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子どもがピアノを練習しないときはどうすればいいの?5つの対処法

ピアノを習っているのに、子どもが練習しない…。
「練習しなさい」と言っても、嫌がる。
練習をやらないのに、ピアノを習っている意味はあるのだろうか?

こんな悩みをお持ちのご家庭は多い、と思います。
でも、不安に感じることはありません。
毎日のように練習してくる子どもは、全体の1割ほどしかいないのです。

「毎日コツコツ続ける」のは、大人でも難しいですよね。
毎日早起きしてジョギングする、毎日資格の勉強をする、毎日読書をする…。
挫折した経験があるのではないでしょうか。

「毎日コツコツ練習する」には、小さなことを少しずつ積み上げていく必要があります。
突然、練習する子どもになる魔法はありません。

今日からできる5つの対処法をご紹介します。

「練習しなさい!」はNG⁈今日から試せる5つの対処法


1 「練習」という言葉を使わないようにする

絶対に使わない方がいい言葉を知っていますか?

「練習しなさい!」
これは禁句です。
命令されると反発したくなる「心理的リアクタンス」という反発作用が働いてしまいます。
子どもも本当はやらなければいけないことは、分かっています。
行動を促すような声かけをしていきたいですね。

「練習する」「勉強する」という言葉には、苦行をするイメージがあると思いませんか?
何か楽しくないことをやらなければいけない、と感じますよね。
「練習する」という言葉で、げんなりするようでしたら、別の言葉を使いましょう。

「ピアノ聞きたいな」「今弾いている曲を聞かせてくれる?」
ピアノが聞きたい、という言葉に変えてみませんか?
「じゃあ聞かせてみようかな」と思ってくれるはずです。

2 一緒にやる時間にする

不慣れなことを一人でやるのは、心細いですよね。

兄弟姉妹がテレビを見たり、ゲームをしたりしているのに、一人でピアノを弾くのは嫌なものです。

「今から皆で集中する時間」を作るのはどうでしょう。
ご両親は家事や仕事をしたり、兄弟姉妹は本を読んだり宿題をしたり、皆で作業をする時間を作るといいですね。

早く終わった人は、まだ終わらない人を手伝うというルールはどうでしょう。
早く終わった兄弟姉妹が、ピアノの練習を聴いてくれるかも知れません。

3 すぐに始められるようにする

いざ「やるぞ」と思っても、すぐに取りかかれる状態になっていないと、やる気がしぼんでしまいます。
ピアノの上が物置になっていませんか?
余計なものが置いてあると、蓋を開けることすら面倒になるものです。

楽譜はピアノの側にありますか?
すぐに練習を始められるように、楽譜はピアノの上に置きっぱなしにするのがいいです。
宿題にも付箋を付けて、すぐに分かるようにしておきましょう。

ピアノの置き場所はどうでしょう。
ピアノが置いてある部屋に冷暖房がなくて、寒すぎたり暑すぎたり…。
皆が集まっているリビングから遠すぎる、など足が向かない場所に置いてありませんか?

まだ、子どもが小さい間は、ピアノをリビングに置いてしまうのもひとつの手です。
リビング学習のメリットを取り入れてしまいましょう。

4  まずは5分を目標にする

練習するには体力が必要です。
ピアノに座って考えながら弾くのは、集中力を必要とします。

慣れないと、30分は長いです。
初心者の間は5~10分で十分です
1回でも弾いたら、「いい曲だね!」とほめてあげてください。
弾くのが楽しくなれば、練習時間は自然と長くなっていくものです。

宿題の曲ではないのに、テレビで聞いた曲や、学校で習っている曲を弾いているときはありますか?
「宿題の曲を練習しないで遊んでいる」と思ってしまうかも知れません。
でも、知っている曲を耳で覚えて弾けるのは、すごいことです。
宿題の練習をしていなくても、ピアノを弾いている時間を見守ってあげましょう。

5 曲が合っているか確認する

どうしてもピアノを弾くのを嫌がる場合は、もしかしたら教材が難しすぎたり、合わなかったりする可能性があると思います。
先生も十分に配慮して、練習する曲を決めてくださっていると思いますが、お子様への期待が高いと、宿題の負担が大きくなりがちです。
一度、先生へ相談してみましょう。

知っている曲を自由に弾くのが好きなようでしたら、その曲を楽譜に書いてみるのもいいかも知れません。
メロディが弾けたら、左手も考えてみましょう。
好きな曲の楽譜を書いたり、左手を考えたりできるなんて、すごいことですよね!

それでも練習しないときは?他の楽器も体験してみよう!


どうしても、ピアノの練習が苦手な場合は、他の楽器を経験してみるのもいいですね。

フルートやヴァイオリン、ドラムやギター。
歌を本格的に始めるのもいいです。
和太鼓という手もありますね!

音楽が好きなのであれば、ピアノにこだわる必要はありません。

プロの弦楽器奏者や管楽器奏者の方たちでも、「子供の頃はピアノが苦手だった」とよく話しています。

楽器には、向き不向きがあるのです。
ピアノ以外の楽器を経験することも、かけがえのない体験になると思います。


最後に


ご紹介した5つの対策は、すぐに試せる方法ばかりです。
しかし、習慣にするには時間が必要です。
今できることをやってあげたら、焦らずに子どもを見守ってあげたいですね。

最後にお伝えしたいことがあります。

ご両親は決して先生にはならないでください。

お子様が弾くピアノの一番の聴衆になってあげてください。

聴いてくれる人がいるからこそ、演奏できるのです。
聴いてくれる人がいることが、一番嬉しいことです。

そのことが、お子様の音楽人生を変えていくと思います。





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