水田の畦畔管理55 ~「たすかる」を現場に投入する~
春の草刈り3日目、いよいよ「たすかる」を現場に投入する。
いわゆる「自走式草刈機」に該当する「たすかる」。一般的な注意事項は、
1 巻き込まれなどの事故に注意
ってことだが、これに二つ追加しておこう。
2 無理な作業はしない
3 全ての圃場に入れるとは限らない
要は、
機械で刈れることだけ刈りましょ。
ってことです。
刈れないところは、刈払機で対処する。
では、現場にたすかるを下ろす。
たすかるの自重は40kgほどだが、「ラダー(歩み板)」を使っている。
が、ラダーはもっと華奢なものでいいと思う。
さっそく思案。
「この畦畔に乗り入れられるのか?」
「どっこいせ」とやんないと入らないね。
ここは入ったけれど、無理な圃場はあると思う。これ、案外、盲点です。
特に、図体のデカい「リモコン草刈機」では要注意だ。
この畦畔は、結構な凸凹になっている。なので、「腹」がつかえて進まない。前輪を上げて(ノブで調整)、クリアランスを確保する。これで前進できる。
それでも浮き石に「ガッ!」とやることがあるので、これも注意だ。ひどい時には火花が散る!
この現場は、脇に太い用水路がある。
なので、転落しないよう細心の注意を払う。
ヘルメット着用であることは、言うまでもない。
条件が良いところでは、仕事は速い。コツをつかめば、大幅な時短が期待できる。
基本、水田の畦畔は、幅が狭くて延長が長い。だから刈払機よりこいつのほうが理に適っているわけですね。
現場を移動。
ん?エンジンが始動しない。
燃料はある。
が、点火している感がない。
プラグを外してみると、湿っている。火が飛んでない。
点火試験。
プラグを外し、エンジンに接地(アース)して、スターターを引く。
スパークが見られない。
「プラグの異常か?」
交換してみるか・・
iPadでマニュアルを見る。すると、付いているプラグは、指定と大きく違っているではないか!
「これは危ないかも。」
ピストンの頭を打ちでもしたら、面倒なことになる。
・・てなわけで、たすかるを現場に残し、プラグを買いに走る。
比較がこちら。
アタマ(ネジ部)の長さが違っている!
危ない、危ない。
前オーナーが、安易にチョイスしたようだ。
リトライ。
やはり点火しない。電気が来ていない?
プラグコードも怪しいのだが、いろいろチェックすると、手元のON-OFFスイッチに不具合があった!(・・・と思われる)
ようやく再始動。ずいぶん時間を食ってしまった。3時間近く停止。(涙)
エンジン自体は調子よく吹けあがる。エンジンの問題は解決。
けれど、ハンドルのポジションによって、調子が落ちる。
調子がいいのは、ハンドルが左にある場合(左旋回時)。
ハンドルが、正面や右の場合(右旋回時)は、出力が落ちる。
「たすかる517」型に特有の”ドッグ・クラッチ”に不具合があるのだろうか?
また、調子の悪い時は、メインのクラッチも滑っている。チンチンと異音もしている。これは一見してわかる。チェックが必要だ。
けど、調子を見ながら、なんとか使えているので、出来る整備を施しながら、作業を進めていこう。
がんばれ、たすかる!!
君はまだ働ける。
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