僕はFTMトランスジェンダー鈴木優希42歳。
生まれた時は女。今は性別適合手術を受けて男の戸籍で生きている。
仕事は飲食店経営をして15年。バツイチ。子供なし。
あっという間に42歳になった。
思春期は性同一性障害による性別違和に悩まされた。
楽しい事もあったと思うけど、その隣にはいつも不安感がついて回っていた。
そして僕はずっとコンプレックスの塊だった。性別違和がないいわゆる普通の男女。同じLGBT。FTMの中でも負けている? 負けたくない。
とにかく人と比べて自分はどうなのか?
そればっかり考えてここまで来た。
それから紆余曲折あり、今に至る。
世間では大人。いや中年と言われる歳になった。
でも自分は何も変わってない気がする。
今も人と比べて凹んだりSNSの情報に振り回されたり。
経営者だとスタッフの前で偉そうにしていても中身は伴っているのか?
スッカラカンな気がしてならない。
今でも人を妬む心。人の失敗を願ってしまう心。油断したらそんな気持ちがよぎるときがある。
今の僕が知っていること。
人の幸せを妬むよりも、人の不幸を願うよりも、自分を磨いた方が早い!
ということを。
人の事はどうにもできないこと。失脚や失敗だって祈ることしか出来ない。
それはとても無駄な時間だ。
自分の事だったらどうだろう?
自分の事なら自分が努力すれば、変えられる。ならば、そっちの方がずっと早いし効率的。何が起きても「自己責任」で納得も出来る。失敗しても成長出来る。
何よりも自分の為に頑張っている方が心も健康で居られる。
人生の見本
僕のおばあちゃんの口癖は「ありがとう」
だからたくさんの人に愛されている。
出来ていたことが出来なくなっていく現実に長生きするのはシンドイ。バチが当たっているのかな。なんて言ったりしているが、僕にとってかけがえのない大切な人。
人生の先輩の口癖から学ぶ。
人を妬んだり嫉みながら生きるよりも感謝して生きたい。
仕事も暮らしも、自分一人じゃ出来ないこと、誰かに手を貸してもらって成立していることを、忘れないようにいたい。
完璧じゃないから醜い気持ちになることもある。それも人間。
そんな弱い自分も認めながら、
大切なのは、その心にどう打ち勝つか?
幸せな時もそうでない時も正しい判断が出来る自分でいたい。
2022.7.19(火)LGBT社会人交流会「BRUSH UP」第10回無事終了。沢山のご参加ありがとうございました!
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鈴木優希のセミナー活動関連のお知らせ、性同一性障害のお子様を持つ親御さんへのメッセージなどLGBTについてのコンテンツを掲載しているオフィシャルサイトもご覧いただけたら嬉しいです。そしてコメントもお気軽にお待ちしています。