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朝起きられない社長がつくった、みんなが出社してきてくれる会社


オフィス回帰、進んでますか?

自慢じゃないが(自慢です)
弊社(WESEEK, Inc.)は従業員の出社率が極めて高い会社である。

役員・従業員(正社員・インターン)の人数 × 週5日を100とすると、2024年の出社率は95%を越える。世の中のサラリーマン達はこれをどう思うかわからないが、コロナ禍以後、出社比率が上がらず頭を悩ませている会社役員に対しては堂々と自慢できる要素だ。

2020年頃あんなに声高にリモートワークの先進性を叫んでいた社会は反動に苦しみ、今ではこのように従業員に出勤を促し、あるいは強制し、辞める人も数多いる。

WESEEK, Inc. の場合

コロナ以前・以後でルールをほとんど変えておらず、原型は創業当時のままである。

  • 出社時間、退社時間は自由

    • 代わりに、朝10時までに出社できない場合はメーリングリストにだいたいの出社予定時刻を宣言すること

  • 1分でもオフィスに顔を出せば出勤とみなす

    • そのため半休という概念はない

  • 出勤しなかった場合は休暇とする

  • 業務はリモートでも可

    • 各プロジェクトはその前提で環境整備されている

因みに自宅にいる社員がMeetでオフィスと自宅を繋ぎながらのハイブリッドワークの実態は2018年頃から存在した。

働き方に関してはWESEEKハンドブックに詳しい説明があるので、気になった人は読んでみてほしい。

ルールはヘンテコだろうが自由は利く。このルールのもと、弊社従業員は8時に出社したり午前中リモートワークしたり15時に出社したり17時に退勤したり終電で帰ったり、まあ好き勝手やっている。結果として、従業員大多数にとって個々の目線でもオフィスに出勤するメリットがデメリットを上回る、そんな環境を作成・維持できている。

なぜこんなヘンテコなルールを作ったのか?

定時出社なんて離れ業は、社会不適合者予備軍の自分には無理だったからである。10時出社??無理無理ー。毎日同じ時間に出社?もっと無理ー。

ただ、朝出社できなくても人より仕事ができる自負はある。遅刻はしても夜遅くまで稼動できる熱意がある。そして睡眠時間は12時間必要だが12時間働き8時間遊ぶ自信と体力がある。

そんな自分が活躍できないのはおかしい!
一般的なルールに従えなくて迫害される自分かわいそう!!

その一心で一所懸命に整備したルールでございました。もちろん自分だけが恩恵を受けるに留めるのはもったいない。細かな改良を入れることで、いろんなハンディキャップを背負っているプレイヤーでもその影響を最小化できる、良いところを評価される、そんなルールにしている。

働き方改革ってそういうことじゃないと思う

リモートワークに関してはいろんな調査結果やコラムなんかを読んだりするが、どれもこれも気に食わないのばかりだ。やれ従業員の生産性が落ちているだの、やれ通勤時間がもったいないだの、それぞれが自分の都合とコスパのことばかり話している。

WESEEK では決算期の期初に代表から社員に向けて当期の所信表明のような文書を出すのだが、2021年には以下のようなことを書いた。

<オフィスの再定義と戦略立案、発信>

- It's more than a desk: Working smarter through leveraged office design external_link より
 - Instrumental Functions (設備としての機能)
 - Symbolic Functions (象徴としての機能)
 - Aesthetic Functions (美学としての機能)

- オフィス=「集団としての自意識」の dump/update を行うストレージ
 - 稼働率減は「集団としての自意識」の忘却・資産価値減少と位置づける

従業員が気持ちよく働くことができているのかは絶えず注視し、必要であれば新たなアイデアを出して実施していかなければならない。ただしその時に「オフィスに行かない、それが全員にとってベスト」という結論になるならば、それはオフィスでの勤労体験が悪すぎる(魅力がなさすぎる)ことを示している。経営側としてはオフィスの機能面や居心地は維持・向上させつつ、個人の働き方の希望にも寄り添った解を持ちたい。

因みにオフィスはこんな感じです。


会社のみんなへ

毎日出社してくれてありがとう。これから寒くなるけどがんばろうね。


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