人間関係。上手い人下手な人
僕はLGBT。女から男に性別を変えて生きているFTMトランスジェンダー。
仕事は地元名古屋の繁華街である錦三丁目で同じ性別違和の子を主に雇用した飲食店を経営している。
この街で僕が見たもの
この街で生きて23年。
18歳で飛び込んで23歳までは「女」「ホステス」として、その後はカミングアウトしていわゆる「オナベ」として沢山の方々とお会いしてきた。
錦と呼ばれる名古屋一の繁華街は「キラキラ」として活気にあふれ、若い僕には毎日がお祭りみたいな感覚だった。
もちろんそこにはいろんな方々が集まる。
サラリーマンの方から経営者の方、有名人から犯罪者まで..まさに様々だ。
僕は昨年からLGBT社会人交流会「BRUSHUP」ブラッシュアップの活動も始めた。そこで多くの方が悩んでいるのが職場での「人間関係」である。
これはLGBTに限った事ではない。生きていく上で必ずぶち当たる大きな問題。今回はこの人間関係について、僕が見てきたものから学んだことを書いていこうと思う。
人間関係が上手くいく人いかない人
人間関係で悩んだことのない人は居ないはず。根っから良好というよりもみんな自身のこれまでの経験から上手くいくようにしているのだと思う。
人間関係の上手くいく人は「お返しをする人」
誰にだって失敗はある。「やってしまった..」その後のフォローがとにかく早い!心のモヤモヤから絶対に逃げない。そしてそのフォローに対してお金や時間をかける。
上手くいかない人は「持ちつ持たれつ」が出来ない人。
自分さえ良ければいい。自分ばっかりの人。
自分が困っている時は寄って来て、それが過ぎたら終わり。人が辛い時は知らんぷり。
それでは人間関係が上手くいくはずがない。
何かを伝えるには本気さが必要。それが人によって違うが、お金であり時間であり言葉である。
人間関係が上手くいっていないと感じた時に一度考えてみて欲しい。
「逆の立場なら自分は好かれる人間であるだろうか?」ということを。
必ず話す。伝えること。
シンプルだけど、ここから逃げる人が多い。話してみたらわかる「誤解」は実に多くある。
僕の店では月に一度のミーティングを欠かさない。
全体ミーティング。幹部ミーティング。個人ミーティングとそれぞれを必ず行う。
昔の僕はスタッフと「向かい合う」事から逃げていた。時間もかかるし、聞きたくもないこともあるし、言いたければ向こうからくるだろう。
「ボクは経営者だ。」
そんな傲慢な気持ちだった。
でもそれでは、向こうから「話があります。」なんて時には時すでに遅し。分かり合えることもないままに関係は終わる。
わかって欲しいなら伝えなければいけない。
たくさん痛い思いをして大切な事を知った。
人間関係って自分だけでは何とも出来ないことだからこそ難しいし、悩んでしまうけど、
そんな時こそ人を責めずに、まずは思いやりを持って自分がされたら嬉しいことをしてみよう!
それでもうまくいかない時はきちんと顔を見て思いを伝える。
やりたくないなぁ。嫌だなぁ。と思うことが、自分のやらなきゃいけないこと。
ここから逃げていては人間関係は築けない。
人との出逢いは一期一会。
セクシャリティも障害も何も関係ない。
最高の出逢いは自分で掴む!
※2022.4.16(土)LGBT社会人交流会「BRUSH UP」第7回無事終了。沢山のご参加ありがとうございました!
次回、第8回「BRUSHUP」は2022.5.21(土)名古屋にて開催決定!
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