京都2歳ステークス 馬名意味
11/26(土)にラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスが行われます。例のごとく、気になる馬名を調べていきます。
〜出馬表〜
①アレクサ
②シュタールヴィント
③サイブレーカー
④トップナイフ
⑤エゾダイモン
⑥グランヴィノス
⑦グリューネグリーン
⑧スマラグドス
⑨ヴェルテンベルク
⑩コスモサガルマータ
⑪アイルシャイン
⑫ティムール
⑬ナイトキャッスル
⑭ロードプレイヤー
⑮ビキニボーイ
今回はこの中から、シュタールヴィント・グランヴィノス・グリューネグリーン・スマラグドス・ヴェルテンベルク・ティムール
を見ていきましょう。流石にサガルマータ(エベレストのこと)は確認しなくても大丈夫でしょう。
シュタールヴィント
馬名意味:鋼の風(独)
社台TCの一口の方が「負けても諦めず鋼の精神で走り続けた母マルセリーナと、風のようにターフを駆け抜けた父ロードカナロアから」馬名応募したそうです。
グランヴィノス
馬名意味:大金星(ポルトガル語)
兄や姉にシュヴァルグランや大金星をあげたヴィブロスがいるのは関係あるのでしょうか。
グリューネグリーン
馬名意味:緑(独)+冠名
〇〇グリーンという名の馬を走らせる斎藤光政氏の所有馬。かつての所有馬(そして兄)にG2を2勝したヴェルデグリーン(イタリア語で緑+グリーン)など。
もしかして「緑+グリーン」の馬名は期待馬パターンか??
スマラグドス
馬名意味:緑の石(ギリシャ語)。エメラルドの語源。母名より連想
ウィキペディアによると
>エメラルドの語源はサンスクリット語で「緑色の石」を意味する「スマラカタ」にある。それが、ギリシャ語で「スマクラグドス」、ラテン語で「スマラグダス」と変化し、さらに「スマラルダス」に変化、そこからさらに古フランス語で「エスメラルド」に変化し、現在の「エメラルド」と言う呼称になったとされる。
らしい。
え、じゃあギリシャ語でスマクラグドスでは??と思うのだが、2009年産の馬でスマクラグドス(Smaragdos)がいた。シーキングザダイヤ産駒だ。
ギリシャ語は難しい。
ちなみにスペイン語でエメラルドのことを「エスメラルダ」というらしく、『ノートルダム・ド・パリ』の登場人物やそれに基づく歌劇・バレエ作品やチリの帆船の名前として有名。
エメラルドは緑柱石(beryl)の一種とのことで、例えばクリソベリルは金"緑"石のことだ。
クリソベリル産駒からもエメラルド系の名前の馬が出てくるだろうか。
ヴェルテンベルク
馬名意味:黒い森があるドイツの地名
キタサンブラック産駒→黒い森というネーミング。
ちなみにドイツ語だと「ベルグ」のように濁ったりしない。ブルグミュラーもドイツ語読みだとブルクミュラーである。
黒い森というのは、みなさんご存知?シュヴァルツヴァルトのことで、これが位置するのがドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州。(馬名をヴュルテンベルク・ビュルテンベルクなどにしなかったのは地名との差別化かもしれない。この手のズラしはしばしば見られる。)
バーデン地方とヴュルテンベルク地方からなるのがこのバーデン=ヴェルテンビュルク州だか、なんと残念ながらシュヴァルツヴァルトが位置するのはバーデン地方らしい。うーん。
バーデンといえばダートで活躍しているバーデンヴァイラーがいるが、こちらはフランスの地名Badonvillerのドイツ語読み(から取られた行進曲)に由来するのでまた別物。
ティムール
馬名由来は人名より
世界史を学んだ方にはお馴染みのティムールでティムール朝の創始者。
私は世界史に詳しくないのだが、モンゴル帝国の衰退後、各地に出来た国家の一つチャガタイ=ハン国から分裂した西チャガタイ=ハン国から自立しティムール朝を創設。次々と領土を拡大して、1402年アンカラの戦いでオスマン帝国の君主(スルタン)バヤジット1世を捕縛した。しかし、その後中国遠征中に死去…。
というのがティムールのストーリーだろうか。
ガストリックといい、マエコーこと前田幸治オーナーの命名由来は謎である。とても面白いし、短くインパクトのある馬名なのだが。
取り上げなかったのですが、みんなが気になっているエゾダイモンは、藤田晋オーナーの息子である藤田大門氏からでは無いかと推測されています。