
母からの電話
朝、仕事の準備をしていたら、電話が鳴った。オフクロからだ。
朝からゴメン。聞いてほしい話があるの。
こういう切り出しだった。
珍しい。内容は、
・昨日、野菜の自販機に行ったらちょうど農家さんが来て、「買わなくていい。1時間後に畑に来なさい。」と言われ、行ってみたら、タダでたくさんの野菜をもらった。
・僕の伯母(実父の妹)の墓参りに行こうとしたが、近くまで来ているのに場所がわからない。近くにいた方に道を聞いたら、「ついて来なさい。」と、墓地まで軽トラで先導して下さった。
・とある湧き水を汲みに行ったが、道に迷った。通りかかった小学生に道を尋ねたら、案内してくれた。
こんなことがあって、
なんでこんな嬉しいことばかり起こるんやろ!?
と喜んでいた。
文字どおり嬉しくてしょうがない、という感じだった。

僕は思った。
ああ、オフクロもカルマから解放されたんだな・・
と。そう。助けてくれる「何か」が生まれたのだ。

そして感じた。これは、
もうこちらのことはいい
という、母方の霊からのメッセージだと。
それを彼女は言わされている。
最後にオフクロはこう言った。
オッサンは元気やったか?
先日の実父のことである。
「元気やったよ。歳はとったけどね。」と答えたが、僕はそれが、彼女が何某か父方の「霊」を感じているがゆえの発言だと感じていた。

台風一過、素晴らしく爽やかな風。
やはり何かが変わったことを確信した一日だった。
新しいタイムラインを、僕は歩く。