【大学生必見】研究発表スライド作成における基本
最近学校へ歩いて行くことが楽しみになってきた井戸中です
これって,誰しもが悩むことですよね
ゼミ発表で論文や自分の研究の進捗を発表しなければならないのに,スライドの作り方がわからない…
私もそうでした.
ご安心を.この記事に書いてあることを参考にすれば,あなたのスライド作成技術がみるみるうちに上達すると思います(たぶん).
私はこの基礎を押さえるだけで,見やすいスライドが作成することができ,指導教員から「B3のころから成長したね」と言われました.
基礎を押さえると,みるみるうちにスライド作成技術が上達します.
また,今回はスライドの内容や論理構成ではなくて,デザイン面のお話をしようと思います.
内容や論理構成の部分は私も今勉強中なので,自分の中でまとまったら,記事を書きます.
基本的なことしか述べないので,応用技術(例えばパワポやkeynoteのスキルを上げたい!)を習いたい方にとっては退屈ですし,その方の趣旨とはずれてしまいます.
あくまでも,本記事は「スライドを用いた発表における基本事項」を記します.
発表スライドの到達目標
私たち学生や研究者が作成する発表スライドの到達目標は
口頭説明なしでもメッセージが伝わるスライド
です.
研究発表ではTEDなどの,極限までスライド状の情報量を減らして,口頭説明で聴衆を引きつけるやり方は,あまり好ましくありません.
なぜなら,実験や研究では「データが命」だからです
データとは,大きく数値のことを指します.
数値を表すものは,論文内にあるTable(表)やFigure(図)です.
これらに記載されている数値を大切にしないと,論文発表をする意味がなくなります.
文字ではデータを表すことはできますが,それが何を意味しているのかを表すにはTableやFigureを示すことが適切です.
しかし,初めから到達目標に近いスライドを作ることは不可能です.
なので,何度も自分で試行錯誤をしながら,目標に近づくことができるように工夫をしてみてください
スライド作成の基本の基本
スライド作成の基本の基本,私が思うものとして,以下が挙げられます.
フォントの使い方
余白の使い方
色の使い方
スライドの枚数
今回はこれらについて説明していこうと思います,
フォントの使い方
フォントは以上のような定義がされています.
要は,プレゼンで用いる文字のことです.
基本的にプレゼンで使う文字は40pt以上
スライドの基本は,見やすい文字と見やすい図です.
見えにくい文字と見えにくい図は,聴衆の集中力を削ぎます.
フォントの文字を40pt以上にすることで,見やすく,かつ情報量の絞れた資料を作ることができます.
目立たせたいところは大きく,どうでもいいような情報(本来は載せるべきではないですが)は40ptよりも小さくするという,文字に緩急を持たせると良いでしょう.
次にフォントの種類についてです.
フォントの種類は,タイトルフォント,本文フォントに種類を分けると良いでしょう.
パワーポイントやkeynoteには,それぞれタイトルや本文のフォントが設定されていると思います.
それを用いても良いですが,本文フォントで私がおすすめするのはメイリオです.
メイリオはパワーポイントに採用されているフォントです.
残念ながら,keynoteには採用されていないです.
Macユーザーの私は,keynoteでスライドを作成しているのですが,その際はkeynoteのフォント「本文」を使用しています(これがフォント名か正しいのかわかりませんが…).
以下余談です.見逃していただいて構いません.
プレゼン資料作成初心者ほど,スライドを文字で埋め尽くしたくなります.
しかし,これは避けるべき事項なのです.
理由を言います.
プレゼンは,発表者がいてスライドを一枚一枚動かして解説や発表を行います.
文字ばかり書いてあると,発表者はその羅列された文字を読み上げるため,聴衆は退屈になります.
退屈な聴衆が何をし始めるかというと,今日の晩ご飯の内容やafter 5に何をするか考え始めるわけです.
そうすると,文字ばかりのスライドを作成した人の発表は頭に入ってこなくなり,聴衆は自分の世界にのめり込んでしまい,世界で一番生産性のない時間が生まれてしまうわけです.
このように,文字ばかりのスライドだと,聴衆の集中力が削がれてしまい,プレゼン自体が台無しになります.
そのため,文章で埋め尽くされたスライドを作るのは,避けた方が良いでしょう.
余白の使い方
余白を大切にする
スライドを作成する時に,スライドの隅から隅まで文字を入れたり図を入れたりしていませか?
それは避けましょう.
理由は見やすさにあります.
余白ギリギリまで情報を詰め込むと,プロジェクターで投影した際に,その部分だけ切れてしまうことがあります.
聴衆はその切れた情報が読めないどころか,そこだけが気になってしまい,集中力が削げてしまいます.
「は? そんなことで集中力が切れるかよ」
と思いますが,切れます.
知らない情報が後少しで知れるような環境にあると,そっちに意識が持っていかれるのです.
なので,余白ギリギリまで情報を詰め込むのはやめましょう.
色の使い方
色はプレゼンを通して3色以内におさめましょう
色をフォントごとに変えたり,多用したりするスライドをよく見ます(そういうスライドに限って文字ばかりのわかりにくいスライドなのですが……).
作っている時は「あぁー,やりがいのある仕事してるな〜」と思うのですが,いざそれを聴衆に見せると,全くウケません.見づらいんですもん.
ではどのように色を使えばよいのか
スライドを作る時に,ベース色,メイン色,アクセント色を決めれば良いのです.
ベース色は背景など面積の広い部分に使用します.明るく,鮮やかではない色が適しています.
メイン色は骨格となる部分に使います.暗い色が適しています.
アクセント色は目立たせたいところに使います.メイン色と補色の関係にあることが望ましいです.
スライド上で使用する時の割合としては
ベース:メイン:アクセント=7:2:1
がちょうどいいと思います.
色の話をしましたが,このベース色,メイン色,アクセント色の中には,黒と白は含みません.これらを含めてしまうと,プレゼン資料が作れないので…….
スライドの枚数
スライドの枚数は,発表時間の分数と同じ枚数にする
制限時間20分のゼミ発表のスライドで30枚ほどのスライドを作ってきて,間に合わない学生がいます(自分もB3のときはそうでした).
しかし,長いプレゼンは聴衆が退屈します.
これまた,生産性のない地獄の時間が始まります.
途中で指導教員や院生が止めてくれない限りは…….
スライド枚数は基本的に発表時間の分数と同じ枚数にすることが望ましいです.
「そんなこと言ったって,伝えたいことが多いんだもん!」
そうですよね.わかります.
論文発表でいうと,結果のtableやfigureが多いとその分スライド枚数が多くなってしまいますよね.
解決策として2点あります.
1つ目は,論文を変えることです.
tableやfigureが多い論文がどれだけ面白い結論だろうと,発表者が初心者だと説明が難しいことが多々あります.
なので,ゼミ発表に向いている論文を探すことも一つの能力かと思います.
できるだけ発表しやすそうな論文を,聴衆の興味を誘うように発表する.
この能力は社会に出ても重宝されることでしょう.
2つ目は情報を取捨選択することです.
スライドの枚数がべらぼうに多い学生は,あるだけの情報を突っ込んでいます.
その情報の中には,今回の発表に必要のないものまで含まれていることでしょう.
いらない情報が混じっているスライドは,とても見づらいし,聴衆の頭を混乱させます.
なので,情報の取捨選択をして,スライドの枚数を減らすことを心がけましょう.
付け加えると,1スライド1メッセージにすることを心がけるとよいでしょう.
1つのスライドの多くの情報が詰まっていると,これまた聴衆が混乱します.
「このスライドではこういうことを伝えたいんだ!」
ということを決めてからスライドを作成すると,その伝えたいことに沿って情報を集めるので,情報の取捨選択が自動的に行われます.
これは便利な方法だと思います.
まとめと参考文献
いかがでしたか?
私が思う,スライド作成の基本の基本を書きました.
実は私もスライド作成が下手くそだったのですが,以下の書籍を見て勉強したところ,幾分かスライド作成技術が上がりました.
ここでお話した内容も書いてあると思うので,ぜひ参考にしてみてください.
では,長くなりましたがこの辺で.
井戸中蛙
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