「生きる力のある子」になってほしい
みなさん、こんにちは。マタニティリープ主宰の渡辺有貴です。プロコーチをかれこれ20年ほどやっていて、3人の小さな子供たちがいる日常です。このマガジンでは、9歳、5歳の男の子、1歳の女の子の子育てに私が何を願って、トライしているのか、その失敗や奮闘も含めて記事にすることで、みなさんの子育ての一助になったり、楽しんでいただければなあと思っています。
私の子育ての原点:「生きる力のある子になってほしい」
長男が生まれたのは2011年2月、東日本大震災が生まれる数週間前でした。震災が起きたときに私は実家にこの子と二人でいたのですが、かなり大きく揺れたのを記憶しています。生後2ヶ月ほどして初めてのお宮参りをしたときに、願いの絵馬に「生きる力のある子になったほしい」と書きました。それが、私が子に願ったことでした。もうちょっと具体的に言うと、人の役に立つ子になってほしい。この子が幸せで、周囲の役に立って幸せになってくれれば嬉しいと震災を通じて思ったのです。この願いはその後二人の子供が増えた今も変わらず、子育ての原点となっています。
生きる力とは?
さて、では生きる力とは何だろう?これは今も問い続けている問いです。私がコーアクティブコーチング®︎というコーチングを学んで実践する中で「人は創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である。"People are Naturally Creative, Resourceful, and Whole."」という礎があります。それは人のことをどう見るのかという視座です。私はコーチングという特別な関係だけではなく、自分自身も、そして関わる人もこの礎で見ていたいと思っています。そして、このことと生きる力を重ねてみると、全ての子供には十二分に生きる力がある。そして、それが活かされる方向とそれが削がれる方向があるのではないかと感じています。
一人目の子育て
振り返ってみると、一人目の子供は独身時代の私のライフスタイルにかなり影響を受けた子育てだったように思います。ちょっと恥ずかしいですが具体的に言うと、お茶をしにスタバに一緒に行く、まとまった休暇にはリゾートのホテルに泊まったり、電車に乗って避暑地のホテルのプールや旅館の日帰り温泉でゆったりする、ディズニーランドで楽しく遊ぶ。ちょっと贅沢なシティライフを子供と一緒に満喫する、そんなことを結構やった記憶があります。それはそれで楽しいし、慣れない子育てから一歩外に出て社会復帰しているような感覚でした。二人目、三人目が生まれると、荷物も多く、子供一人が飲み物をこぼせば、こちらでは喧嘩といった具合で、そんなシティライフな外出はほとんどなくなりました。
二人目以降
では、二人目からはどうなったのかと言うと、身近な自然体験がその分激増しました。(笑)一人目の子供は3歳から幼稚園に通ったのですが、二人目の二男と長女は生後6ヶ月から保育園ということもあり、たくましく育っていきました。その中で大事にしていることは、自然にまみれるということです。大人の足で5、6分のところに保育園があるので、歩いて通い、今は3人目の子供も保育園に通っているので、ベビーカーに乗せながら3人で可能な限り歩いていく。住んでいるのが東京ではないので、ほとんどの親御さんが車で送り迎えしているのですが、雨の日は合羽と長靴でジャボジャボ水溜りに入る。当然ぐちゃぐちゃになります。本人たちはキャッキャとエネルギーが楽しく発散される。洗濯やその後のことを考えるとため息をつきたくもなりますが、それが子供の持つ自由なエネルギーなので、目をつむります。(苦笑)虫やザリガニを取る、保育園に行く道すがら側溝に入る。ときに送って戻ってくるのに1時間コースになることもあります。
雨を避ける人生とそうではない人生
一人目の時と二人目以降で何が変わったかということなのですが。。。
長男は今でも雨に濡れるのが嫌で、濡れたドアノブさえも掴むのを嫌がります。二男は泥んこに未だまみれているので、雨に濡れることも厭わずという感じです。もちろん個性はあると思うのですが、私は雨(嫌なこと)を避ける人生よりも、その雨に打たれたり、雨の中佇んでみる人生の方がなんだか豊かな気がするのです。私自身、独身時代はシティライフを送っていたので、雨に濡れるのが嫌で、雨を避けるということを自然とやっていたと思います。それが、コーチングやらリーダーシップのトレーニングで自然の中で過ごす経験が増えるにつれ、雨に打たれるのも悪くない、むしろ、時々雨の中で佇みたいとさえ思うようになったのでした。(私も子供の時にはいろいろぐちゃぐちゃまみれていたと思うのですが、いつ頃からか、そんなことをしなくなっていたのでした。)
子供にまみれる経験をさせてあげたい
ということで、きれいに整ったことから外れて、思い切り泥まみれになったり、雨や川で水にまみれてみたり、木の葉に埋もれてみるなど、おそらく小学校高学年になったらやらないであろうことを小さいうちにさせてさせてあげたいなあと思っています。この水大丈夫かな?マダニはいないかな?などなど、心配したらキリがないのですが、今しかできないことが思いきりできることが、この子たちの人生の幅と深さ、何かあった時に内から支えてくれる生きる力になってくれるんじゃないかと思うのです。
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