農業をひも解く35 〜よそ者、若者、バカ者〜
僕は、農業をアンバンドルし、経営への優先度が低い作業、あるいは、特に農家自身がやらなくてもいい作業をアウトソーシング、つまり外部に委託するシステムを創出したい。
その手始めが「草刈り」だったわけ。
この国には、僕達の他にも「草刈り」をやっておられる方がいるだろう。他者の志は存じ上げないが、その営みには、農業のアンバンドルを進める「可能性」が潜んでいる。
◯◯は、Aに任せる。
××は、Bに任せる。
ここでいうAやBは、個人でもいいし、別の産業分野でもいい。
これを「支援」と言い換えてみよう。
これまで、農業における支援といえば、「公」だったり「補助金」だったりした。
だが、これらは既に硬直化しており、レスポンスも鈍い。
何をやっても
遅い
のである。
宇宙産業では、既に民間企業がロケットを打ち上げている。研究的にも資金的にも、「民」が「公」に追い付いてしまった。これを可能にしたものは、「創業者の明確な意思」と、「外部の力」であろう。
農業の存続を脅かす根本的な問題。それは、
マンパワー
と
流通
だ。ここに「新機軸」をはめ込むことができれば、間違いなく何かが動き出す。
だが、その「新機軸」を明確化出来ない。
今まで誰もなし得ていない。
ここが問題なのである。
それは、誰もこの問題を真剣に考えてこなかったということ。
僕は思う。それを考えられるのは、
よそ者、若者、バカ者
つまり、僕達のような
農業の外側にいる
存在ではないか、と。
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