カヤックで知床半島一周⑥(ワイルドライフ)
一日目の休憩場所は、スタート地点から10キロ程の場所。
正直「あれ?もう休憩なのね?」というくらい余裕デシタ(初日でまだ体力あったから。。。)
ですが休憩している間にも波がだんだん厳しくなってきて、そのあとに控えている超難所「ペキンノ鼻」を超えるには難しい状況になった。
そんな中「とりあえずカヤックの中の荷物を一旦全部出して~。で、岸から少し離れた場所まで引き上げるぞ~」と言われた時ふと頭をよぎったのは、いやこれ「波が収まってきたからもっかいカヤック岸まで出して荷物全部詰めて出発するぞー」って言われる事あるん?ってこと。 いやもうそれくらいキツイ作業なんです。コレ。
ゴロゴロとダチョウの卵大の石が敷き詰められた(土がほとんど見えない。。)地面を、滑らないように履き替えた長靴でこけない様に荷物を抱えながら、テント張る予定の位置までひたすら運ぶ往復をする。
この日は初日。たった一回運んだだけで、カヤックの場所までがめちゃくちゃ遠く感じてた。。。(後から考えたら初日のテント場所が一番平坦で歩きやすかった事実。)
3往復もすると膝はがくがくしてくる。でもなんだか変なテンションになって「よしもっと運ぶぞっ」ってなってたのは私だけかもしれないけど。。
で。結果的にこの日は休憩1時間後くらいには「よーし。今日は残念だけどここでキャンプに決めた。明日早朝出発するよ!」となったんだけど、その時点でもまだ昼すぎ。 さー!テント張ろう!
これが、、すごかった。
まず、テント張る前に地面を平にするために、石を同じ高さに合わせ
その上に流木を探してきて更に平になるように敷き詰め、それからテントを張るわけです。。日陰の逃げ場がないそこそこの炎天下で。
テントが出来上がった頃には(初めて立てた)感動して嬉しくて涙でそうになった。。 中入ったり出たり荷物入れたり出したり。(何してんのん。)
ひとしきりテントを楽しむと今度は、これから何して遊ぼう!と目をキラキラさせた私。「あの丘!登りたい!と指さした方向にはかなりキツイ角度の場所。
(かなり疲れてた)皆が聞いてるような聞いてないフリしてたので高山リーダーに「一人じゃダメですよね?熊に出会ったら危ないから一緒に行ってくれますよね?すごい眺めですよね!きっと。ね?ね?」と詰め寄ったかもしれません。。(いや、確定)
実はですね。この日、厳しい波でこの先を超えられないなら代案としてこの丘をカヤックを担いで登るというものがあがってた。実際、登った人がいたらしい。。きっと超人ハルクだと思う。彼以外考えられない。。。いやもうだって何というか、この画像でみるとちょっぴりナダラカ!?に見えるようですが、かなり崖に近い丘。
登り切ったこの画像見てお分かりかと。。。
あり得ない場所で手を広げて楽しそうにしている奇特な人(高山リーダー)もいますが、この時、ものすごい強風で、煽られたら最後。。と全員ビビッて座り込んでるというのがこの画像のちゃんとした説明文。
でもでも登り切った時は、本当に息をのむ絶景が広がっていました!
ここを降りたら今度は川釣りチームに合流だ!
という事で休憩する間もなくすぐに川へ。(まだ初日だからあほみたいに元気な人)
既にええスポットを見つけてルアーに餌を付けてた爺の傍でじっと見てると
「ほい」と渡してくれ、そこから小さな滝つぼへ投げるように促される。
するとびっくりするくらいに「入れ食い」状態でオショロコマ(イワナの仲間)が採れた! いやほんとにすごい。素人の私がほーいほい釣れるのだから。。。
沢山遊んだ後、急激に眠気がやってきて(そりゃそうでしょ。3時半起き)テントの影でお昼ねした私は日焼けを気にする余裕もないヤバい50女でありましたっ!(自衛隊爺に合わせてみた)
続く。。。