HummerH3T ⑥
H3Tは古い車だ。だから、元値は高いが、15年も経てば、レアと言えどそれなりに相場は下がる。
一方でJeepのGladiator。
日本で発売当初は770万くらいだったのが(それでも高いけど!!)、円高だとかストだとかで、あれよあれよという間に値上げされ、850万に、990万にと、価格上昇が止まらない。
これじゃ僕のような”庶民”には手が届かない。
・・っていうか、
そんな差額は払えません!!
そう思う。
イミワカラン!・・って感じ。
じゃあ、中古は?ってなるんだけど、グラは数万キロ走った中古が出てきたことはこれまで1度しかなかった。
もちろん、あっという間に売れた。
そう。基本的にグラには、新車か、登録済み未使用車しかないのである。
新車は高くなる一方だし、中古は出てこない。
こうなると相場は高止まりして、市場は硬直化する。
実際、ディーラーとか営業さんはどうするんだろう?と思う。
「買いたい」客が沢山いるのに、売ることが全くできないのだから・・
そこでH3Tである。
タマがあれば・・の話になるが、コイツは僕がピックアップ・トラックに求める基準をすべて満たしていた。
・4WDであること。
・センターデフがあること。
・ヘッドライトがハロゲンであること。
この3つだ。
一方で、想定外のこともあった。
・左ハンドルであること。
・並行輸入車であること。
・ODO、TRIPメーターが「マイル」表示になること。
などなど・・
だけど、何とも言えない
自由
がH3Tにはある。
V8サウンドを響かせて、レアな車を、ガハハ!!と笑いながら走らせる。
燃費は? そんなのカンケーねーよ!
デカくない? 田舎だからモンダイない!
何に使うの? 仕事と・・
遊びよ!!
そう、コイツはオトコの
友
なのだ。
仕事で突き抜けたのなら、プライベートでも突き抜けたい。
自分はそうしたいし、このクルマなら人にもそう見えるだろう。
そうなりたい「憧れ」がある。
憧れを目標に変えて、僕もこの世界に飛び込むのだ。