カヤックで知床半島一周⑧(ペキンノ鼻超え)
小学校での体験以来、テントで起きた朝。
熟睡したかと言われるとそうでもない。実はこの日は結構寒くて、寝袋に入る前に上着を何枚か着こんでた。 なのに寒くてうっすら起きたり(でもまたすぐ寝た。)背中のゴロゴロした石に違和感を持って起きたりとか(でもまたすぐに寝た。笑)連続した睡眠にはなってないけどとにかく一回の短い睡眠が深いのか、3時過ぎに明るくなってきた空と共に完全に起きた時には結構寝た感じがあった。 いつものぼさぼさになった髪を解きながら(あぁ。。顔洗いに行くのにどこへどうやって洗ったらいいのかな。歯磨きするのに川の水は浄水してなくていいのかな。)とか考えてました。
結果。女子力高い(私よりは)テントバディがクレンジングシートを持ってたので、それで顔をあらったことにして(浄水はかなり貴重なのよね。。)歯磨きだけに浄水を使わせてもらった。
浄水についてちょっとだけお話:
今回はキャンプ男子が多かったので(当然と言えば当然。。。)すごい高機能浄水器を持ってきてくれていて(しかもその方。それほど荷物がたくさんあったように見えず、どう考えてもドラえもんポケットを潜ませているとしか考えられない有能グッズ保持記録者だった。。)とても助かった。
基本的に川の水を汲むと、それを必ず浄水器で濾して使うようにと言われていた。これはキタキツネ等が生息する地域の川では当然と言われる事だそうです。彼らに寄生するエキノコックスという寄生虫。なんと12年も体内に潜伏してる事があるらしく(怖ッ)あまりそんなことに注意してなかった私は京都で山登りした時なんか、川とか石清水を汲んでそのまま飲んでた。。え。。。。。パラサイト!
と言う訳で、必須となった浄水は、ここではもちろん濾すのは手作業。 皆が歯磨きや飲用水に使う水を手作業で濾す。 1人分じゃなくてみんなの分(約6名くらい)手作業で濾す。掛かりっきりで手作業で、、(しつこい) いや、、てかそれくらいすごく大変なことなんです。
それを密かにコツコツいつも浄水タンクを満杯にしてくれてた寿さん。。。ここで改めてお礼がいいたい。。スパシーバ!ひさっしー!(ほんますんません。。)
3時半にもこもこテントから出てきた私達。雲の隙間から朝日が綺麗に差し込んでくるのをぼんやり見てる場合じゃない。
波も少しおさまっているから出発するぞ!と決められたら忙しくなる。
昨夜、渡された3枚の食パンジャンボサンドイッチを頬張りながら、テント内の荷物を全部出して、テントを収納し、それらをまたカヤックに積むという作業を出来るだけ早く行わないといけないからです。
ところでこの画像。皆さん、よく見ておいてくださいね。石がゴロゴロでこんなとこでテント張ったの?と思いませんか? でも、石の間に砂地が見えてますよね。砂地=落ち着いてる地面 という式をよく覚えておいてください。
慣れないテント収納作業をいっしょけんめしている途中、実はなぜかすごく視線を感じたんですよね。私。なんとなく、、、で、そのなんとなくな延長線上の丘の上を見上げたら。
ん???なんか。。居る?? いるよね?
↓↓↓ いた。
これ、画像で見ると小さいんですけど。肉眼で見ると結構なサイズ感の鹿の大群が私達の出発を見下ろしてたようです。いやーん。めっちゃ可愛い!!いや降りてきたら怖いサイズですけどね。・・
と言う訳で。鹿ちゃん軍団に見送られながら、少し波が立っている根室海峡を、再びペキンノ鼻に向けて出発したのであります!
次こそペキンノ鼻! (ほんまかいな。。)
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