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水田の畦畔管理27 ~問題を抱える畦畔~
グリホサート剤を上部に適用した例の畦畔。枯死した草を除去した。
除去前。
除去後。
枯れた草は既に「コシ」を失っているから、作業はどうってことない。
35℃。暑かったけど・・・(笑)
で、ワサワサに草で覆われ、「未知」だった畦畔の現況が顔を出す。
作業していて感じたのは、
土が乾いてカサカサだ
ということ。どうやら昨日や今日、こうなったものではないようだ。
足が沈み込んだり、パラパラ・・と土が崩れ落ちたりする。
う~ん・・・
問題を感じる。過去の管理に対する疑問が浮かぶ。
僕は観察を続ける。
ん?
排水法面の下方が抜けている。
漏水か? 水道(みずみち)ができている??
おや?
排水パイプからの漏水(?)で、法面がコケている。
さらに・・・
カナムグラに覆われてわからなかったが、その下に、灌木(ノバラ系)が2本生えている。
間違いない。この畦畔は、しばらく前から問題を抱えていた。
これは親方に確認するしかない。
「例の、除草剤をやった畦畔なんですけどね?」
「うん。」
「あそこって、状態悪いですよね。だいぶ植生が弱ってます。」
「あそこはなあ、俺が地主から受け取った時点でひどいもんやった・・」
そうなのだ。
何年くらい前からなのかはわからないけど、地主は、
・草刈りが出来なくなった
・除草剤で根こそぎ枯らすようになった
・多年生雑草が生き残り、はびこった
・どうにもならなくなって、管理を放棄した
このような道筋を辿ったものと思われる。
最悪、あの畦畔の多年生雑草は、グリホサート剤への
耐性を獲得
しているかもしれない。
地主さんは苦労したのだろう。その土地の記憶を僕は感じている・・というわけだ。
さはさりながら・・
ここでは、季節的にこれから伸びるイネ科雑草に期待できない。なので、何か手を打たないと、地主の二の舞になる。
踏ん張りどころだ。
・・僕はネット通販を「ポチ」した。