AIVtuberがデジタルサイネージでイベント案内【振り返り】
AIVtuberシロハナちゃんの開発プロデュースをしているyukiです。
今回、2024/11/10に行われたSHIBUYA AI INNOVATORS SUMMIT 2024というイベントにてAIVtuberシロハナちゃんがデジタルサイネージでイベント案内を行いました。
本記事では、その導入したシステム(α版)紹介や、当日のイベントの様子を振り返りたいと思います。
前提情報
導入したイベントについて
2024/11/10に渋谷GMO Yours フクラスで行われた「SHIBUYA AI INNOVATORS SUMMIT 2024」というAI関連の1dayイベントとなっています。
詳細は上記のイベント概要ページをご覧ください。
余談ですが、私(yuki)もAIVtuber対談の枠で登壇させていただきました。
導入における関係者と役割
今回のデジタルサイネージ導入の企画と各種連携を行いました。
また、時間帯ごとにDevesion株式会社側のAIアバターとシステムに切り替わって設置されていたので、詳細は以下のnoteをご覧ください。
イベント案内と音声会話ができるシステム(α版)とIP(シロハナちゃん)の提供を行いました。
導入したシステムの概要
システムの概要を簡単に紹介していきます。
注意点として今回のシステムはα版となっており、まだ試作段階となっています。
今回のイベントで得られた経験や知見もとに、今後より良いプロダクトとなるようDevesion株式会社と共に改善を行います。
自発的かつ継続的なアナウンス
まずはイベント案内でメインとなる自動アナウンス機能です。
せっかくのサイネージで無言なのも勿体ないと思い、イベント概要や案内を自発的に行ってもらうようにしました。
例:「イベントでは~~のような内容の講演があります」「会場は左側です」「ドリンクどうぞ」など。
システムを止めない限りずっとアナウンスを継続します。
こちらは毎回AIによって生成される発話となっているので、基本的な内容は同じでも言い回しや表現は違ってきます。
毎回同じセリフでもいいのですが、言い回しや表現が変わることでよりリアルな存在、スタッフ案内に近い親しみやすさを演出できるかなと考えました。
ただの無機質な案内ではなく、シロハナちゃんがその場に存在して案内(アナウンス)をしているという実感・体験を演出しています。
音声会話に切り替え
アナウンスをしている際に、無線のスイッチボタンを押すことで話を中断でき、音声会話に切り替わります。
音声会話モードに切り替わってサイネージに向けて話しかけることで、双方向の音声会話ができるようになっています。
実際の会話内容としては、「イベントについて教えて」「講演情報について教えて」などに加えて、単純にシロハナちゃんと会話を楽しむ様子が見受けられました。
当日の振り返り
当日のイベントで実際にデジタルサイネージを導入してみて感じたことや、振り返りを簡潔にまとめます。
良かったこと
シロハナちゃん可愛い、等身大のサイネージ良い、イベントが華やかになったという声が多かった(嬉しい)
当初の目的である「イベント案内(アナウンス)」は無人でも止まらず案内でき、役割を果たせていた
基本話し続けるのと、加えて音声会話もできたのでエンゲージメントが高い印象。新たな広告のカタチ創出…?
課題点(今後の展望)など
UI/UXに力を入れる。今回は画面にキャラクターの表示しかないため、ユーザーは体験や状況に戸惑うことがあった。分かりやすく直感的な体験ができるように改善する必要がある。(多言語切り替えや音声会話切り替えなども含む)
アナウンス時と音声会話時で回答の長さが同じくらいになってしまった。音声会話時は短めが良いのでプロンプトを切り替えるなど改善をする。そもそもプロンプトは本番前でなく事前にしっかり書こう(自戒)。
ご依頼について
本プロダクトは今後、yukiとDevesion株式会社が連携して開発(改善)・提供していきます。
そのため機能の追加やカスタマイズなど自由度高く対応可能です。
また、シロハナちゃん以外のキャラクターについても、音声モデルや画面デザイン等の制作・開発を現場の課題や要望に合わせて行います。
ご依頼や導入を検討されている方は下記ホームページまたは、Devesion株式会社の公式サイトの「お問い合わせ / ご依頼」からお気軽にご連絡ください。