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カリブの原風景に出会った旅【キューバ旅行記3】
こんにちは!yukiです。
今日は、
キューバ旅行記の最終回です。
次のようなお話をしていきますね。
タバコ農家さんを訪問
キューバの原風景
葉巻をお土産に渡してみた
楽しんでいただけますように!
タバコを栽培する谷
キューバの名産品といえば、
葉巻(シガー)です。
葉巻が好きなわけじゃないんですが、
せっかくキューバまで来たのだし、
生産地へ行ってみることに。
首都・ハバナから、
カミオン(改造トラック)に乗って
西へ向かいます。
前回のカミオンは鉄の座席でしたが、
今回はクッション付きの新設設計!
坐骨が痛すぎるから、助かった!
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緑豊かな大地を走り、数時間。
ビニャーレス渓谷に到着しました。
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ごつごつと不思議な形の岩山に囲まれた、
なだらかな大地が目に入ってきます。
ここビニャーレス渓谷では、
伝統的な農法でタバコを栽培していて、
世界遺産にも登録されているのです。
タバコ農家では、
旅行者の見学を受け入れているそう。
明るく気持ちのいい小道を歩いて、
地図に載っている農家へ向かいます。
とてものどかな渓谷。

タバコ農家につくと、
おじちゃんが、
「やあ、ゆっくり見ていきな!」
と愛想よく出迎えてくれました。
さっそく、
タバコの葉を乾燥させる小屋を
見せてもらいます。
中に入ると、
つんとした香りが鼻腔を刺激します。
しかし嫌な感じではありません。
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ここで乾燥と発酵を行うことで、
豊かな風味が作られるのだそう。
とても風通しのよい小屋ですが、
湿度管理などしなくて良いほど、
葉巻づくりにぴったりの気候なんですね。

目の前で葉巻を作ってくれました。
熟成した葉をハサミでカットし、
手際よく何枚か重ねて、
くるくると巻いていきます。
「ホラ、できたよ!
吸ってみなよ。」
口にくわえると、
ピリッとした辛味が舌に広がります。
「これを吸い口につけると良いよ。」
出されたのは、ハチミツ。
なるほど、
これでピリピリするのを
和らげるのか…!
キューバのタバコ農場で、
巻きたての葉巻を吸っているなんて、
なんだかプレミアムな感じ。
「お土産用に葉巻買っていかないか?
コイーバと同じ葉っぱだから、
街で買うよりずっとお得だよ。」
コイーバは、高級葉巻ブランド。
ここで販売しているものは、
出荷していない同じ葉っぱを使って
作っているのだそうです。
まあ、
巻き方などで味は変わるそうなので、
ブランド品とは異なるのでしょう。

バナナの葉?に巻かれていて、ワイルド!
バラマキ土産用に2セット購入し、
農家を後にしたのでした。
静かな海
ビニャーレスから少し足を延ばし、
プエルト・エスペランサという
海沿いの田舎町に泊まることにしました。
プエルト・エスペランサは、
“希望の港”という意味。
おばちゃんが住む家に
民泊させてもらいます。
近くに住む娘さんとお孫さんが
遊びに来ていました。
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この小さな町には、
特に見どころはありません。
のんびりした空気を楽しむ場所。
内陸側には、
畑が延々と続いていました。

翌朝。
夜明けの海へ向かいます。
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辺りは静寂に包まれていました。
凪いだ海は、まるで鏡のよう。
海と空が溶け合う時間。

短いキューバの旅も、
終わりに近づいていました。
明けていく海を眺めながら、
静かに旅のことを考えます。
国とは、
いわば巨大なコミュニティ。
学校に校風があり、
会社に社風があるように、
国にも国風があります。
そして、
人と人に相性があるように、
人と国にも相性がある。
相性が良いときは、
すんなりとその世界に
入っていけるのです。
僕は、キューバとの相性は
あまり良くありませんでした。
いろいろな国と地域を旅したので、
相性が良いか悪いかは、
行く前からだいたい予想がつきます。
しかし、たとえ相性が良くなくても、
いろんな世界を知りたいし、
自分のなかに取り込みたいのです。
新しい風を入れないと、
だんだん淀んでいってしまう。
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日が上ると、波が立ち、
地元の方々が漁を始めました。
ずっと昔から続いてきたであろう営み。

この2日間で、
キューバの原風景を
見られた気がしたのでした。
葉巻の反響やいかに
日本に帰り、
お土産の葉巻を携えて、
友達に会いにいきます。
僕はタバコを吸いませんが、
吸う友達も少ないです。
「お土産だよ〜。
じゃーん!!」
「え…マジかよ…」
いくつかのグループで配りましたが、
毎回、ドン引きされました。
でも、みんな好奇心旺盛なので、
すぐに吸ってくれる笑
大学の喫煙所で葉巻を吸う集団は、
かなりの奇人に見えたことでしょう。
ゴホゴホと咳き込む友人たち。
「キツい!
頭くらくらしてきた!」
ゴメンネ…
ちなみに、女性へのお土産は、
キューバ名産のチョコレートでした。
お土産に困らない国ですね!
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ときどき、
ふとキューバでの出来事が
頭に浮かぶときがあります。
そんなときは、
キューバ音楽を流すのです。
明るく陽気で、
リズミカルなサルサ。
ぼんやり浮かんでいた記憶が
キューバの空気を纏いはじめ、
心はタイムスリップしていきます。
心の中で行ける場所が増えるのも、
旅の醍醐味かもしれませんね。
キューバ旅行記 おしまい
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
それでは今日もよい1日を!
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