・・ダメだ」
と、なかなか見つからない。
そんな私達の_| ̄|○を尻目に、右背後で、パァーン。バキッボキッ カアーンと木を折ったり切ったりする音がする。。

爺・・・。
流木で家の基礎が出来てるのか?と見まごう程の彼のテント区画。
誰よりも頑丈で美しい爺の家が(テントだけど)出来つつありました。
石ころころころ過ぎるここでもか。。。

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とにかくなんとかテントを立て、その陰で横になるスペースを確保した私は、、達成感のあまり、こんなポーズでしばらく自分を満たした。(足上げると楽だから。)まだ白い頃の足。。。懐かしい。。
そしてこの後、天国か!?と思えるくらい気持ちよい昼寝タイムを体験したのでした。。。ひんやりしたテント影。涼しくて気持ちよい風。ちょっとだけ安定した腰部分。。。
お腹が空いてる事も忘れて、ふわふわと浮遊するような睡眠を楽しみました。あー気持ちよかった。。

次は2日目の夕食タイムから!(引っ張るよね。。。)

→①話から読みたい方はこちら

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