スパイダーモアの不具合③
3回目である。
今回は、
刈高調整ワイヤーの破断
これです。
スパイダーモアは、草の刈高を手元操作で4段階に変えられる。これは便利な機構だ。
ある日、気がつくと腹が地面につかえている。
「あれ?」と思って観察すると、レバーは一番高い「4」に入っているのに、刈高が下がっているのである。
原因はすぐにわかった。
これだ。
刈高調整の機構を引っ張っているワイヤーが破断している。
機構には、接続用の金具だけが残っている。
よく見ると、スパイダーモアは、刈高調整機構を始終このワイヤーで上方に吊り上げる構造となっている。特段太いワイヤーでもなし、これでは破断して当たり前だ。
まあ、手元操作の容易さを優先し、耐久性を割り切った設計ということであろう。
だがこいつが現場で破断すると、刈高はMAX下がり、デッキが地面に接触する。これでは低すぎて仕事にならない。畦畔はゴルフのグリーンではないのだ。
てなわけで、こいつも交換する。
作業はどうということない。
とにかく、古いワイヤーハーネスが通っていた場所に新しいハーネスを収め、手元側と機械側の2箇所を接続すればいいのである。
作業時は、こんな感じで機構をフリーにし、刈高を「上げた」状態にして作業する。こうしないと、ワイヤーの接続はできない。
ハーネスは数ヶ所結束されているから、結束バンドを切ってやる必要がある。僕はバラけないようにビニールテープで仮留めして作業した。
車体側へのワイヤー接続は、チェーンケースを外した方が断然やり易い。その後、虫ピンを外し、キングピンを脱着する。
続いてハンドル側。
新品のワイヤーはパツパツでテンションがきつい。初期伸びを待つしかないですね。
双方の取り付けが終わったら、レバーを操作してみよう。
うん、正常に機能している。
高い状態。
低い状態。
まあ、どうってことない作業なのだが、いずれ必ずこの症状は再発する。ワイヤーへの負荷が大きいからだ。
なのでその負担を少しでも減らすために、
作業停止時は、レバー位置を1にしておく
ことを励行しよう。
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