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Photo by
fuwa_fuwaft
泥のように眠りに落ちる
猫を見ていると、
(あぁ、なんて幸せそうな寝顔なんだ)と思う。
アンパンマンのように前脚が伸びきっていたり、
丸いクッションのようにぐるんとしていたりする。
そして、たまに半目だったりする。
そんな姿のどれもが愛おしい。
では、ヒトではどうか。
例えば私は?
猫と撮られる寝姿の私は口をぽけーと開けた、
なんともだらしない姿で写っている。
信じたくはないが、正真正銘私なのだ。
それを知覚しているからか、
泥人形が崩れ落ちるようにベッドに横たわり、
朝まで眠りにおちたとき、なんとも言えぬ気分になる。
疲れている時の手っ取り早い回復方法は、
食事、運動、風呂、そして睡眠だと思っている。
全部網羅できなくてもいい。
ローテーションで回していく感覚でもいいのかもしれないとすら思っている。
それくらい低い意識のなかで、
今日も泥のように眠りに落ちよう。
猫と離れて暮らしているから、
最近は猫不足が激しい(禁断症状のようなもの)。
あわよくば、猫の出てくる夢が見たい。
深く、ふかく、落ちゆくなかで。