昨日見た夢112 〜切腹の意味〜(追記を削除)
3月2日
目の前に、大きな部屋がある。
白い部屋だ。
広間のような、奥行きのある空間。
僕はそれを、斜め上から見下ろしている。
そこに誰かが座っている。
僕はそれを、背後から見ている。
「彼」は、白い服を着ているようだ。
彼は両膝を着き、爪先のみで踵を浮かした状態。
ほどなく彼は、胡座(あぐら)をかいた。
あたりは静寂に包まれている。
美しく研ぎ澄まされた静けさ。物音一つしない。
何をしているのだろう?
僕は目を凝らす。
すると、一つの思いが浮かび上がった。
・・切腹・・か・・?
軽い戸惑い。
僕は彼に意識を向ける。
だが彼は、何も語らない。
何に失敗されたのか?
僕は敬意を込めて問う。
彼は答えない。だが、文字が浮かび上がった。
それは、
政(まつりごと)
であった。
白い部屋には、彼を下座にたくさんの人が相向かいに座っているのだが、そこからは、嘲笑、憐れみ、そんな感情は一切伝わってこない。
ただただ、彼のすることを見届けようとするようだった。
不意に思いがよぎる。
これは・・僕なのか?
確証はない。
僕は問う。
切腹とは、「負け」を認めることなのかと。
であるならば、何某か「無念」の思いが伝わってきても良いではないか。
だが、そういうものは一切ない。
再び、言葉がよぎる。
切腹とは、果たせなかった思いを、来世で果たすと決めた証であるのだ。
言葉が出ない。
だが僕は落ち着いていた。
ここで目が覚めた。
魂のミッション。それを僕は探している。
やりたいことはいろいろあるのだけれど、それが魂のミッションか、肉体の「慾」かを見分けることが出来ないでいる。
だが今回の夢で、僕はヒントを与えられた。
僕の「魂」のミッションは、
まつりごと
かもしれないと。
ただ、この政というのは、「政治」というものではない。そうではなくて、
世の中を良くしていくこと
であるように思う。
この「まつりごと」というものを僕の軸に据えた場合、今やっているあれこれが、「世の中を良くしていくこと」につながるのなら、OKと言ってよいだろう。
だが、そうでないのなら、その行いは、現世の慾なのだろう。
こうして僕は、再び「僕」を追い求めていく。