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観光地は少ないけれど【バングラデシュ旅行記7】
こんにちは!yukiです。
今回は、
バングラデシュ旅行記の7回目です。
図らずも、
2人の対照的なおじさんが
登場してくる回になりました。
日本語を操る紳士的なおじさんと、
押しの強い粗野なおじさん。
観光地は少ないけれど、
楽しいことはたくさん起こります。
バングラデシュの情景を
楽しんでいただけると嬉しいです。
日本語を操る紳士なおじさん
1泊2日の船旅の最後に辿り着いたのは、
何の情報もない川沿いの小さな村でした。
船のデッキから桟橋に下り、
陸に上がると、途端に声をかけられます。
「おい!どこから来たんだ?
これからどこへ行くんだ?」
客引き…?
いや、これは単なる
好奇心からの質問っぽい。
ちょうどいいので、
これから行こうとしている町への
行き方を聞いてみます。
話していると、いつもどおり、
人が集まってきます。
![村の男性たち](https://assets.st-note.com/img/1688993389657-cPuItV7tLw.jpg?width=1200)
「君が行きたいバゲルハットへのバスは、
この道をまっすぐ歩いて、
川を船で渡った先から出ているよ!
気をつけてな!」
ありがとう、と手を振り、
こぢんまりとした集落の中を歩いていきます。
![村の子供たち](https://assets.st-note.com/img/1688993541104-EsJVTA5CIx.jpg?width=1200)
舗装はされていない道は、
土ではなく、砂浜のよう。
たくさん声をかけられるんですが、
都会の人とはまた違った雰囲気です。
![赤ちゃんとパパ](https://assets.st-note.com/img/1688993515149-SdgNaSXMn0.jpg?width=1200)
のんびりしているというか、
あたたかみがあるというか。
とても居心地がいい感じ。
![船に乗る2人の男性](https://assets.st-note.com/img/1688994154693-e97Y7XAvg7.jpg?width=1200)
村の外れまで来たところで、
なんと日本語が聞こえてきたのです。
「こんにちは!
日本人ですよね?」
驚いて見ると、声の主は現地のおじさん。
50代くらいでしょうか。
頭とひげをオレンジに染めていますが、
とても落ち着いた紳士的な雰囲気。
「そうです、日本人です。
日本語話せるんですね!」
「ええ、日本に住んでいたことがあるんですよ。
ちょっと座って、お話しませんか?」
せっかくの機会なので、
お話しさせてもらうことにしました。
![日本語を喋れるおじさんと、お友達](https://assets.st-note.com/img/1688993615617-hqTcvbwNB1.jpg?width=1200)
仕事場にお邪魔しました。
座ると、チャ(紅茶)を出してくれます。
おじさんは、数年間、
東京の小売店で仕事をしていたそう。
「日本は、とても良い国でした。
桜の時期は特に素晴らしいですね。
いまのバングラデシュは、
日本から沢山援助してもらってるので、
感謝してるんですよ。」
お世辞もあるかもしれないけれど、
そう言ってくださると嬉しいですよね。
バングラデシュでは、
こちらが日本人だと分かると、
一層フレンドリーに接してくれました。
「nice country!」と、
感嘆の声を聞くこともしばしば。
外国を旅行しているとき、
現地の人にとっての自分は、
「日本人の代表」みたいなものです。
好意的に捉えられる行動をしたならば
日本の印象は良くなるし、逆もまた然り。
いつもその意識を持って
旅したいと思っています。
しばらくお話ししたあと、
おじさんは別れ際に言いました。
「バングラデシュは良い人が多いでしょう?
でも最近は盗難とかも増えているんですよ。
十分気をつけて旅してくださいね。」
「分かりました、気をつけます!
楽しい時間をありがとうございました。」
周りに集まったきた皆さんともお別れし、
村を出て、未舗装の道をてくてく歩いていきます。
![田舎道](https://assets.st-note.com/img/1688993932514-BZwoRCQtaP.jpg?width=1200)
ときどき出会う人は、
「どこ行くの?」と聞いてくれ、
「それならあっちだよ!」って
指さして方向を教えてくれます。
一本道ではあるのですが笑
間違ってないことはわかるので助かります。
![ピカチュウの服を着た少年](https://assets.st-note.com/img/1688994029565-1fUEDGoNQ2.jpg?width=1200)
バングラの田舎にも、
ピカチュウは生息しているようです。
![川の風景](https://assets.st-note.com/img/1688994071180-APZ4wkiz3O.jpg?width=1200)
やがて、大きな川が見えてきました。
桟橋のところには、バイクや人が集まっています。
どうやらフェリーのようなもので渡るらしい。
そこには小さな売店があって、
ここでも手招きされ、
チャとクッキーを振る舞ってくれます。
![茶屋の光景](https://assets.st-note.com/img/1688994312499-w96OseKNCT.jpg?width=1200)
「船が来るまで、しばらくかかるよ。
座って待ってなさい!」
この日は、この小さな茶屋でも、
「日本から援助してもらって助かってるよ」
って言われました。
詳しくは知りませんが、
日本の機関か会社がこの地域の援助に
力を入れているのかもしれません。
やがて、真っ平な船がやってきました。
マリオとかにありがちな、移動する床みたい。
バイクも人も、その上に乗っかります。
船は手すりがないので、
ふらっとしたらバシャンです。
狭くてまとも撮れませんでしたが…
![平らな船で川を渡る](https://assets.st-note.com/img/1688994697359-M1MPgtT2gg.jpg?width=1200)
対岸につくと、
目的地へのバスは
すぐに見つかりました。
情報の全くない土地でも、
何とかなるもんですね。
押しの強いおじさん
目的の町に到着したのは、
もうすっかり夕方。
バゲルハットは、
小規模な地方の町といった感じです。
観光名所の古い建築があるのですが、
それは明日行くことにしました。
宿を見つけて荷物を置き、
ご飯食べるかなー、と外へ出ます。
この町、大げさじゃなく、
10mおきに声をかけられます。
かつてない頻度。
そして手招きもされる笑
全てに対応していられないので、
にこやかに手を振って、
「あっち行くからー」って
ジェスチャーでやり過ごします笑
夕飯を食べ終わった頃には、
すっかり真っ暗。
それでもあちこちから声がかかります。
にこやかにスルーしてたんですが、
猛烈に手招きしてくるおじさんがいました。
勢いにやられて立ち止まってしまった笑
数人の仲間とチャを飲んでいます。
「こっち来いよ!チャ飲んでけ!
ほら、早くこっち来い!」
![暗闇のおじさん](https://assets.st-note.com/img/1688995497243-HBcQwKgKIU.jpg?width=1200)
写真、怖いですね笑
(左の方です)
おじさんはオートリキシャーの
ドライバーさんで、ちょっと粗野な感じ。
![チャを淹れるお兄さん](https://assets.st-note.com/img/1688995662517-4OBcJ9kHhO.jpg?width=1200)
お店のお兄さんがチャをいれてくれ、
話しながら飲んでいると、
「タバコ吸うか?はいよ。」
タバコを差し出してきました。
「いや、僕は吸わないので」
「何で吸わないんだ!
吸ったことないのか?」
「ないです」
「そりゃいい!
ここで初めて吸うわけだ!」
押し、つよっ。
まあ、いっか。
これも経験。
… ゴホッ
ぜんぜん美味しくない
しかし、皆さん大喜びでした苦笑
![チャの店に集う人々](https://assets.st-note.com/img/1688996340104-yOYJ6QZN8v.jpg?width=1200)
ちょっと衝撃を受けたことがあります。
少し明るいところに出たおじさんをみると、
口の中が真っ赤!!
思わず聞いてしまいました。
「口、どうしたんですか?!」
「ああ、これは“パン”。
噛みタバコだよ。
噛んでると赤いのが出るんだ。
やってみるか?」
「結構です」
これは断固拒否しました。
市場で売ってた大きな葉っぱ、
そういえばパンって言ってました。
このために使うものだったのね。
![オート力シャーにのるおじさん](https://assets.st-note.com/img/1688996155076-i3nkxFXJ65.jpg?width=1200)
「明日、観光に行くだろ?
俺のリキシャー乗ってけよ!」
「うーん、行きたいとこ近いし、
歩くので大丈夫です。」
「つれないなあ。
明日もこの辺にいるから、
見かけたら声かけるよ!」
「だから歩きますって笑」
人と関わるのは、疲れもするけど、
なんだかんだ楽しいのでした。
バングラの旅もあと少しです。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
それでは、今日も良い1日を!
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