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環境保護・エシカルに対するフランス人の意識

フランスワーホリに向けて、フランス語の勉強も継続中。

フランス語の試験TCFの受験前に購入した、語彙力アップのための問題集が半分しか進んでいなかったので、渡仏前に一通り終わらせることを目標に、コツコツやっています。

↓問題集についてはこちら

以前スポーツに関する単語を学んだ際に、取り上げられる競技に文化が表れている…という記事を書きましたが、今回は環境に関する単語やフレーズを学んで気づいたことをシェアしたいと思います。

↓スポーツに関しての記事はこちら



環境保護に関する単語がメイン



私にとって関心の強いテーマでもある「環境」というタイトルを見て、楽しみにしながら問題集を開いて、小見出しと一文目にびっくり。

自然や気候についての単語から始まるのかと思いきや、最初の小見出しは「環境保護(La Préservation de l’Environnement)」。

そして一文目は、
「汚染は環境に有害であり、環境にダメージを与え破壊さえする。(La pollution est nuisible à l'environnement :elle l'abîme et même le détruit.)」
「都市は汚染されている。(Les villes sont polluées.)」
と続き、環境汚染に対する危機感を示したメッセージのようです。


それもそのはず、フランスは以前からサステナビリティ先進国として世界をリードする国のひとつであり、2021年には市民からの政策提言を基に環境法が策定されるほど、国民全体に環境保護に対する意識が浸透しています。
(問題集の出版は2018年でした)

この「気候変動対策・レジリエンス強化法」という法案が策定された際、短距離区間での航空便のほとんどが禁止されたという話は耳にしたことがありましたが、その他の内容については知らなかったため、この機会に少し調べてみました。


気候変動対策・レジリエンス強化法とは


市民150人から成る「気候変動市民評議会」がまとめた149項目の政策提言を基に、2021年8月に策定された「気候変動対策・レジリエンス強化法(Loi portant lutte contre le dérèglement climatique et renforcement de la résilience face à ses effets)」。

温室効果ガスの排出を削減し、気候変動へのレジリエンスを高め、持続可能な生活スタイルを促進することが目的です。

2019年に制定された「エネルギー・気候法」で掲げた目標である、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすること(カーボンニュートラル)を達成するための施策が包括的に定められています。

【主な施策】

1. 交通・移動手段

国内航空便の削減:鉄道で2時間30分以内で到達可能な区間の国内航空便を廃止。
低排出ゾーンの設定:人口15万人以上の都市において、2025年までに低排出ゾーン(ZFE)を設置し、ディーゼル車や古い車両の規制を強化。
交通分野のCO₂削減目標:2030年までに交通部門でのCO₂排出量を1990年比で40%削減。

2. 住宅・建築

断熱性能の低い住宅の賃貸禁止:エネルギー効率が最低評価の「エネルギー浪費住宅」(エネルギー効率がGまたはFの建物)については、2034年までに賃貸禁止措置が適用される。
エネルギー消費基準:2030年までに賃貸住宅のエネルギー消費を少なくとも40%削減。
公共建物の緑地化:新規建築や大規模改修時に緑地化(屋上緑化や壁面緑化)やソーラーパネルの設置を義務付け、ヒートアイランド対策と省エネを推進。

3. 消費・ライフスタイル

環境影響ラベル(エコ・スコア)の制度化:消費者に対して各商品・サービスの気候への影響をわかりやすく表示する
使い捨てプラスチックの削減:2025年までに使い捨てプラスチックの使用を50%削減、2040年までに全廃。
・広告の制限:環境に悪影響を及ぼす商品の広告に制限をかけ、持続可能な製品へのシフトを促進。
持続可能な製品や有機食品の提供:2025年から給食や民間ケータリングサービスが使用する食材の50%を「持続可能または高品質な製品」とし、うち20%を有機にするよう義務付ける。
大型スーパーの量り売り販売の義務化:400平方メートル以上のスーパーマーケットの量り売り販売の面積を2030年以降、全体の20%以上とする。

4. その他

罰則強化:最も深刻で意図的な環境破壊行為には、最長10年の禁錮刑、最高450万ユーロの罰金を科す。

生活をする上で必要不可欠な行為に対して、さまざまな施策が定められていて、とても興味深い。。

フランスでの生活を始めたら、実際にどんなことが行われているのか観察・体験して来たいと思います。

個人の意思や行動だけに頼らず、国としてシステム変革に取り組む姿勢は、さすがフランス…!


環境・エシカル関連でよく使われる単語



環境や気候、エシカルに関する単語は、英語がそのままカタカナの日本語になったものも多く、英語はわかるけれど、フランス語は知らない単語ばかり。。

現地で目にする情報をキャッチできるよう、フランス語を調べてみたので、シェアします*

  • 環境 - 仏:Environnement - 英:Environment

  • 持続可能性 - 仏:Durabilité - 英:Sustainability

  • 持続可能な開発 - 仏:Développement durable - 英:Sustainable development

  • 持続可能な発展目標(SDGs) - 仏:Objectifs de développement durable (ODD) - 英:Sustainable Development Goals

  • 気候変動 - 仏:Changement climatique - 英:Climate change

  • 地球温暖化 - 仏:Réchauffement de la planète - 英:Global warming

  • 温室効果ガス - 仏:Gaz à effet de serre - 英:Greenhouse gases

  • 排気ガス - 仏:Gaz d’échappement - 英:Exhaust fumes

  • 二酸化炭素排出 - 仏:Émission de dioxyde de carbone - 英:Carbon dioxide emissions

  • オゾン層 - 仏:Couche d’ozone - 英:Ozone layer

  • エシカルな - 仏:Éthique - 英:Ethical

  • エコロジー - 仏:Écologie - 英:Ecology

  • リサイクル - 仏:Recyclage - 英:Recycling

  • カーボンニュートラル - 仏:Neutralité carbone - 英:Carbon neutrality

  • カーボンオフセット - 仏:Compensation carbone - 英:Carbon offset

  • 再生可能エネルギー - 仏:Énergie renouvelable - 英:Renewable energy

  • ソーラーパネル - 仏:Panneau solaire - 英:Solar panel

  • 風車 - 仏:Éolienne - 英:Windmill

  • 脱炭素化 - 仏:Décarbonisation - 英:Decarbonization

  • エシカルファッション - 仏:Mode éthique - 英:Ethical fashion

  • フェアトレード - 仏:Commerce équitable - 英:Fair trade

  • オーガニック - 仏:Biologique - 英:Organic

  • 食品ロス - 仏:Gaspillage alimentaire - 英:Food waste

  • 廃棄物 - 仏:Déchets - 英:Waste

  • サーキュラーエコノミー - 仏:Économie circulaire - 英:Circular economy

  • 低炭素 - 仏:Bas carbone - 英:Low carbon

  • プラスチックフリー - 仏:Sans plastique - 英:Plastic-free

  • 生物多様性 - 仏:Biodiversité - 英:Biodiversity

  • 生分解性 - 仏:Biodégradable - 英:Biodegradable

  • 気候アクション - 仏:Action climatique - 英:Climate action

  • 気候危機 - 仏:Crise climatique - 英:Climate crisis

  • 熱波 - 仏:Vague de chaleur - 英:Heatwave

  • 干ばつ - 仏:Sécheresse - 英:Drought

  • 気温上昇 - 仏:Hausse des températures - 英:Temperature rise

  • 海面上昇 - 仏:Élévation du niveau de la mer - 英:Sea level rise

  • 気候レジリエンス - 仏:Résilience climatique - 英:Climate resilience

  • 自然災害 - 仏:Catastrophe naturelle - 英:Natural disaster


ここ数年よく耳にする「持続可能な発展目標(SDGs)」は、英語の “Sustainable Development Goals” の頭文字ですが、フランス語では “Objectifs de développement durable” の頭文字で「ODD」と呼ばれるそう。

「エシカル」は éthique(エティーク)、「リサイクル」は recyclage(ルスィクラージュ)など、英語の綴りと似ているものもあります。

ほとんどの単語が、英語をフランス語に置き換えただけですが、フランス語の文法に従い『名詞+形容詞』の順に並んでいるので、地味に覚えにくい。。

例えば、「フェアトレード」を意味する “Commerce équitable(コメルス・エキタブル)”は、fair = équitableと trade = commerce を組み合わせています。


フランスで暮らす中で、街中や商品のパッケージ、ニュースなどで、エシカル関連の情報を見つけたら、noteや Instagram でシェアしたいと思います!


10月のフランス語学習記録


1. フランス語のPodcastを聞く

なるべくフランス語を耳に入れようと思い、最近はとにかく流している時間は増えましたが、リスニング力が鍛えられているのかは分かりません。。

とにかく耳が慣れてくれていたら良いなぁ。

合計:1279分
第38週(9/30~10/6):115分
第39週(10/7~13):276分
第40週(10/14~20):270分
第41週(10/21~27):386分
第42週(10/28~11/3):232分


2. RFIの練習問題を毎日1つやる

語彙強化の問題集を毎日見開き1~2ページ取り組み、余裕がある日にはRFITV 5 MONDEの練習問題をやりました。

問題集は10月7日から再開して、見開き13ページ(9テーマ分)進み、残りは見開き17ページ。

渡仏前までにどこまで進められるかな…

RFIとTV 5 MONDEの練習問題は、10月6日以前も含めて全部で7日実施しました。

リスニングも鍛えないと、と思いながら、あっという間に出発の日が来そう…

できるだけフランス語に慣れてから到着できるように、時間を見つけて頑張ります!

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