96. キラキラとした思い出
日本に帰ったら、私はすぐに大学を卒業します。
大学生として過ごした時間って不思議な時間だったな。
高校までは毎日同じ人に会って、次の年もだいたい同じ人に会う。大学に入ったら、学年が変わると同時に、よく会う人が変わるようになりました。でも何か少しきっかけがあると皆ふと思い出したように集まって死ぬほど楽しい時間を過ごします。
またしばらくしたら集まらなくなって、普段の「よく会う人たち」と日々を過ごします。
で、たぶんその次の年はまた違う「よく会う人たち」の中で生きていく。
だから、大学は4年間あるけど、その1年、1年が全く違う記憶として残っています。そして、うまいこと言えないけど、高校よりなんだか「儚い」。
どの学年に戻りたいかなあ、と考えることがあるのですが、違い過ぎて選べません。
1年生はただただ毎日がキラキラしてた。楽しかった。
2年生はコロナになって寂しかった。できたはずのことができなくなって、苦しかった。でも、久しぶりに友達に会えたり、大学に行けたとき、ほんっとうに最高だった。
3年生は「自分」と向き合わなきゃいけなくなって、怖くなった。「自分」に自信を持てなくなって迷走した。その結果、大学外のいろんな人に出会って、世界がぐーっんと広がった。
4年生は迷いに迷った挙句バングラに来た。別世界。
そして、今、別世界にいるからこそ、日本で過ごした日々や思い出が本当に輝いて脳内で再生されるんです。きっともう戻れないなあ、という寂しさがあるけど。けど、たぶん戻れないからこそ輝いて記憶に残っているんだなあって思います。
卒業ってやばいな。えもいな。(笑)