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SHOXXXX 配信環境の変遷 Part 02

前回に引き続きSHOXXXXの配信環境の変遷について語っていきたいと思います。後半となるPart 02は実際に配信をスタートさせたSHOXXXX 5からになります。前回の記事はこちら

[SHOXXXX 5] 2018/11/24(Sat.)

前述の通り、配信はここからスタートしました。それに伴って機材も一気に増え…

いよいよ環境、と呼べる感じになって参りました(笑)
・SONY HDR-AS300(映像)
・SONY ECM-MS907(音声)
・Acer Aspire TimelineX 3820T-N52B(配信用PC)
・Hauppauge HD-PVR2(HDMIキャプチャ)
・Creative Sound Blaster X-Fi Surround 5.1(USBオーディオインターフェース)

SHOXXXX5_6平面図

映像と音声に関する機材は前回までと同じ組み合わせです。配信するにあたって丁度いいことにHDR-AS300はmicroHDMI端子が本体に存在しており、ここから映像・音声の出力が可能でした。そこで、ここからHDMI出力された映像・音声をHDMIキャプチャ HD-PVR2で配信用PCへ取込、そして配信という流れになっていました。オーディオインタフェースは配信用音声のモニタリングの為に使用。
しかしながら配信用PCが下名が昔から使っていたノートPCで、FullHD配信できるギリギリのレベルです。PCが変更されないSHOXXXX 6までは必要最低限のものを画面に出すだけでも配信映像はもたついていたのではないかと思います。

[SHOXXXX 6] 2019/04/27(Sat.)

ここからはメディア版やダイジェスト版の事を意識し始めます。
逆に配信の音質はカメラ任せにすることにしてPAに来る音をそのまま取り込むことができないかを考え始めました。その結果…
・SONY HDR-AS300(映像/音声)
・SONY PCM-A10(音声)
・Acer Aspire TimelineX 3820T-N52B(配信用PC)
・Hauppauge HD-PVR2(HDMIキャプチャ)
・Creative Sound Blaster X-Fi Surround 5.1(USBオーディオインターフェース)
PAからの音を取り込むPCMレコーダを新規導入。代わりに前述の通りECM-MS907がここで運用離脱となりました(何かあったとき用に持ってきてはいましたが)。

SHOXXXX6平面図

SHOXXXX 5の際に上手側に機材を設置したのですが、お店のスタッフさんがPA機材へ向かう道を塞ぎがちになることが分かったため、SHOXXXX 6でまた下手側へ戻しました。

[SHOXXXX 7] 2019/11/16(Sat.)

そんな中SHOXXXX 6が終わってから間もなく、SHOXXXX 7でSanaさんを呼びたい、というお話が出てきました。そうなると仮にそのパートは配信できなくともこのままではイカン。ということで流石にちょっとマシなノートPCへ移行します。また、HDR-AS300も発売から3年目を迎え既に他社が4K 60fps撮影できるアクションカメラを発売している中、新作が出ないことに痺れを切らして遂にカメラがGoProに切り替わります。
・GoPro HERO7 Black(映像/音声)
・SONY PCM-A10(音声)
・NEC Versapro VK29HD-E(配信用PC)
・Hauppauge HD-PVR2(HDMIキャプチャ)
・Creative Sound Blaster X-Fi Surround 5.1(USBオーディオインターフェース)

実はこのイベントの直前にGoPro HERO8が発売になったのですが、なんと8から本体にmicroHDMIの出力端子がつかなくなり、別売りのメディアモジュールが必要になってしまいました。そのメディアモジュールがイベントまでに間に合わないことと、モジュールを取り付けた状態で給電しながらの撮影ができるのかもよくわからなかったため、自分で事前に7を購入しておいて結果的には良かったですね。後、VersaproといいつつHDDからSSDへ換装して中身はAspire 3820Tの時のままです。

SHOXXXX7平面図

配線図的にはほぼ変化なし。当日はほぼトラブルなく終えました。

しかしながら機材を変更したことで意外なところでトラブルが起きたのが、ダイジェストです。SHOXXXX 6以降、配線図を見てもお判りいただけるかと思いますが、PAの音を収録しているPCM-A10は配信環境からは完全に独立しています。
そのため、当然ダイジェスト制作時にその別録りの音声を合成するわけですが、なぜかずれていく…。

これ、少し専門的な話ですが映像の録画フレームレートと音声の録音フレームレートが異なることに起因するものなのですが、この組み合わせは少し特殊でした。
PCM-A10は30fpsで録音されています(音声は単独の場合基本的に30fpsです)。それに対してGoProの60fpsは実際にはキッチリ60fpsというわけではありません。このズレを修正する必要があるのですが、これがキッチリ60fpsに変換してもズレるという不思議な現象が起きたんですね。で、調べてみたらGoProはVFR(可変フレームレート)で収録されていたんですね。下名が最初に使用していたツールがCFR(固定フレームレート)にしか対応していなかったため、ズレが解消されないという事態になっていました。
これに気付くのが少々遅れたのと、頭を揃えておくとすぐにはズレてこない(聞いても分からないレベルでは勿論ズレてきますが)、ということで実はSHOXXXX 7のダイジェスト公開時点ではこの問題は未解決でした。
後にメディア版を製作する際にはこの問題は解決済みとなっていましたが。

ということでGoProは映像編集には実は向いていないということがここで分かってしまいました(そういう企画の記事じゃないからコレ)。

[SHOXXXX 8(延期前)] 2020/04/18(Sat.)

さて、いよいよ2020年に入りましたが今も猛威を振るっている新型コロナウイルスの関係で春のSHOXXXXは開催できないと判断されました。
当初の予定ではこの回もSHOXXXX 7と同じセッティングで臨む予定でいました。しかしながら開催されないことになり、秋は状況を見て判断となります。

その期間中に皆さんもご存知の通り政府から定額金の給付がありました。下名は元々自宅のデスクトップPCがそろそろ4K編集するにはつらいものになってきていたため、このお金をそこに投資するつもりでいました。
そして実際に投資したことにより4K編集が大分サクサクできるようになりました。

と、ここで。
確かに下名の普段使いのスペックとしては厳しくなったわけですが、FullHDの配信くらいなら余裕です。これはチャンスかな、と判断して去年導入したノートPC VersaproをデスクトップPCへリプレイスすることを漠然と考えていました。

そんなところにリベンジ開催の話が飛び込んできます。
通常ならもう前回のイベント終了後直ぐくらいから徐々に話を詰めていくスケジュールで動いている中、本番まで2ヶ月あるかないかくらいのタイミングで沸いた話ではありましたが、やるというなら乗るしかないよね。
ということで漠然と考えていたリプレイスを実行します。そして…

[SHOXXXX 8] 2020/11/22(Sun.)

リストとかどうでもいいんでまずは実際の写真を見ていただきましょう。こうなりました。

笑うしかねーなコレ()

ということで機材リストはこうなりました。
・GoPro HERO7 Black(映像/音声)
・SONY PCM-A10(音声)
・Hauppauge HD-PVR2(HDMIキャプチャ)
・自作デスクトップPC(配信用PC)
--PC内の主要パーツ
---CPU:intel Core i5-6600KF
---メモリ:16GB
---グラフィックボード:玄人志向 GeForce GTX 1050Ti 4GB OC対応モデル
---マウス:ナカバヤシ Digio2 Sサイズ
---キーボード:Razer Cynosa V2 JP
---ケース:Cooler Master MasterBox Q500L
---SSD:Aspire 3820Tの際に換装したものをそのまま流用

配信環境としてはなんとも贅沢な環境となりました。いやー、重かった!(
重いキャリーをひくのが久しぶりすぎて引き方を忘れてて右肩を変に酷使してしまって今も右肩だけはまだ若干疲れがたまっている感じがあります。

しかしそれよりもなによりも一番ヒヤっとしたのはイベント当日にキャリーの開閉部分が壊れたことです。いや、マジで運べなくなるかと思った…。
こういうタイプのキャリーなのですが、ロックする部分が片方外れるというまさかの事態…。なんとか会場まで運んだところでベルトを運よく借りることができたのでその場は何とかなりました。
また、終演後チェックしたところ、ロックする部分の開閉を制御していたネジとネジにつけるばねが落ちているのを発見。修理できそうで一安心です。。

SHOXXXX8平面図

というわけで配線図はこちら。なんか前回までよりシンプルに…!
見た目はね。しかしながら今回はデスクトップPCです。PC本体と諸々をつなぐ線がここに出てきていないだけで、実際には前述の写真のようになるわけです。

と、ここまで一通り環境の変遷を振り返ってみました。なんか3回に分けてもよかった気がする…(文字数を見ながら)。

今後デスクトップでの配信を考えている方がもしいらっしゃったら是非気を付けておいてほしいことが一つ。それは電源容量です。デスクトップPCというのはノートPCと比べてカスタマイズ性が上がります。その結果、特にグラフィックボードやCPUの性能が上がると消費電力もものすごく高くなっていきます。今回のはそこまで大きくならない組み合わせでしたので、特に事前に確認せずに持ち込みましたが、やはりスタッフの方に消費電力を確認されました(大丈夫だとわかっていてもここは一応事前に話しておくべきだった点ですね…反省)。皆さんも持ち込みされる前に一度消費電力を確認しておくといいかなと思います。

[今後の環境について]

現在は下名の個人的な理由でGoPro HERO7 Blackを使用していますが、自身が段々GoProというかアクションカメラじゃなくてもいいな…という状況になりつつあります(とは言え4K 60fps撮影可能なカメラ以外は選択肢にないので大分絞られるのですが…)。
なので次に変わる可能性があるとすればそこでしょうか。今回のアングルが好評だった場合は広角で撮影する必要があるので、今後もアクションカメラでの撮影となりそうです(今回なぜあのアングルになったのかは今後のSHOXXXX 8配信関連の記事で触れたいと思います)。アクションカメラならそんなに高くないから期間中だけの機材レンタルでもいいしね。

というわけで次回からはSHOXXXX 8の配信ではどんなことしてたのか、を語っていきたいなと思います。それではまた次回。

…4700文字ですって…! ここまでお読みいただいた皆様、ありがとうございます…!!

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