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fug
ご近所のパー子さん
ずいぶんと寒くなりましたね。
ここまで寒くなるとまた別ですが、気候のよい季節になって窓をよく開けるようになると、ご近所のパー子さんが姿を現します。
もちろん、林家さんちの本物ではありません。
だけど、空気をつんざくような高音ボイスの笑い声が、よく似ている。
だから我が家ではひそかに「ご近所のパー子さん」と呼んでいます。
周囲を住宅に囲まれているので、確かな出所はわからないし、ひとりだけなのかもわからない。
でもわりと近くから聞こえてくるから、もしかしたらお隣さんかもしれない。
あのボイスがひとりじゃないとしたら、うちのエリアすごい。
だいたい後ろに誰かの笑い声も聞こえるので、互いに笑い合っているのでしょう。
毎日とは言わないまでも、なかなかの頻度で響いてくる。
そんなに楽しそうに笑い合うことが頻繁にあるなんて、それ自体はとても素敵だなと思う。
そこそこ深夜に近い時間、寝ようとしていて聞こえてくるときは、さすがに夫と苦笑い。
「パー子さん、今日も絶好調だなぁ」
あんまりすごいと、あーぁ、と思う日も正直あるのだけど。
でも、この笑い声が聞こえ続ける社会のほうがいいか、と。
広く事をとらえるように努めてみたりして。
今日も町は平和でありがたい。