漫然
このところ、現場はとても蒸し暑く、草刈りもなかなか大変である。だが、昨日は風があって比較的過ごしやすかった。
おや、アニキがユンボを持ってきて何やら始めた。
アニキは僕に、このエリア(一集落全部)の草刈りを委託してくれている大規模農家さんだ。
この一角は圃場の排水が悪い。それを何とかしようとしている。
一緒に草刈りをしているD氏が、挨拶がてら様子を見に行った。
草刈りを外部に委託することで、農業の生産性を上げるこのような作業に農家さんがちゃんと時間をかける事ができる。これはまさに僕の理想を体現している。
とても嬉しいと思った。
・・こんな出来事を回想しながら、家路に着く。
みんな働いている。
だが、一日は一日であり、どう過ごそうと日は上り、そして沈む。
その一日をどう過ごすのか?
帰りのクルマの中で、この事に意識が向いた。
すると、言葉が降りて来た。
人間は・・漫然と過ごすことはあり得ない
・・ですよね。
僕は同意する。
「人間は・・」という言葉が付いている。
人はそれぞれ、何かのお役割を持って、この度のこの世に生を受けた。そのミッションを達成することが、生きる意味である。
だから、終日テレビを見てました!とかいうのは、意味を成していない。
だから、漫然と一日を過ごすことは出来ないのである。
世のため人のため、そしてこの地球(ほし)のために働かせしめ給へ
僕はこう思って働いている。
しんどくなったら、この言葉と、親方やアニキの笑顔を思い浮かべて頑張るのだ。そうすればエネルギーがチャージされ、再び気力が満ちてくる。
塵も積もれば山となる。
頑張ろう。
暑さなどは問題ではない。