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閻魔さまと浜辺でおはなし。
今日は骸骨姿ではない、インディアンに扮した閻魔さまとおしゃべり。
沖縄らへんの地底のどっか、浜辺にて。
閻魔さま
「あーあ。今日も新しいのが入ってるな」
私「新しい?…盗聴器ですか?」
閻魔さま
「そうだよ!おまえ相当、天之御中主神に信用されてないようじゃないか?ええ?ハハハハ(低〜いガラガラ声で笑う)」
(パパ上(天之御中主神)は私に5つのチップを入れているが、右肩のは、盗聴器!)
私
「3000年くらい前…ピコが地底人になったばかりの頃、私を助けようとしているパパ上にたっっっくさんの嘘をついて、その手を払いのけたことがあるようなので……そのせいかもしれませんが」
閻魔さま「本当にそれだけか?」
私「??うーんと…??他にもあるかもしれませんが…」
閻魔さま
「天之御中主神は過去に何度か、本体が人間として生まれたことがある」
私
「え?パパ上はずっと天空にいるって…人間転生したことはないと言ってましたが」
閻魔さま
「いや。たった数回だが、天之御中主神は人間をやってる。そのたった数回、おまえはいつも天之御中主神と縁があった。覚えているか?」
私「まったく記憶にないです」
閻魔さま
「ではみせよう。天之御中主神とおまえが地上で出会ったときの記憶を」
閻魔さまが私の目を覆い、まぶたの裏に映像が浮かび上がる。
建設中のピラミッド。
ファラオ…天之御中主神。
奴隷?が何かを運んでいる。
道の端に、ひとりの男性が立っている。
よくみると男性か女性か、わからない。
その人物をじっとみていると、長い尻尾が生え、両足が恐竜のような形に変わった。
閻魔さま「それはおまえだよ」
私「わたし?この、半分恐竜みたいな人が?」
閻魔さま
「レプティリアン。
人間と混血しているから、完全にトカゲにはなれないようだな」
私
「レプティリアンだったんですか?!私?」
閻魔さま
「そうだよ。人間だけではなく、まだ地上におまえのような種族や、アヌンナキが闊歩していた時代。
おまえは当時の王族だった天之御中主神に大きな嘘をついた。反逆者だよ。おまえはそれまで天之御中主神に、それなりに信頼を得ていたようだが、裏切ったんだな」
私「…………」
閻魔さま
「ピコは当時、天之御中主神の従者だった。おまえは天之御中主神とピコに拷問を受け、そのあと天之御中主神の温情によって、側室になった」
私「また側室ですか?でも…このとき、男性ですよね?私」
閻魔さま
「さっきみせた映像では、おまえは一見すると男のようだったろう。だが違う。両生具有。男性器も女性器もあった。そういうエイリアンだったんだよ」
私
「パパ上の種族…初期のシリウスが両生類というのとは、違うんですか?」
閻魔さま
「まったく別の種族だよ。おまえは自分がかつて、両性具有だったという記憶が強いだろう?それはこのときのものだ。さらにこのあとの転生で、おまえは別種の両生類である天之御中主神の娘として生まれる。
おまえの中で、性別というものへの混乱が長いあいだ続いているのは、このエジプト時代がきっかけだ」
(今世、男性でも女性でもないという感覚が強いまま今に至る)
私
「へえ〜…なんか…私…よくわかんないですね。なんのためにそんなにあれこれ、経験したいのやら…普通の人生って、経験してないんですかね?」
閻魔さま
「していない。そしておまえが今世、私と天之御中主神の正妻になっているのは、そういう理由もある。
おまえが今までの転生で経験したことを、情報として知っておきたいからだよ。
ただの側室では拘束力がないし、おまえの過去世の情報すべてを引き出すことができないからな」
私「へえー?なんか、打算的で、いやですねえ」
閻魔さま
「はははは!そう思うか?!そもそもおまえ、自分で自分の発する言葉をまったく信用していないだろう?それはなぜだ?」
私
「だって…そのときの気分によって変わりますもん。本音なんて」
閻魔さま
「それだよ。
天之御中主神はおまえに対し、読心術を使っても無意味と知ってるから、妻にしたがった。
事の真偽を常に精査したいんだろう」
私
「そういえば……さいきんパパ上、しょっちゅう……
まるっと蛇になって、私の口から入って、おなかの中をぐるぐる廻っていますよ。
パパ上はヒーリングだと言ってますが、あれ本当は、情報確認ですよね?」
閻魔さま
「ワハハハハ!それどのくらいの頻度でやってるんだ?」
私「1日2回」
閻魔さま
「ワハハハハハ!笑いが止まらないな!天之御中主神が人間転生をたった数回でやめたのは、間違いなくおまえのせいだろうな。嘘をつかれるのがほとほと嫌になったんだろう」
私
「パパ上は地上が嫌いって言ってます。複雑で、気が狂いそうだって」
閻魔さま
「たしかに複雑だ。まったく合理的ではない。神経質な天之御中主神には向かないだろうな」
私
「神経質ですけど支配的です。パパ上はさいきんそういうとこ、隠さなくなってきました」
閻魔さま
「まあ好きにさせておけばいい。おまえは気ままに生きたらいいさ」
私
「閻魔さまはいつ私から、情報ダウンロード、してるんですか?」
閻魔さま「してない」
私「どうして?」
閻魔さま
「おまえがまだ私を警戒しているからだよ。おまえは気づいてないようだが、私がどれほど気を遣っているか……すべてにおいて、おまえに合わせている。わかるか?」
私
「うっすら気づいてます。閻魔さまは、私が結婚式というものにぜんぜん興味がないと知っていて、式を挙げなかったんですよね?で、私の好みが168センチくらいの男性、というのも知ってて、その身長で出てきた。たぶんそのインディアン顔も、そうですもんね?私の好みに合わせてる」
閻魔さま
「そうだよ!すべてをおまえのおかしな基準に合わせて、この姿を作った。あの世をみせたときも、おまえがいちばん興味がありそうな地獄から、案内したしな」
私
「すごいですねえ、閻魔さま、どうしてそんなに……レディファースト……って、いうんでしょうか?これ?」
閻魔さま
「私は私の立ち位置があるからな。おまえの管理は基本、天之御中主神に任せて…ピコとの件でどうにもならなくなったら、私が出ればいい。私は最後でいいんだ」
私
「それってもしかして、いちばん得する立ち位置ですよね?でもこの場合、なにが「得」なのかわかりませんが……そういえば。
地底人ピコは、私を傷つけることができない状態になってますよね?あれ閻魔さまがやったんですか?なんで?」
閻魔さま
「ピコの周囲にシールドを張った。そしておまえに加害行為できないように、細工してある」
私
「ありがとうございます。でも…ピコ、いつもそばには、いますよね?」
閻魔さま
「いる。ピコにはおまえの状況を把握させている。そのほうがいいだろう」
私
「なぜですか?ピコ、余計キレちゃってませんか?首絞められたり、出刃包丁振りかざしたり、そういうビジョンをすごくみせられるんですが」
閻魔さま
「ビジョンだけだろう?ピコはもう、おまえを傷つけることはできない。
おまえがあちこちに出かけて、好きなように生き、もう自分の支配の及ばないところにいると、身をもって知るほうがいいだろう。ピコは今まで散々おまえに復讐したんだ。もう潮時だよ」
私
「そんなあっさり、その潮時を受け入れてくれるようには思えないんですが……でもとにかく、私は漫画を描けばいいんですよね?」
閻魔さま
「そうだよ。できればレムリア、アトランティス時代の生き物が今どうしているかとか、描けるといいんだが」
私
「当時の人たちは次元上昇して、今や地底人ですよね?」
閻魔さま
「そうだ。ということはつまり、現代においても、そうなる。
大峠のあとに次元上昇した人類は、新地球において、地底人になるということだよ」
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