さ：さらに自分の力を信じるには。

今のところ自分の一番迷った決断は何か？といわれれば、
それは転職する、と決めたことだと思う。

前の仕事のスキルをもっと磨きたい、
という気持ちがありつつ
人間関係の折り合いがつかず
どうしても自分の考えが正しいと思う性質なので、
周りの人に意見する形になり、
退職しないといけなくなったので、
とてもしんどかった。

しかし、そういうしんどい決断をして、
得られたものもある。

それは「自分を信じる力」だと思う。

2年足らずで転職することとなったので、
スキルも不十分、経験不足のまま社会に
出てしまった。
自分は正しいと思っていた反面、
次の場所で評価されなければ、
自分の正しいと思った自分への評価が
崩れてしまうな、と恐れていた。

それでも次の場所で
評価をいただくことができ、
自分を信じて場所を変えてよかった、
と思えるようになって、
「自分を信じる力」の根っこの部分を
この経験で培えたと思う。
たくさんの「正しい」があっていいと思えて、
「自分が正しい」と信じることは、
（押し付けなければ）決して憚られることではないと知った。

決断する前は、
「この転職で何が得られるのか？」
「自分のやりたいことへの努力ができないなんて、
意味がないのではないだろうか」
という疑問がわいてきて、
こういう状況で退職するしか選べない自分に
とてもむなしかった。

しかし、決断してみてわかったこともたくさんある。

自分は「文章が好き」と再認識して、
noteを始めることができた。

編集者のように器用に仕事はできないけれど、
愚直に一つのことをやり続けることは得意・好きである、と気づいた。

調べたことを分かりやすくユニークな切り口で文章を書くことよりも、
0から1を生み出せる仕事をいつかやってみたい、という事にも気づいた。

別の場所で自分の経験を棚卸して、
やりたいことを再確認できたし、
これからやっていきたいことの判断基準の一片を
手に入れられたと思う。

ゲームと人生を比べると、
攻略本があって、
自分の欲しいアイテムがここに落ちてるとか
分かるわけではないけど、
自分で判断して、新しい場所に行って、
続けていたら別の場所で前の場所でほしかったものが
手に入ったりして、少し似ている部分がある。

同じ道でも新しい発見があったり
あれやこれや回り道をして、
段々自分に必要なものを得ていくのだ。

判断基準の一片を集めながら
自分を形作りながら、
自分が手に入れたい！と思ったものを、
制限時間内に手に入れられるように、
精一杯人生を楽しみたいな、と思う。