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水田の畦畔管理43 ~草刈りを教える~
草刈り、この場合は、刈払機を用いた草刈り作業、を教えることになった。
生徒(?)はAさん。経験は「ゼロです。」とのこと。
全くの初心者だということです(笑)。
座学、つまりは、
刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育
は別途受けていただくとして、今回はとにかく、刈払機に接してもらうこととした。
以下、本人の様子とかの写真はないので、ご了承下さい。m(_ _)m
まずは装備について。
作業安全のため、どのような装備(服装等)が必要なのか、実際に装着していただく。
やはりなじみ(経験)がないのは、ヘルメットのサイズ合わせと、肩掛けバンドの長さ調整みたいだ。何が正しいのか、わからない、ということ。
これはすぐに取得するだろう。特に後者は、慣れてくればベストな長さを調整できるようになる。
次いで、エンジンの始動。
始動のプロセスを学ぶわけだが、なぜプライミングポンプをシュコシュコする必要があるのか?とか、機械の「仕組み」とか「道理」ってものを織り込みながら説明する。
チョークを引く(閉)、初爆(しょばく)が来たら、チョークは戻す、といったことも教えるわけだが、この機械、何かおかしい。
妙だな・・
どうも、スロットルが機能していないようのである。
回らない、止まらない。「・・ぱなし」状態。
とても
危険
な状態だ。
エンジンを止めて点検してみると、あにはからんや、スロットルケーブル(ハーネス)の長さが調整されていない。これダメダメですわね。(笑)
全く、どういう管理がされていたのか理解に苦しむが、この機械の使用はやめて、僕のバッテリー機を使ってもらうこととする。
実作業。
まずは、平らで障害物のない、条件のいいところで初操作をしていただく。機械は回していない。
うーん。動作がぎこちないな。肩掛けバンドが短すぎ。それと「お腹」が邪魔してる?(笑)
あれこれ手ほどきして、機械も回して、だんだんスムーズになってきた。
このタイミングで、「口あけ」の手法を教える。
これは、プラウの作業でつかう言葉だが、僕は、草刈りにも転用している。
要は、基準の面を出す・・ってことです。
草刈りって、刈ってない草の上に刈った草を乗っけると、どこまで刈ったんだかわからなくなる。
しかし、刃を入れた一発目は、必ずこの状態になってしまうわけで、この一発目の「草が重なった場所」だけは、倍量の草をひっくり返さなければならない。
ここさえクリアできれば、あとは、刈って空いたスペースに、次の列の刈り草を寄せてやればいい。
この理屈は納得したようだ。
後は、縁石際とか、注意を要する場所にちょこっとチャレンジしてもらってタイムアップ。まあ、初回はこんなもんでしょ。
およそ1時間半では、「ちょっといじってみました!」の域を出ない。これから何回か一緒に操作して、「操作できます。」というところに持っていきたい。
教える立場になる。
僕のステージに、新しい風が吹いた。