ピアノは何歳からでも始められるの⁈ 好きなことなら60歳からでも挑戦できる!
ピアノを始めたいけど、大人になってからでも上達するの?
楽譜の読み方や鍵盤の場所を覚えられるのだろうか⁈
不安に思うことはありますよね。
大丈夫です!
ピアノは何歳からでも挑戦することができます。
今回はなんと、60歳からピアノを始めたお二人に、体験談をお聞きしました。
現在、83歳の近藤さん(男性)と78歳の藤田さん(女性)です。
お二人は、現在もピアノを続けています。
ぜひ参考にしてください。
60歳からピアノを始めた初心者の体験談!
Q:初めから楽譜は読めたのですか?
藤田:読めませんでした。
始めは「よろこびの歌」の右手だけを一週間で練習するというペース
だったので、無理なく読むことができました。
今は慣れて、楽譜を読むことに苦労は感じません。
近藤:スラスラとは読めませんでしたが、ゆっくりとなら読めました。
合唱もやっていましたので。
Q:今はどんな曲を弾いていますか?
今まで練習した曲で、思い出に残っている曲はありますか?
近藤:「蘇州夜曲」を練習しています。
クリスマスのミニコンサートで演奏する予定です。
「枯葉」の左手を自分でアレンジして、発表会で弾いたのは楽しかっ
たですね。
藤田:今弾いているのは「乙女の祈り」です。
こんなに難しい曲を弾けるようになるなんて、自分でも驚きました。
大人のための教本を第1巻から第5巻まで、10年以上かけて続けていま
す。ようやく第5巻にたどり着きました。
Q:練習が大変だと思ったことはありますか?
近藤:大変というよりも気になるのは、ご近所に自分の下手な演奏が聞こえ
ているのではないか…ということです。
皆さんが忙しくしている夕方に練習するようにしています。
藤田:母の介護をするために、2時間くらいかかる実家に通いながら、ピア
ノを続けていた時期がありました。
妹から「大変だから、ピアノをやめたら?」と言われたこともありま
す。でも、楽しいことも続けていたので、介護も頑張れたと思ってい
ます。帰宅が遅くなったときには、消音にして弾いていました。
Q:習い始めるきっかけはどのようなことでしたか?
藤田:市が主催するピアノ教室が、生徒を募集するという案内を見つけまし
た。公民館で習える高齢者のための教室だったので、「これだ!」と
思って応募しました。娘が弾いていたピアノが、家に置きっぱなしだ
ったということもあります。
近藤:町内の「童謡唱歌を歌う会」で歌っています。
合唱の男声パートが難しいので、ピアノで音取りをしたかったので
す。
そんな時にちょうど、公民館のピアノサークルで、会員募集の案内が
あったので、入会しました。
Q:今後の目標をお聞かせください。
近藤:最近は反応が鈍くなったのか、楽譜を見てすぐに音が読めなくなって
きました。
1曲を完全に覚えて、楽譜を見ないで弾けるようにしたいです。
藤田:細く長く続けたいです。まだ弾いてみたい曲もあります。
お二人の子供の頃は、戦後まもなくで村に1台ピアノがあるかどうかだったそうです。
習いたくても習えなかったこともあり、お二人ともずっとピアノに憧れがありました。
60歳を過ぎてから、やっとピアノを楽しめるようになり、ピアノを弾いていることに喜びを感じているそうです。
ピアノを始めるメリットとデメリットとは?
「好きだから」という理由だけで、ピアノを始めるには十分ですが、メリットとデメリットについてもご紹介します。
(1)4つのメリット
①脳の活性化
手作業で、脳は活性化することが分かっています。
ピアノは右手と左手で別々の動きをするので、複雑な手作業を繰り返します。
集中力がなくなったり、ぼんやりしているときにピアノを弾くと、頭がスッキリすることでしょう。
②記憶力向上
初心者の間は、音の順番を覚えていないとスムーズに弾くことができません。
「よろこびの歌」でも30個の音符を覚えるので、記憶力を鍛えることになります。
だんだん難しいことを覚えるようにすると、記憶力が向上するそうです。
練習する曲を少しずつ難しくしていくといいですね。
③生産性向上
日々のスケジュールにピアノの練習を取り入れると、他の予定をやりくりしなければなりません。
結果としてメリハリのある一日になります。
④気分転換
音楽に集中することで、考え事などを忘れられます。
映画の世界や、音楽が作られた古い時代を感じると、いい意味で現実逃避になるでしょう。
雨の日や寒い日など、外でのレジャーが楽しめない時も、ピアノなら家の中で楽しむことが可能です。
(2)2つのデメリット
①費用がかかる
これが、最大のデメリットです。
レッスン代金、楽譜代金、もし楽器がなかったらピアノも買わなければならない⁈
ピアノは長く続けるなら、無駄な買い物にはなりません。
アコースティックピアノなら100年以上弾くことができます。
電子ピアノは故障が心配ですが、部品があって直せる状態であれば、数十年は使えます。
楽譜は、中古品でよければ安く手に入るので、メルカリなどの中古品マーケットを利用してみるのもお得だと思います。
レッスン代金は、教室によって大幅に設定が違います。
ご自身の予算に合う教室を探すことが大切です。
身近にピアノを習ってみたい方がいたら、サークルを結成して、公民館などで活動するのもよいと思います。
仲間ができることで、一人で取り組むピアノが楽しいものになります。
②身体が凝る
これも注意してください。
おかしな姿勢で、長時間練習すると、肩・手首・腰などを痛めます。
ピアノを弾くときに、椅子に深く腰掛けるのはよくありません。
深く座ると、腰に負担がかかります。浅く座り、腹筋を意識しましょう。
肘を斜めにすると、肩が痛くなります。
手首から肘は、いつも平行に移動するようにするといいでしょう。
あまり楽譜に顔を近づけすぎると、首が痛くなってしまいます。
楽譜は遠くから、全体を眺めるようにするといいですね。
まとめ
ピアノは何歳からでも、始められます。
60歳からピアノを始めた近藤さんや藤田さんのように、「焦らずマイペース」が長く続ける秘訣かも知れません。
日常でも、ラジオやインターネットで音楽を聴くようにして、こんな曲をやってみたいと思うのも楽しいです。
最後に、私の大好きな動画をご紹介します。
イタリアで、96歳で大学を卒業したジュゼッペ・パテルノさん。
ジュゼッペさんは、最後にこれからの目標も語っています!
何歳になっても、自分の好きなことに挑戦する気持ちを持ち続けたいですね。
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