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水田の畦畔管理21 ~作業一巡~

用水が濁っている。

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親方に確認したら、
「昨夜ようけ降ったもん。」
とのこと。
やっぱ梅雨だ。

けれども、セミが鳴きだして、先日の僕のカンもあながち間違いではなかったと思える。

さて。
僕が刈った転作田、本隊が刈った水稲作付田。とりあえず1巡目の畦畔管理(除草剤の散布を含む)が終了した。

いろいろ細かく話をしたせいか、親方も、除草剤を効果的に使おうとするようになったと思う。「やってまえ~!!」ではなくて。(笑)

さて。
作業は2巡目に入るわけだが、今は余裕があるので、考察など行ってみる。

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1巡目の作業で刈られた農道脇の法面。ヨモギやススキなんかが再び立ち上がろうとしている。

この局面では、多年生雑草は、地下部のストックを消費して茎葉を伸ばしている。要は「持ち出し」を行っているわけで、可視化はできないが、貯金は減っているはず。

イネ科雑草であれば基部から新葉を伸ばし、広葉雑草であれば、ハネられた頭から、複数の新芽(脇芽)を伸ばしているであろう。

ちょっと早いが、ここでもう一度叩く。
使用するのはナイロンコード。背が低く、バイオマスが小さい状態なので、作業は軽快だ。能率が良い。

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きれいに仕上がる。
当然、次の作業もやりやすくなる。

かなり植生に「圧力」をかけている状況だ。
こうして、植生の遷移を押しとどめる。これが畦畔管理の、植生管理学的な意味なのだ。

で、このように、刈った草は細かく粉砕したいのだが、それが出来るのがナイロンコードの利点の一つ。だけど、大きく固くなった草にはナイロンコードは歯が立たない。

そこで金属刃を使うのだが、こいつで刈ると、草は寸断されるだけで細かくはならない。要は倒れるだけです。

この問題をどう解決したらよいのか?
固い茎葉であっても歯が立って、なおかつそれらを粉砕できるもの。

これが欲しい。

・・・ということで、僕は新手を試してみる。
ヨモギにススキにセイタカよ。

待っておれ。

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