【読書録】卒論・修論研究の攻略本を読んでみた
正月は院生のくせに寝正月,どうも井戸中です.
寝正月をかましていましたが,読書はしました.
その中でも,12/30に家へ届いてそのまま実家へ持って帰り,読破した
「卒論・修論研究の攻略本」(石原 尚 著)
の感想を書きたいと思います!
この本を手に取ったきっかけ
私がこの本を手に取ったきっかけは,Twitterでこの本を見かけたことでした.
何気なーくTwitterのタイムラインを見ていたところ,研究活動に必要なスキルをイラストで説明しているユーザーを発見しました.それが石原先生だったのです.そして,先生のbioを辿ってみると,この本に辿り着きました.
私は指導教員から「研究というのはまず〜をやって,そのあと〜をやって…」という指導は受けてきませんでした(どこの学生さんもそうでしょうが)
なので,こういう関連の本を読み漁って,自分なりの研究スタイルを探しています(M1も終わりかけで何言ってんだって感じですが…)
なので,Amazonでこの本を購入しました.
読んでみた感想を書いてみたいと思います.
*こちらの本は理系学生を対象に書かれている本です.
この本の良かったところ
章立てがわかりやすい
中身はChapter 1~5まであります.
内容の目次は以上のようになります.
この本は,Chapter 1で「研究って結局なんなのか」を述べ,Chapter 2~4で研究の進め方を述べ,Chapter 5で研究のまとめ方(論文化やスライドの作り方)を述べています.
なので,頭から読んでいくと,初学者は「研究ってこんな風に進んでいくんだ!」と理解することができます.
タイトル通り,卒論や修論を着手する初学者に最適だと思います.
例題がわかりやすい
この本では,頭から最後まで一貫して,桃太郎を例として研究活動を説明しています.
何言ってんだとお思いでしょうが,本当に桃太郎を使って研究活動を説明しているのです笑
私たちが幼少から馴染み深い話を例に取っているので,理解が容易です.
また,この手の本は,章によって様々な例題をもとに説明をしていきます.
しかし,初めに言った通り,頭から最後まで桃太郎を例にとっています.
そのため,途中でわからない部分や見落としてしまった情報があれば,遡って確認することができるわけです.
この構成はとても面白く,わかりやすいなと思いました.
わかりやすいイラストが多用されている
石原先生はTwitterでもイラストを用いて研究活動を説明されているのですが,この本でも変わらず,わかりやすいイラストを交えて説明が展開されています.
感覚としては,見開き1ページで1つ以上のイラストが掲載されています.
普通,「イラストが多いと読みづらそう」と思うのですが,私が読んだ感覚でそんなことなく,むしろイラストが多いことで説明への理解が進みました.
文章の羅列が苦手な方でも,サクサク読めるのではないかと思いました.
この本の惜しいところ
ここからは個人的に,惜しいなぁと思った点を述べます.
回りくどい点がある
説明の中に,いくつか回りくどい点がありました.
戻り読みすれば済む話ですが,私はそれがストレスとなってしまったので,惜しい部分だなぁと感じました.
回りくどくなっている要因として,「石原先生独自の世界観で本が作られているからである」と感じました(研究の背景のことを「世界観」というような……).
全く研究に触れたことがない人にはとっつきやすい内容なのでしょうが,研究というものをちょっと知っている私が読むと,回りくどいなぁと感じました.
まとめ
以上が「卒論・修論研究の攻略本」を読んだ私の感想です.
個人的に,この本はオススメです!
どんな人にオススメかというと
まだ自分の研究の型が決まっていない人
これから研究を始める学部生・院生
研究ってどんなものだろう? という輪郭を捉えたい学部生
これらの人には,とても推したい本です
皆さんも,ぜひこの本を手に取ってみてはいかがでしょうか!
では,また次の投稿でお会いしましょう!
井戸中蛙