
サンプルシナリオ(ソーシャルゲーム)
ご用命の際はこちらをお読みください。https://note.com/yuki_saku/n/n34b92c9c2969
その他のサンプルシナリオは下記よりご覧いただけます。
https://yukisakucreation.wixsite.com/yukisaku/sampleworks
【課題仕様】
・ソーシャルゲームのキャラクターシナリオ
1話2000文字~4000文字×3話~6話
①簡易各話プロット
②各話シナリオ(セリフオンリー、演出指定文込み)
【企画タイトル】
炎上ヘッズ!
【ジャンル】
RPG(男性ターゲット)
【世界設定】
隕石が落ち、その影響でいくばくかの人々が超能力を使えるようになった現代日本。
主人公のエンジョウは炎の力を使えるようになったが、その代償として体温は異常な程に熱くなり、照れたりすると発火するほどになってしまった。
もともと気が弱くいじめられ気質だったエンジョウは、自らの力で家族を傷つけてしまったことが原因で気を塞ぎ、余計にいじめられるようになる。
しかし、氷の力を持つ生徒会長・通称アイスガールだけは彼を差別しなかった。彼女は彼をいじめる生徒たちを追い払い、あまつさえ彼に手を差し伸べた。
だがその結果、アイスガールは体調を崩してしまう。彼女は極度に熱に弱かったにもかかわらずエンジョウに手を差し伸べたのだった。
エンジョウはそれを知り感動に打ち震える。そして、こんな忌み嫌われる力でも彼女の役に立ちたいと願うようになる。
学園都市には能力者の集団『族』が多く形成されており、総代ヘッドの座をめぐって少年少女たちがしのぎを削っていた。そのため学園内も無法地帯と化し、アイスガールは統治に頭を悩ませていた。
それを知ったエンジョウは、まずは族を作ろうと決意する。そして勢力を拡大し、ゆくゆくは学園すらも統治し、アイスガールを助けようと。
ここに、気弱な少年が族の頭(あたま)としてのし上がり、やがては世界滅亡の危機にまで立ち向かっていく壮大な物語が幕を開ける。
【『ジュリ』キャラクターシナリオ・本文】
▼前提
・ガチャ入手後。メインシナリオに登場しないキャラは、仲間になるまでの物語をキャラシナリオとする。ジュリはメインシナリオには登場しない。
・文字数仕様は、1行25文字×3行まで(「」は含まず)。
・2D立ち絵演出。
・主人公にも設定があり性格が存在するため、主人公も立ち絵を表示する。
<1話>(2410文字)
■背景:教室
エンジョウ(男)
「僕と、友達になってもらえないかな?」
ジュリ(女)
「……は?」
エンジョウ
「ダメ、かな?」
ジュリ
「……ダメっていうか、なんなの急に?」
※アキラ(女)、登場。
アキラ
「おうおう、
お頭(おかしら)が直々に勧誘してたんだ!」
※SE:見得切り音(「いよ~ぉ! カカン!」という音)
アキラ(歌舞伎の見得切りの特殊ポーズ)
「素直にうなずいときゃあいいんだぁあよぉっ!」
エンジョウ(慌て)
「ちょ、ちょっと、アキラさん……」
ジュリ
「……ああ。そういうこと。
族作ったんだよね、アンタ」
ジュリ
「悪いけど、族になんて興味ないから」
エンジョウ
「え? あ、ちがうよ、あのね……。
あっ」
※ジュリ、去る。
アキラ
「ったく、きっと怖いんスよあいつ」
アキラ
「しゃーないッスね。
もっと強そうなのいきやしょう!」
エンジョウ
「ううん、でも……」
アキラ
「でも、なんスか?」
エンジョウ
「ジュリさん、いつもさみしそうにしてるから」
アキラ
「……へ?」
アキラ
「まさか、それで声をかけたンスか?」
エンジョウ
「うん。だけど迷惑がられちゃったね」
アキラ(震え)
「……お、おお……」
アキラ(震え、コミカルな滂沱の涙)
「おおおおおおおおっ……!」
アキラ(満面の笑顔)
「っぱ、やさしいッスねお頭は!
さすがッス!」
アキラ(怒り)
「しっかしあのスケ、
お頭のお気持ちも知らずに断りやがって」
アキラ(笑顔)
「よし! ちょっくらシメてきます!」
エンジョウ(苦笑)
「や、友達なりたいんだからやめてよ……」
■背景:街中
ジュリ
(なにが友達よ。駒が欲しいだけでしょ)
ジュリ
(ワタシの能力だって知ってるくせに。
ホントは気持ち悪いって思ってるんでしょ)
ジュリ
(ワタシはひとりがいいんだ)
ジュリ
(……ううん、ひとりじゃなくちゃいけないんだ)
※エミ(女)、スケバンA、B登場。
※エミやスケバンA,Bは、適切な汎用キャラ立ち絵で対応。
(可能であればエミは専用立ち絵が欲しいですが、汎用でも可です)
ジュリ(驚き)
「あ」
エミ(驚き)
「…………」
ジュリ
「……エミ」
エミ(悲しげ)
「…………」
スケバンA
「あ? エミの知り合いか?」
※スケバンイメージ
キャラクターの外見イメージ画像は他作品から引用しているため、著作権を考慮し、確認されたい場合は私のウェブサイトにて同作品のPDFをダウンロードしてください。
スケバンA
「ほ~ん、その制服、あの学園の生徒か。
あそこ能力者多いんだよな」
スケバンA
「ってことはなにか?
お前が昔の飼い主か?」
ジュリ
「え? 飼い主って……」
エミ(悲しげ)
「…………」
ジュリ(怒り)
「まさか、あんたたち……」
スケバンA
「あ? なんだ、やんのか?」
ジュリ(苦しげ)
「……ぅ」
■(回想・セピア)背景:教室2
★視点:ジュリ(ジュリの立ち絵なし)
ジュリ
「はぁっ! はぁっ!」
ジュリ
「エミ! 大丈夫!?」
※エミ、登場。
※エミは汎用小学生少女の立ち絵で問題ありません。
エミ
「ヒッ!?」
ジュリ
「……え?」
エミ
「や、やぁ……来ないで……」
エミ
「気持ち悪い……」
エミ(泣き)
「怖い……怖いよぉ……!」
ジュリ
「……エミ」
■(回想終わり)背景:街中
ジュリ(苦しげ)
「はぁ……はぁ……」
スケバンA
「急に震えだしやがった」
スケバンB
「うおっ!?
なんか汗が糸引いてる!」
ジュリ
「あ、また……」
スケバンA
「それがお前の能力か?」
ジュリ
「……そうよ。悪い?」
スケバンA
「…………」
スケバンB
「…………」
スケバンA
「プッ」
スケバンB
「ギャハハハハッ!」
スケバンA
「なんだそりゃ!
そんなの聞いたことねえ!」
スケバンB
「プッ、ククッ……!
お前も大変だなぁおい!」
※スケバンB、ジュリに近づく。
ジュリ
「ちょ、触らないで!」
スケバンB
「うおっ!? ネバネバして気持ちわる!」
ジュリ
「自分から触ったんでしょ!」
スケバンA
「おいエミ、あいつは昔からあんな体質なのか?」
エミ
「……うん。みんな気持ち悪がって、
それで転校しちゃったの」
ジュリ
「――ッ!」
スケバンA
「そりゃそうだよな。
こりゃあ気持ち悪すぎるわ」
スケバンA
「プッ……ククッ……
ナメクジ女……」
エミ
「あ、あはは……」
ジュリ
「……エミ」
※エンジョウ、アキラ、ネオ登場。
エンジョウ
「あ、ジュリさん」
ジュリ(悲しげ)
「…………」
※ジュリ、無言で去る。
※エミ、見送っている。
エミ(悲しげ)
「…………」
アキラ
「ったく、まーたあんな態度取りやがって」
エンジョウ
「友達になりたいって、
やっぱり信じてもらえてないのかな?」
スケバンB
「ちょっ、ヤバ!
ネバネバが取れない!」
スケバンB
「ほら、早く拭けってエミ!」
エミ
「あ、う、うん!」
エンジョウ
「……なにしてるんだろ?」
アキラ
「さあ?
鳥のフンでも落ちてきたんじゃないッスか?」
■背景:公園(夕)
ジュリ
「……気持ち悪いって?
笑いが止まらないって?」
ジュリ
「そりゃそうだよ。
自分でも気持ち悪いもん」
ジュリ
「これじゃあ恋どころか、友達だってできやしない」
ジュリ
「あ~あ。
どうしてこんな力なんだろ」
ジュリ
「空を飛べる力とか、
そういうのだったらカッコよかったのになぁ」
ジュリ
「あ~あ」
ジュリ
「…………」
ジュリ(悲しげ)
「……う」
ジュリ(悲しげ)
「……うう……」
ジュリ(涙)
「ううううううううっ……っ!」
※1話終了
<2話>(3719文字)
■背景:教室
エンジョウ
「ジュリさん」
ジュリ(うんざり顔)
「…………」
エンジョウ
「あの、昨日の話なんだけど……」
ジュリ
「ワタシ、断ったよね?」
エンジョウ
「あ、うん、でも誤解を解いておきたくて」
エンジョウ
「僕は、族に勧誘したんじゃなくて、
ほんとうに友達になりたくって」
ジュリ
「……は?」
エンジョウ
「あ、えっとだからね……」
ジュリ
「……やめて」
エンジョウ
「……え?」
ジュリ
「やめてよ! もううんざり!」
ジュリ
「なにが友達よ!
素直にワタシの能力が必要だからって言いなさいよ!」
ジュリ
「どうせアンタだって
気持ち悪いと思ってるんでしょ!?」
エンジョウ
「そ、そんなこと……あっ」
ジュリ(苦しげ)
「はぁ……はぁ……」
エンジョウ
「すごい汗……大丈夫?」
※ジュリに近づくエンジョウ。
ジュリ
「さ、触らないで……」
エンジョウ
「あ、そうか。
ジュリさん、能力の代償で汗が」
ジュリ
(マズ……爆発しそう……)
ジュリ
(そしたら、まためちゃくちゃに……)
■(回想・セピア)背景:教室2
★視点:ジュリ(ジュリの立ち絵なし)
エミ
「気持ち悪い……」
エミ(泣き)
「怖い……怖いよぉ……!」
■(回想終わり)教室
ジュリ
「はぁ……はぁ……」
エンジョウ
「ジュリさん」
※エンジョウ、あらためてジュリに近づく。
※至近距離カメラでふたりのバストアップを映し、手元は見せない。
ジュリ(驚き)
「……え?」
ジュリ
「ア、アンタ、手を……」
ジュリ
「なにやってるの!?
ネバネバが取れなくなっちゃうよ!?」
エンジョウ
「いいから、落ち着いて。
僕は、ほんとうに友達になりたいんだ」
ジュリ
「なんで……どうしてそこまで……」
エンジョウ
「放っておけないんだ。君のこと。
少しだけ、話を聞いてもらえるかな?」
ジュリ(ポカンとした表情)
「…………」
■背景:屋上
エンジョウ
「僕、力を発現した当初、
制御できずに家族を傷つけちゃったことがあるんだ」
エンジョウ
「もともといじめられてたんだけど、
それからは人を傷つけてしまうことが怖くて
ますます殻に閉じこもるようになった」
エンジョウ
「変わりたいとは思っていたけど、
諦めてしまってもいた」
エンジョウ
「こんな危険な人間はいじめられて当然なんだって、
いない方がいいんだって、ずっと思ってた」
エンジョウ
「……でもね、ある人に言われたんだ」
エンジョウ
「「能力は使い方次第。正しい心があれば
正しく使うことができる」って」
エンジョウ
「僕は、その人と出会って変わることができた。
今は能力だって少しだけど使いこなせるようになったよ」
ジュリ
「……それ、同じ。
ワタシも自分の力が嫌で、人と関われなくなって……」
エンジョウ
「うん。そうじゃないかなって思ってたんだ。
ジュリさん、いつもさみしそうにしてたから」
ジュリ
「…………」
アキラ(笑顔)
「おうおう!
やっとお頭のお心がわかったみてえだな!」
アキラ
「いいか? お頭はあたいらにとっちゃあ
波止場みてぇなもんなんだ。港なんだよ!」
エンジョウ(苦笑)
「あの、褒めてくれるのはうれしいけど、
ちょっと意味が……」
ジュリ
「……そっか。
あんたもそうだったんだ」
■(回想・セピア)背景:教室2
★視点:ジュリ(ジュリの立ち絵なし)
ジュリ
「ワタシね、昔はけっこう明るくて、
友達だってたくさんいたんだ」
ジュリ
「その中でも特に仲のいいエミっていう子がいて、
恥ずかしいけどまあ、親友、だった」
※エミ、登場。
※エミは汎用小学生少女の立ち絵で問題ありません。
ジュリ
「エミはワタシが能力に目覚めてからも変わらず
接してくれて、体質だって気にしてなかった」
ジュリ
「でも、でもね……」
■(回想・セピア)背景:街中
子供A(男)
「えんがちょ! えんがちょ!」
エミ
「やめてよぉ!」
ジュリ
「ちょ、なにやってるの!?」
※ジュリに気が付く子供A、B(男)。
子供A
「おわ! ビョーゲンキンが来た!」
子供B
「逃げろ! ビョーキになるぞ!」
※去る子供A、B。
ジュリ
「エミ、大丈夫!?
もしかしてワタシのせいで!?」
エミ(笑顔)
「ううん。そんなことない」
エミ(笑顔)
「気にしないで。
私はずっと友達だから」
ジュリ
「……エミ」
■(回想・セピア)背景:教室2
子供A
「きったね~!」
子供B
「お前のペンケースくっさ~!
あいつが触って汚いもんな! 捨ててやるよ!」
エミ
「やめて! やめてってばぁ!」
ジュリ
「ちょっと! やめなさい!」
※子供A、B、ジュリに気が付く。
子供A
「あ、またビョーゲンキンがきた!」
ジュリ
「はぁっ! はぁっ!」
ジュリ
「アンタたち、
ワタシが見てないとこで……!」
子供A
「うわ! 汗すっげえ!」
子供B
「テカテカして、ナメクジみたいだ!」
子供B
「おい、知ってるか?
ナメクジってキセイチューとかいてあぶないんだぜ!」
子供B
「だからビョーゲンキンが触った
このペンケースも捨ててやるよ!」
エミ
「やめて! お母さんに買ってもらったの!
やめてよぉ!」
ジュリ
「ふ……ふ……」
ジュリ(怒り)
「ふざけるなっ!」
子供A・B(驚き)
「わっ!?」
※画面フラッシュ後、暗転。
※暗転明ける。
ジュリ
「……あ、あれ?」
子供A(泣き)
「な、なんだよこれぇ……」
子供B(泣き)
「ふえぇ……ママァ……」
ジュリ
「あ、教室中ベトベトに……。
ご、ごめ……」
ジュリ
「あ! エミ!?」
エミ(放心)
「…………」
ジュリ
「エミにまで……大丈夫?」
エミ
「ヒッ!?」
ジュリ
「……エミ?」
エミ
「や、やぁ……来ないで……」
ジュリ
「エミ、ちがうの。これはね……」
エミ
「気持ち悪い……」
エミ(泣き)
「怖い……怖いよぉ……!」
ジュリ
「……エミ」
ジュリ(モノローグ)
「泣くエミを見て思っちゃったんだ。
ああ、ワタシはここにいちゃいけないんだって」
ジュリ(モノローグ)
「で、能力者の多いこの学園に転校して、
人を避けてきたってわけ」
ジュリ(モノローグ)
「こんな女、迷惑なだけだもんね」
■背景:屋上
アキラ
「は~、なるほどねぇ」
アキラ
「しっかしひどい奴だなエミってのは。
お前さんはそいつのために怒ってやったってのに」
ジュリ
「……ううん、エミは悪くない。
誰だってああなるよ」
エンジョウ
「もう連絡は取ってないの?」
ジュリ
「昨日、ほんとうに久しぶりに見かけた。
でも、いじめられてるみたいだった」
ジュリ
「大丈夫かな……。エミね、無能力者なんだ。
ワタシが守ってあげてたんだけど……」
エンジョウ
「心配なんだね。仲直りしたいんだ」
ジュリ
「そりゃあ、ね……。でもできるわけない。
昨日だってワタシのこと笑ってたし」
エンジョウ
「そんなの、やってみなくちゃわからないよ」
ジュリ
「あのねぇ、アンタになにがわかっ――」
ジュリ
「って、そうか、アンタも同じだったんだ」
エンジョウ
「うん。今はみんながいてくれる」
ジュリ
「そっか……すごいね。
変われたんだ、アンタは」
エンジョウ
「すごくなんてないよ。僕だって変われたんだ。
ジュリさんだって変われるよ」
ジュリ
「……そう、かな?」
エンジョウ
「うん。絶対そうだよ」
ジュリ(微笑)
「…………」
アキラ(笑顔)
「お、笑ってやがる!
やっとわかったかこのアマ!」
アキラ
「いいか? お頭はなぁ、
あたいらにとっちゃあ波止場みてぇなもんで」
エンジョウ(苦笑)
「アキラさん、それはもうわかったから……」
ジュリ
「……そうだね。
話してみようかな、一度」
エンジョウ
「うん。それがいいよ」
※ジュリ、微笑。
※ネオ(男)、登場。
ネオ
「なら急いだ方がいい」
エンジョウ
「どうしたの?」
ネオ
「ジュリ、キミの友人はこのままだと心に深い傷を
負ってしまうことになる。いじめがエスカレートしてね」
ジュリ
「……え?」
ネオ
「今の話は、昨日の彼女のことだろう?
不良たちに廃工場に連れ込まれていたよ。
あれはただごとじゃない」
ジュリ
「え? ホ、ホントに……?
やっぱりいじめられてたんだ……」
ジュリ
「――エミッ!」
※SE:駆け出す音
※去るジュリ。
エンジョウ
「あ、ジュリさん!」
※SE:駆け出す音
※追いかける画面演出(揺れてカメラ寄る等)。
※2話終了
<3話>(3055文字)
■背景:廃工場
スケバンA
「おら、謝んだよ!」
エミ
「いだっ!」
※ジュリ、登場。
ジュリ
「やめなさい!」
スケバンA
「お、このあいだの奴じゃねえか」
ジュリ
「なにしてるの!?
今すぐエミから離れなさい!」
スケバンA
「なにって、教育だよ」
スケバンA
「お前がおもしろかったから呼び出せって言ったのに、
断りやがってよ」
ジュリ
「え?」
エミ
「…………」
スケバンA
「だから身の程を教えてやってんだ」
ジュリ
「バカじゃないの!?
無能力者は奴隷じゃない!」
スケバンA
「お前には関係ねえだろ!」
スケバンB
「そうそう。こいつトロいし、
見ててイライラするもんなぁ」
ジュリ
「あ、あんたたち……!」
エミ
「ジュリちゃん……」
スケバンA
「お、やる気か?
いいぜ。こいよ」
ジュリ
「がああっ!」
※画面フラッシュ。
※避けるスケバンA。
スケバンA
「おっと」
スケバンB
「うおっ!?」
スケバンB
「ちょ、なにこれ!?
動けないんだけど!」
スケバンA
「手から出すってわけだ。
なかなかやるな」
スケバンA
「でも、こっちの人数わかってるか?」
※ゾロゾロ出てくるスケバンたち(画面の奥行きを使って、小さく複数人表示する)。
ジュリ
「くっ!」
ジュリ
(たしかに数が多すぎる……。
これじゃあ……!)
※エンジョウ、登場。
エンジョウ
「――ジュリさん!」
ジュリ
「なっ、アンタ追いかけてきたの!?」
エンジョウ
「はぁっ! はぁっ!
ぼ、僕も戦うよ!」
ジュリ
「バカ! この人数相手に敵うわけないでしょ!
逃げなさい!」
エンジョウ
「ううん。君の力があれば勝てる」
ジュリ
「……え? な、なに言ってるの?」
ジュリ
「それにワタシ、
全力を出すとどうなっちゃうか……」
ジュリ
「また暴走して、アンタやエミまで……」
エンジョウ
「大丈夫。僕が指揮を執るから。
だから……」
選択肢A「僕を信じて! いっしょに戦おう!」
選択肢B「君の力で、彼女を救うんだ!」
▼選択肢A
ジュリ
「アンタを……?」
※アキラ、ネオ登場
アキラ
「おうおう! お頭に任せときゃあ大丈夫だ!
なーんも心配いらねえよ!」
ネオ
「ああ。エンジョウの指揮能力はたしかだ。
キミの力が加われば、この人数でも問題ないだろう」
ジュリ
「ワタシの力……」
▼選択肢B
ジュリ
「こんな気持ちの悪い力で、エミを……?」
エンジョウ
「なに言ってるのさ!
君がいないとこんな人数は相手にできない」
エンジョウ
「君の力でないと、彼女を助けられないんだ!」
ジュリ
「この力でないと、エミを救えない……」
▼合流
エンジョウ
「力は正しく使えば怖くない。
信じて! 僕が君を導くから!」
エンジョウ
「それに、みんなもいるしね!」
※アキラ、笑顔。
※ネオ、すまし顔。
ジュリ
「アンタたちも……」
ジュリ
「……わかった」
ジュリ
「アンタを信じる。ワタシを使って!」
※エンジョウ、笑顔。
スケバンA
「上等じゃねえか。
売られた喧嘩は買わなくっちゃなぁ!」
スケバンA
「いくぞてめえら!
パーティーの始まりだ!」
スケバンB、C、D、E
「ヒャッハーッ!」
★システムバトル開始。バトルにはジュリも参戦。
バトルは主人公(ユーザー)が指揮を執る。主人公を操ることはしないが、炎の力を使えるため、味方の攻撃が蓄積してゲージを溜めることで炎の攻撃を放つことができる。
★システムバトル終了。
■背景:廃工場
スケバンB
「つ、つええ……」
スケバンA
「くっ、こっちは何人いたと思ってんだ!」
スケバンA
「クソッ! ネバネバが取れねぇ!
こんな気持ち悪い力にやられるとは……」
スケバンA
「おら、逃げるよ! なんとか走れ!」
※去るスケバンたち。
アキラ
「行ったか。
これでもう手出しはしてこないでしょ」
ジュリ
「……ホントに勝っちゃった」
※エミ、登場。
エミ
「ジュリ」
ジュリ
「……エミ」
エミ
「ありがとう……。
それに、ごめんね」
エミ
「私、ジュリちゃんのこと傷つけてばっかりで、
このあいだだって、本当は笑いたくなかったのに、
私、怖くて……」
ジュリ
「……ううん。気にしないで」
ジュリ
「考えてみれば、ワタシだって転校しちゃったんだもん。
謝りたくても謝れなかったよね」
ジュリ
「ワタシは、エミから……自分自身から逃げてたんだ。
ワタシだって悪かった」
ジュリ
「それに、ワタシがいなくなって
いじめられちゃったよね。だから、ごめん」
エミ
「ううん、それはちがうよ!
それは私が弱いから!」
ジュリ(笑顔)
「じゃあ、おんなじ。
おあいこだ」
エミ
「ジュリちゃん……」
ジュリ
「エミ……」
ジュリ
(エミの手を、握りたい)
ジュリ
(またぬくもりを感じたい)
ジュリ
(でもダメだ。
戦ってすごい汗かいてる)
ジュリ
(今触れてしまったら……)
エミ
「ジュリちゃん……」
ジュリ
「……え?」
※エミが微笑してジュリに近づく。
※暗転。
ジュリ
(やわらかな胸……抱きしめられてる?)
ジュリ
「ちょ、ちょっとエミ!
汚れてくっついちゃうよ!?」
※画面戻って、エミ、ジュリの間近にいる。
エミ(笑顔)
「いいもん汚れたって。
それにもう、離れたくないから」
ジュリ
「エミ……」
※笑顔のエンジョウ、アキラ、ネオ。
■背景:街中(夕)
ジュリ
「ありがと、エンジョウ。
アンタのおかげだ」
ジュリ
「勇気を出せたのも、力を使いこなせたのも」
エンジョウ
「ううん。ジュリさんががんばったからだよ」
エンジョウ
「気持ち悪くなんてない、
むしろカッコよかったよ」
ジュリ
「……なんか、わかるな。
みんながアンタを慕ってるワケが」
エンジョウ
「え?」
アキラ(笑顔)
「おうおう、やっとお頭のやさしさがわかったか!
いいか、お頭は波止場みてぇなもんで――」
ジュリ(苦笑)
「それはもういいわよ」
※ジュリ、エンジョウに向き直って。
ジュリ
「で、あー……エンジョウ……」
エンジョウ
「ん?」
ジュリ
「その、ね? 「友達になってほしい」っていうのは、
まだ、有効……?」
エンジョウ
「……え?
あ! もちろん!」
ジュリ
「じゃあ、なっちゃおっかなぁ……友達に」
エンジョウ
「やった! ありがとうジュリさん!」
ジュリ(照れ)
「……へへ」
ジュリ
「じゃあ、これからよろしくねの握手。
あ、汗はちゃんと拭いたから大丈夫」
エンジョウ
「うん! それじゃあよろしく、ジュリさん!」
※近づくエンジョウ、ジュリ。
※画面、至近距離でエンジョウとジュリのバストアップを映し、手元は見せない。
エンジョウ
「……って、あ、あれ?
手が、離れない……」
エンジョウ
「汗は拭いたんだよね?
なら、どうして……?」
※ジュリの顔アップ。
ジュリ
「さあ、どうしてでしょう?」
ジュリ(笑顔)
「フフッ!」
※3話終了
※『ジュリ』キャラクターシナリオ終了。
【以下補足(任意にお読みください)】
・制作過程をお見せする意図で、その他の設定やメモ(セントラルクエスチョンやログライン)もお見せいたします。
ただ、仔細に記載すると膨大な量となってしまうため、特に設定は簡略化しております。
・学園都市
能力者の少年少女たちが政府によって集められた都市。
隔離されており、外に出ることはできない。一般人もいるが、その多くは関係者、もしくはチャンスを求めてやってきた商売人である。
政府は少年少女たちに都市の自治を任せており、その結果、抗争が絶えない。
ここまでが一般的に知られる学園都市の情報である。
その実態は、政府が隕石と共にやってきた『侵略者』と戦うために造り上げた能力供給源となっている。
政府は少年少女たちの能力が育まれることを期待しており、そのため対立を黙認している。また、成人すると能力は吸い上げられ、侵略者と戦う別部隊に供給される。外に出ることは許されるが、能力を持っていた記憶は消される。これは、政府への反感を招かないための措置である。
これらの事実は学園内のごく一部の者しか把握していない。
【登場人物】
・エンジョウ
気が弱く、幼い頃からいじめられてきた。炎の能力に目覚めると、「強くなれた」と喜んで披露した炎の能力で家族にやけどを負わせてしまう。家族はエンジョウを恐れ、すぐさま学園都市へと送り出した。
エンジョウは生来のやさしさから、この力は人を傷つけてしまう忌むべき力であるとして力を封印し、結果として、満足に能力を使えない軟弱者として、転校後もいじめられることになる。
そんなある日、生徒会長・アイスガールに助けられ、「能力は使い方次第」と諭され、はじめて自らの力と向き合う勇気を持つ。そして彼女に憧れを抱き、彼女のようになりたい、助けになりたいと願うようになる。
そうして彼は、クラスを、学園を、やがては都市すらをも統治し、街中の族を纏める総代ヘッドとして、世界を滅亡へと導く存在に立ち向かっていくことになる。
※外見イメージ
キャラクターの外見イメージ画像は、他作品からの引用にあたるため、著作権の観点から本ページでは非公開としております。
各キャラの画像付きサンプルをご希望の方は、私のウェブサイトにて同作品のPDFをダウンロードいただけます。
・アイスガール(ヒカミ)
文武両道、やさしく可憐な女子生徒会長。
強力な氷の力を持ち、学園がかろうじて体裁を保てているのも彼女の存在が大きい。だが、最近は限界を感じ始めている。
彼女の父は学園都市の創設者であり、彼女も学園や政府の秘密の多くを知っている。能力を発現した子供たちを捕らえて学園都市での生活を余儀なくさせるなど、人権を奪っているに等しいとして父に反発しているが、聞く耳を持ってはもらえない。
都市上層部へのレジスタンス組織を結成したいが、学園のみならず都市内の抗争は激化の一途を辿っており、父にも目を付けられているため動けずにいる。
・アキラ
かつて読んだ格好いい族の漫画に憧れている少女で、進学後は族に所属することを夢見ていたが、どの族にも魅力を感じず、そのうちに不登校になってしまう。実はエンジョウと同級生。
この燃える想いをどうすればよいのかと悶々とした日々を過ごしていたある日、他校の族にメンチを切られて喧嘩となるが、相性の悪い能力者がいたことでボコボコにされてしまう。
そこを、勇気を振り絞ったエンジョウに助けられ、一見ひ弱そうな彼の熱い心に惚れ、自分が憧れていたのは悪の族ではなく、このような男気溢れる善の族なのだと気が付き、以降は「お頭(かしら)」と呼んで彼を慕うようになる。
本作の最初の仲間かつメインヒロインのひとりであり、アホの子。常にエンジョウを信頼し、支える。
昭和のスケバン風の風貌や言葉遣いを自分なりにアレンジして使っているが、大げさに振る舞うあまり歌舞伎役者のようになることが多い。
能力は肉体強化でその力はたしかなものだが、遠距離攻撃に弱い。
・ネオ
聡明で物静かな少年。族には属しておらず、敵の弱点を見抜く力『サードアイ』によって一目置かれている。だが、連発できるわけではなく、使用するには程度対象を観察する必要があり、また、一度使用するとクールタイムが必要となる。
かつて政府の実験から逃げ出してきた被検体であり、その実験で弟や仲間を失っている。弟が能力によって彼のデータを抹消し、かつ施設は物理的に崩壊したため記録は残っておらず、今はいち生徒として学園都市で生活している。だが、政府、そして学園都市への復讐心は燃やしたままである。
そんな折、エンジョウと出会い、弟の前向きな姿を重ね、彼ならばこの街を変えられるかもしれないと考え、仲間に加わる。
前述のような過去があるため、目的のためなら手段を選ばない冷酷さも持ち合わせている。
・ジュリ
本シナリオの主役の少女。「粘着質の液体を放出し、敵の動きを鈍くする能力」の持ち主。能力の代償として自らの汗まで粘着質であり、すぐ服までベトベトになってしまう。
かつては社交的な性格をしていたが、自らの能力によって親友がいじめられたこと、そしてその親友にまで「気持ち悪い」と言われてしまったことで深く傷つき、殻に閉じこもり、転校する。
転校後は気持ち悪いと思われないように周囲に壁を作って生きているが、内心ではさみしさを抱えている。仲違いしたままの親友とも仲直りできたらと思っているが、その勇気はない。
そんな折、エンジョウから友達になってくれないかと声をかけられ、最初こそ断るものの、自らと似た境遇のエンジョウに感化され、彼女も変わり始めていく。
若干のツンデレ、本来は気が強く、活発。
<外見>
スカートは短く、ピアスをしている。
現代的な着こなしをしておりギャルっぽい。ただ、粘着質の汗をかくため皮膚はしっとりと湿っており、首や脚はテカリを帯びている。
本当は汗を隠すために露出を控えたいのだが、同時にファッションを楽しんだり恋に憧れたりと、普通の生活を送りたいとも願っており、なるべく汗をかかないことを意識しつつこのような服装をしている(ハンカチやスプレーは常に携帯している)。
<セリフ例>
「だーかーらー! ワタシにかまわないでよ!」
「ほんとに? ワタシ、気持ち悪くない?」
「(エンディング、エンジョウの手を握って)ま、いいじゃん。フフッ!」
【『ジュリ』キャラクターシナリオ・各話プロット】
<全体ログライン>
自らの能力によって友人と仲違いになってしまっているジュリが、自らと同じ境遇を経験しているエンジョウに感化され仲直りする勇気を持ち、エンジョウの助けもあり友人と仲直りすることができる。
▼セントラルクエスチョン
ジュリは友人と仲直りすることができるか。
⇒ジュリは自分を受け入れることができるか。
▼心情の変化(主役のジュリ)
自分なんて気持ちが悪い。誰も仲良くしてくれるはずがない。
↓
こんな自分でも受け入れてくれる人はいる。殻に閉じこもっているのはやめよう。
▼エンジョウ(主人公)がジュリに与える影響
・ジュリに己の身の上話をし、同じ境遇にあったことを伝え、ジュリの心を動かす。
【あらすじ】
自らの能力を憎み、友人トラブルのトラウマを抱えるジュリは、エンジョウに友達になってもらいたいと言われるが断る。
だが、偶然親友に出会い、再び笑われてしまったことで心がすさみ、エンジョウに対して語気を荒げてしまう。エンジョウはジュリを落ち着かせ、話をすることに。
聞けば、エンジョウもジュリと似た境遇だった。
ジュリは、自らの気持ちの悪い能力のせいで親友に嫌われてしまったことを語る。
エンジョウから仲直りした方がいいと言われ、無理だと思うものの、自らと同じ境遇だったエンジョウが今では多くの仲間に囲まれていることを知っているため、少し前向きな気持ちになる。
その矢先、親友が窮地に陥っていることを知り、助けに向かう。
ひとりでは助けられずにいたが、エンジョウも駆けつけ、ジュリが忌み嫌っていたその能力を活かす的確な指示を出すことで助けることができる。
親友はジュリに謝罪し、ジュリもそれを許し、仲直りを果たす。
ジュリはエンジョウに感謝を伝え、友達になりたいと告げる。
<3話構成>
▼1話
突然エンジョウから友達になってほしいと言われ、戸惑うジュリ。
エンジョウはジュリがいつもひとりさみしそうにしていることを気に懸けていた。だがジュリは、友達ではなく「族の仲間」、つまり戦闘員を集めていると考え、興味がないとして聞く耳を持たない。
ジュリが街中を歩いていると、偶然にもかつての親友と再会する。
ジュリは能力の代償である粘着質の汗をかいてしまい、親友の取り巻きたちがそんな彼女を見て気持ち悪がる。親友もジュリを見て笑い、ジュリはたまらず逃げ出す。
そこをエンジョウたちにも見られてしまう。
涙が込み上げてしまうジュリ。
どうしてこんなに気持ちの悪い能力に生まれてしまったのだろう?
▼2話
翌日もエンジョウに話しかけられ、うんざりして「本当は気持ち悪いと思ってるくせに!」と声を荒げてしまうジュリ。
エンジョウに、そんなことは思っていないと伝えられても信じることができない。
感情が爆発しそうになるが、すんでのところでおさえる。そうなれば教室中をベトベトにしてしまう。
もう関わらないで、と懇願するジュリ。エンジョウは、気持ち悪がるなんてありえない、僕だって同じだったんだから、と伝える。目を丸くするジュリ。
あらためて話をする。
エンジョウは、自身も殻に閉じこもっていた過去を打ち明ける。かつて家族を火傷させてしまい、こんな自分は人と関わってはいけないと考えていたこと、けれど内心では変わりたいと願ってきたことも。
ジュリは、自分と同じだと驚く。そして、かつては活発で親友がいたこと。しかしその親友は自身の能力のせいでいじめられてしまい、親友のために能力を振るったが、その結果親友にまで嫌われてしまったことを打ち明ける。
ジュリは、内心では仲直りしたいと思っているが、勇気を出せずにいた。
エンジョウは、仲直りしなきゃと応援する。
ジュリは、似た境遇のエンジョウが今では友人に慕われていることを知っており、心動かされる。
そこにネオがやってきて、親友がいじめられており、窮地に陥っていることを伝える。ジュリは居ても経ってもいられず飛び出し、エンジョウもその後を追う。
▼3話
ジュリが親友のもとに駆けつけると、親友は、不良たちに役に立たない無能力者だとして暴行されていた。
ジュリが能力を使って止めに入るも、多勢に無勢で負けそうになってしまう。
そこにエンジョウたちが駆けつけ、共に戦うと言う。こんな人数相手では無理だとジュリは言うが、ジュリの力があればこの人数でも勝てるとエンジョウは言う。しかし、かつてジュリは力が暴走してしまったことがトラウマになっていた。
エンジョウが、勇気を出して、僕がそんなことにはさせないから、と告げることで勇気を出し、ジュリはエンジョウの指揮のもと、忌み嫌った能力を有効に使い、不良たちを撃退することができる。(システムバトルを想定)
親友と向き合うジュリ。親友は、いつか謝りたいと思っていたと口を開く。かつて、自分のために能力を使ってくれたのに気持ち悪がってしまったこと、そして先日ジュリを笑ったことを謝罪し、涙する。ジュリを笑ったのは、不良たちの手前そうせざるをえなかったのだった。
ジュリもまた謝罪する。逃げて転校してしまったのがよくなかったのだと。ちゃんと話し合えば仲直りできていたはずなのに、自分がいなくなったことでいじめられてしまったよね、と。
親友の手を取ってやりたいと思うジュリだったが、戦闘で汗をかいており、体中ネバネバで躊躇われた。親友はそんなジュリの躊躇いを察し、きつく抱きしめる。ジュリも胸がいっぱいになって抱きしめ返す。
無事に仲直りできたジュリは、エンジョウに感謝を伝える。そして、友達になってほしいというのはまだ有効かと尋ねる。エンジョウは首肯し、ジュリと握手をする。
が、エンジョウが手を離そうとしても離れない。もう汗は引いているはずなのに何故?
とジュリを見ると、頬を染めてイタズラに笑みを浮かべていた。
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