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水田の畦畔管理81 ~再び、最低最悪畦畔に挑む~
多年生雑草が幅を利かせる
最低最悪畦畔。
時機が来たので、再びここに挑んでいこう。
この畦畔は、排水側で隣接する他の農家さんの田んぼからクズが侵入してきた可能性が高い。
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それは遠目に見てもわかる。
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さはさりながら、こちらの責任でやるべきことはやらねばならない。
・・ということで、この畦畔の草刈りに入る。
なぜ除草剤ではないのか?と言うと、今年度、この田んぼは「水稲」の作付けなので除草剤の施用は(制度上)可能なのだが、今は稲、しかもブランド米の生育の真っ盛り。なのでちょっと散布は見送りたい・・というわけだ。
一方でターゲットのクズは、葉っぱで作った養分(ブドウ糖)を、地下の根部に蓄えるシーズンに入ってくる。
なので、ここで地上部をやっつけることは、戦略上重要なのだ。
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今回は、既に這い回っている「つる」を畦畔から削り落とすことから、ポールヘッジ・トリマーではなく、三枚刃を付けた刈払機で、丁寧に作業を行う。
従って、時間が余計にかかる。
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クズは、圃場の長編の半分くらいから顕著に見られるようになる。そして、排水側に進むに従って増えていく。
だが、「親株」はどこかにある。それらを叩かねばならないのだ。
ツル自体は細めの「一年生」のものが大半であった。
太い「二年生」あるいは、木質化した「三年生」のツルなどは、ほとんどない。
つまり、昨年の対策が奏功したということ。
だが、親株自体はまだ、しぶとく残存している・・ってわけ。
今回の作戦、それは、親株をやっつけること。
そのために、一旦地上部をゼロにして、再び生えてくる「つる」を目印に位置を特定して、処理を行う。
こういった細かい作業は、農家さんには出来ない。僕のような、それ専門の「別動隊」がなせる業だと考えている。
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刈り取り作業中、たまに、地上に頭を出した親株を傷つけることがあるのだが、そのたびに
甘い香り
が漂う。
葛根湯の香り・・というべきか?
葉っぱの糖の生産能力はハンパない。
なるほど、クズは手強いはずである。